朝寝-昼酒-夜遊

日々感じたことを思いのままに書き散らすのみ。
※毎週土曜更新を目標にしています。

飲酒運転の厳罰化だけでは片手落ちでは

2006年09月24日 15時00分48秒 | 法・裁判
福岡の事故をきっかけとして、
飲酒運転を厳罰化する傾向にある。
自治労が「行き過ぎだ」と言って猛反発を食らったりしているようだが。

今まで甘すぎた感じはある。
厳罰化を「社会通念に反する」などと言うのは、
「飲酒に甘い」社会通念を肯定する言動であり、
まともに取り合う価値はないだろう。

しかし、「飲酒」「酒気帯び」運転だけを厳罰化するのは危険。
酒を飲んで事故を起こすと、
「逃げて酔いが覚めてから出頭する方が軽くて済む」と
判断してしまうのではないか。
刑罰上は「ひき逃げ」の方が重いのだろうが、
現実の不利益は刑罰だけでなく、
勤め先から受ける制裁も含まれるだろう。
合わせて、「ひき逃げ」についても
社会的な制裁が重くなるようにすべき。

もうひとつは、「飲酒運転」「酒気帯運転」の危険性を実感すること。
佐賀かどこかだったと思うが、
公務員に実際に飲酒運転をさせてみて
反応時間やハンドル操作の感覚の違いを体験させたらしい。
「飲酒運転」をする人間は、
自分の思ったとおりに操作ができない、という実感がないから
「大丈夫だろう」と思って運転してしまうのではないか。
自動車教習の中などで、シミュレーション装置を使うなどして、
実体験できるようにしてはどうだろうか。
コメント (2)
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日経ビジネスは理想を描けていない

2006年09月11日 20時36分26秒 | 社会
今週の日経ビジネスを読んでいたのだが、
どんな社会を作りたいのかよく分からん。

特集が「こんな国では働けない」。
まあ、早い話が外国労働者を受け入れよ、
今は「不法」な彼らが支えていることを認識せよ、
彼らの待遇を良くせよ、
さもなくば外国労働者は他の国へ行ってしまうぞ、という
記事。

「外国と競争している」理屈で、
例えば企業の税金を減らさないと本社機能を移転されてしまうぞ、という
脅し文句は、
最近の日経ビジネスでよくあるネタなので、反吐は出るが違和感はない。
まあ、彼らならそう言うだろうな、という感じ。

今回の記事はよく分からない。
「使い捨ての労働力として扱うな」という。
それは同意するところで、
これを見て外国人労働者についても労災認定は行われるべきで、
労災に加入していない形だけの「請負業者」(実際は雇用者)は
企業名公開・処罰等が必要だ、と感じた。
しかし、そもそも「賃金を下げよ」「雇用を流動化せよ」とか言って
どんどん労働条件を悪化させようとしたのは、日経ではないのか?

それとも、「日本人の労働条件は悪化させ、外国人の労働条件は
良くせよ」とか言うのか?
しかし、経営者の志向としてはどちらも同じ方向に向くのではないか。
「日本人も、外国人も、労働条件を良くしていこう」というのならば
まだ分かるんだが。

あるいは、単純労働は外国人に、「知的」労働を日本人に、という
分担を想定しているのかも知れないが、それは危険な思想だろう。
外国人差別に近づきやすいし、外国からも「差別主義的な国だ」と
捉えられるような気がするのだが。
何か、あるべき社会が描けていないように思う。
ただ、現実の(少子化等に)右往左往しているだけでは?
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