朝寝-昼酒-夜遊

日々感じたことを思いのままに書き散らすのみ。
※毎週土曜更新を目標にしています。

2009年に向けて。

2008年12月31日 20時36分58秒 | 身の回り
今年も今日で終わり。

様々な自分自身の「ひずみ」から調子を崩したこともあり、
あまり良かった1年とは言い難いが、
最後の最後は少し復調傾向にあったので、
この流れで来年に入っていきたい。

政治のことを考えると、
衆議院選挙があり、(今の流れのままだと)政権交代、の可能性が高そう。
ただ、また2,3年すると、
「結局、民主党でも同じじゃないか」と露呈して、
また自民党中心の政権に戻るのかな、とも思う。
あるいは離党・新党結成の動きが出てくるとか。
その中で「弱者切り捨て」と「ばら撒いておいて、後の世代に先送る」傾向が
どのようなバランスで現れてくるのか、見ておく必要があるだろう。

方向としては、官僚機構の抱えている仕事・人・お金をもっとオープンにして、
優先順位の低いものは切り捨てていく必要があると思う。
政権交代がその端緒になれば良いのだが。

まあ、そんなことも考えつつ、
不景気の中で萎えることなく、
気負わず、しかし緩まず、公私とも過ごせれば良いと思う。
# 来年はもう少し、落語会に行きたいなあ。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

改めて、落語納め

2008年12月31日 10時11分58秒 | 落語・講談・お笑い
前日の枝三郎の会があまりにひどく、
これが「納め」になるのもイヤだな、と思ったので
昨日、改めて落語会に行ってきた。
繁昌亭昼席の年内最終日。

うだうだしている内に天満に着くと13時半頃。
当日券を購入。当然のように立ち見。


「動物園」(つく枝):○+

細かい科白をけっこう変えていると思う。それがハマっていた。
この人の描くアホの雰囲気が良い。
周囲の人も温かく、それが客席に伝わってよくウケていた。

下げのライオンの中の人は、園長の長谷川さんにしていた。
普通の「わしも1万円もらって雇われた」と、良し悪しかな。


「曲独楽」(米八):△+

クサいなあ。
口調もそうだし、「今から何をやるか」を事前に言い過ぎだと思う。
あまり知らない客を相手にするからなのかなあ。
でも、江戸の曲芸や独楽ってあまり説明しないのだが。

芸は流石。目新しくはない。
お囃子が入ると陽気になるのだが、
「独楽」を聞くと、
未だに(出囃子にしていた)松葉を思い出してしまって、少しつらい。
甚だ個人的な思いではあるが。


「上燗屋」(小染):△

痩せた。大丈夫だろうか。

マクラいまいち。
個人的には、酔っ払いのネタはあまり好きではないので、
そんなにハマれず。
本人が好きでやっている感じが伝わるので、良いのではあるが。

酔っ払いが大声を上げる繰り返しに、
若干(「酔っ払い」の描写として)違和感があった。


「代書」(春団治):◎

出の前に毛氈が敷かれ、違う座布団になるのだが、
個人的には違和感があった。
寄席って、出る人の立場や位置でそのような差を付けるものではないと思う。

久し振り(10年ぶりくらいか)に見る3代目なんだが、
全然衰えていないように見える。凄い。
声はやはり聞こえづらいのだが、
客の科白でウケをとり、代書屋のツッコミ・ボヤキでウケをとる。
思っていたよりも仕草が大きいと感じた。

3代目は、色々な人が言う程好きではないが、
やはり「珠玉」ではあると思った。


「後ろ面」(染雀):△

米八に比べて、間の喋りがこなれていないが、
それはそれで面白かった。
「試行錯誤」と言っており、よく分かるのだが
あえて言う必要はないと思う。

まず「奴さん」を奴さん、芸者で踊る。
重心が高いのか、少し足元が不安定に感じた。

「堺住吉」を「後ろ面」で踊る。
先に普通に踊っておいた方が分かりやすいかなあ。
それも良し悪しではあるけど。

クイツキに色物が入るのは、東京と違うのだが、
これはこれで良いのかな。


「七段目」(米左):×+

ダダ流れ。人物描写なし。
科白がいい加減。
親旦那・若旦那ともそんな言葉は使わないだろう、という言葉が多い。
「芝居の部分だけで良い」とでも思っているのかな。


「新作(「妄想ノート」とでもいうのかな)」(三若):△+

久し振りに友人に呼ばれて、
その部屋で友人が妄想を書き付けたノートを見て…
という噺。
まあ、まとまっている噺だと思う。
ノートを見る部分に小ギャグをちりばめ、
そこに突っ込んでいく形は「秘伝書」っぽいけど。


「ルンルン大奥絵巻」(あやめ):△-

新作が続く流れが良くない。
ただそれは、そもそも演者の並べ方が拙いから。
年末で仕方がないのかも知れないが。

マクラから、自分の喋りたいことを喋り、
ついて来れない人は放置する。(大多数は放置されていた)
自分の会だったら良いが、定席での姿勢としてはどうかなあ。

このネタは好きでない
(出てくる大奥の女性がイヤな人間で、聞いていて快くなれない)
上に、誰が喋っているか分からない、カミまくりで
聞いていてしんどかった。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

落語納め

2008年12月30日 11時44分22秒 | 落語・講談・お笑い
日曜に帰省する予定だったが、
少し体調が悪かったので1日家で休み、
昨日移動。

京都で少し時間をつぶして
「繁昌亭」で枝三郎のR-18指定の会。
いちおう、今年の「落語納め」の予定。
「大名道具」が目当てだったのだが、正直、期待外れ。


「中風小便」(石松):×+

ネタが本っ当に悪い。
「商売根問」から入ってくるのだが、
「小便」の話に入る部分が訳分からん。
「こんな小便の音に聞こえて、儲けた」という話があるのだが、
その部分が、小便の音に聞こえない。
無理ネタだと思う。
最後の「小便の音が中風に聞こえる」小咄、程度のネタでは?

あと、この人の喋り方・芸風も好きになれない。
出の、頭をずっと下げて拍手を強要する姿勢とか。


「堀越村のお玉牛」(枝三郎):△-

お玉が村に来た経緯から入る「お玉牛」。
それがプラスになるか、というと、別にどうでも良いと思う。

あと、夜這いの部分が拙い。
台詞回しが雑。仕草が粗い(尻尾で叩いているように見えない)。
トチリ多し。


「粋曲」(内海英華):△+

唯一ほっとした時間だったかも。
少し声が出ていなかった感じもするが。


「大名道具」(枝三郎):△

全体に粗い。

新婚初夜の小咄は、個人的には気に入った。
他の小咄は特に目新しいものはなかった。

ムダな科白・トチリが多いのと、地の文が多いのが気になる。
そのため全体的にリズムが悪く、
このネタのバカバカしい雰囲気が伝わらない感じ。
設定が好きな噺なんだけどなあ。
もっと工夫の余地はあると思うのだが。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

(おそらく)今年最後のCD

2008年12月27日 09時14分06秒 | 音楽
待ちかねていたCDが、ようやく届いた。

●「チゴイネルワイゼンなど」(レビン)

※画像をクリックすると、「楽天」のページに飛びます


想像していたよりも「技巧」の面もきっちりしているんだな。
ただ、うまく弾くだけでなく、自分の感情も込めて、
きれいに歌わせている感じ。
特に、高音でキーキー言わせず、鳴らしているのが凄いな。

音楽関係では、「レビン」というバイオリニストを見つけられたことが
今年一番の収穫かも知れない。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

結局、行かず

2008年12月24日 07時23分51秒 | 歌舞伎・文楽
昨日は歌舞伎座に行くつもりだったのだが…。

朝、先日届いたラックを組み立てる。

※リンクをクリックすると、楽天のページに飛びます


適当に床に置いていたマンガの類をここに移す。
少し片付いたような気がする。

昼食をとり、年末年始向けに途中で本を借りて新宿へ。
高田馬場・御成門でCDを借り替える。
元々ここから歌舞伎座へ行こう、と思っていたのだが、
明日仕事だ、と思ってやめにした。
土曜日に行っておくべきだった。

適当に飲んで帰宅。

今年はこれで芝居はおしまい。結局最後は「高時」だった。
(落語は29日の「枝三郎の会」が最後になりそう)

メモを見ていると、歌舞伎17幕、新派に1回行っている。
去年に比べると少し減ったが、まあ、こんなものだろう。
来年は「歌舞伎座お名残興行」の1年になるので、また増えるかな。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

延期したら?

2008年12月21日 08時02分07秒 | 法・裁判
暴力団員も裁判員に? 法に規定なし、排除できず(神戸新聞) - goo ニュース

こんな話が今更出てくるのか。
本筋ではないだろうけど。

裁判員制度について、少し様子を見ていたのだが、
まだ日本全体で無作為に候補者を募って、と運用するには
時期尚早に思える。

「国民の裁判への参加」というお題目は正しいと思うのだが、
国民がそれを受け入れる程成熟していない。
(赤紙、って表現が普通に出てくるし)
裁判員を務めることで、社会について考えるようになる面はあるだろうが、
そのために実際の裁判が使われるのは適当ではない。

もう少し、「小さく産んで、大きく育てる」ことを考えるべきだと思う。
まずは希望者から募ってみて、
そこから国民全体に広げていく、とか、
「刑事裁判で量刑も含めて」ではなく、
「事実認定のみ」から始める、とか。
さらに言えば、いきなり「裁判」ではなく、
もっと身近な「議会傍聴のハードルを下げる」とか
「行政の評価に参加する」とか。
いきなり抵抗が大きいところも含めて始めようとして、
総スカンを食らっているように感じる。

この状態で始めても、「国民参加」でやりたかったことは実現できない、
元も子もない状態になるのでは?
いったん白紙に戻して、進め方を考えるべき状態だと思う。

# 謀略論的に見れば、
 今裁判員制度を導入しようとしているのは、
 導入に失敗して、
 国民に「裁判は専門家に任せておけばいい」と思わせて、
 今までのような「閉ざされた法曹」を正当化しようとするための
 大々的な作戦だったりして。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

恐竜の延命

2008年12月20日 18時42分51秒 | 社会
GM、クライスラーに緊急融資 米政府、年内破たん回避で(共同通信) - goo ニュース

大き過ぎてつぶせない、ということか。

しかし、時代に合った車を作れず、
コストばかりかかるのだから、
現状のままでは存続することはできないのでは?
「つぶれたらとんでもないことになる」とか言っても、
税金の投入がどこまでも国民に受け入れられるとは思えない。

結局、どこかのタイミングで民事再生のような仕組みを使い、
退職者への保障や高水準の賃金を削って
身軽な形で再生を目論むことになるのでは、と思う。

今回の税金投入は、
「とりあえずブッシュ政権ではつぶさない」という
意味なのだろう。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

雑な本

2008年12月19日 07時30分14秒 | 落語・講談・お笑い
吉川潮「月亭可朝のナニワ博打八景」読了。

まあ、本人が「あとがき」でも書いている通り、
聞き書きを元にした小説であり、ウソがあっても良いのだが、
違和感・間違いでは?と思う話がけっこうある。
(小春団治が後の春団治だ、とか、
 仁鶴を吉本に引き込んだ話、とか。)
やけに談志の話が出てくる感じがするのは、
吉川潮が立川流の顧問であるのだから、
ここは割り引けば良いと思う。

あと、誤字が多い。
「技雀」って何だよ。
出版業界の事情は知らないが、
作者本人の目は通るんだろ?
そこでスルーしてしまうのは、(上記の間違いを含めて)
結局この男が上方落語について頭に入っていない、ということだと思う。

今までから「可朝」について書きたい、と言ってきた割には、
正直、雑で掘り下げが浅いと感じた。
単に「可朝」をネタにして、
自分の師匠(本当かどうか知らんが)の阿佐田哲也と同じような、
博打小説を書きたかっただけなのでは?と思った。

書かれている内容は、話半分(以上)で読んだ方が
良いと思う。気楽に読めるけどね。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今度は共倒れ

2008年12月19日 04時55分20秒 | 政治
自民幹事長「離党者に刺客」、武部氏「うぬぼれるな」(朝日新聞) - goo ニュース

何か、バカなことを言っている。
前回の郵政選挙は、マスコミも国民も踊らされた
特殊な選挙だったが、
今回はそうではないだろうに。

ぶっつけたところで「刺客」が勝つ可能性は低いだろう。
ま、別にいいんじゃないですか、
共倒れになって民主党が笑うだけだろうから。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アンバランスは己に報いる

2008年12月18日 08時46分57秒 | 社会
ソニー社長「需要減これほどとは」 雇用より業績優先(朝日新聞) - goo ニュース

株主・取引先・従業員は
企業にとってどれもステークホルダーであり、
いずれかのみを優先すると、必ず報いがある。

ソニーは近年、人材流出が激しいようだが、
「従業員」軽視の姿勢が招いた、自業自得だろう。
それを反省せず、なおも「業績優先」「株主優先」というのは
経営判断として正しいのか。

短期的には苦境を逃れるかも知れないし、
株価低迷による買収の危機を逃れるために必要だ、ということかも知れない。
しかし、次の商品は?となると、
そこには人材が不可欠であり、それはかけがえのないものだったりする。
また、従業員の削減により品質・精度が劣化してしまうと、
結局売れ行きが落ちたり、不良品によりコストが増加したりする。

さて、この経営判断が正しいのか。
私は次なる危難を呼び込む、誤った判断では、と危惧するのだが…。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする