しかぜきょうこの1日1枚+

スペイン在住フラメンコ研究家/通訳コーディネーターによるフラメンコCD紹介

第101回 マイテ・マルティン「デ・フエゴ・イ・デ・アグア」

2008-08-04 22:55:12 | カンテ
お、マイテの新譜だ、こりゃ買い~と早速買ってきてびっくり。
なんとラベック姉妹との共演なんですね。

ラベック姉妹、皆様覚えていらっしゃいます? あの人は今、に登場しそうなこの美女姉妹のピアニスト。今ぐぐってみると彼女らが人気だったのは80年代前半らしい。あ、20年前。。。なんかついこの間のような気がするんだけどね。
つーのはともかく。(年の話をすると長くなるのが中年の特徴。。。)

つまり、クラシックのピアニストと、フラメンコ歌手であるマイテの共演というわけですわ。
ま、マイテはボレロ(ラテン・バラードですな)を歌ったアルバムも2枚あるし、デビューアルバムでも自作のカンシオン、すなわちフラメンコのうたであるカンテ以外の曲もはいっていたし、そーれほど、びっくり、な組み合わせってことはないんですけどね。はい。
興味津々きいてみました。
はい。きっとフラメンコのコアなファン以外の人には、わあ、フラメンコだぁ、となるんだろうけど、コアな人には、ふーん、で終わっちゃうかもな選曲。
スペインだけどフラメンコじゃない曲がけっこう多いわけですね。
そのフラメンコ曲もビダリータやソロンゴという、メロディアスなものというのは、やっぱ、クラシックピアノという楽器ならでは、なのでしょーか。
リズムよりメロディ重視?とゆーわけでもないんだろーけど、フラメンコのリズムのもつ圧倒的な力みたいなものとは無縁なとこにあるような。

なんかこれならいっそのこと、ロルカの民謡集でもやれば?とかも思わせたりもするわけだけど、ま、クラシックとフラメンコの間にスペイン歌謡や、小曲、なんてゆーのがあるんだなあ、とか思ったことでした。違うかもだけど。

パコ・デ・ルシアの愛のうた、カンシオン・デ・アモールをピアノでひいているのは、なるほどねえ、って感じ。いや、うまくいえないんだけど、クラシック化するとこーゆーふうになるんだわねえ、って感じ。

けなしているようにきこえるかもしれませんが、そーではありません。面白いと思う。クラシックとフラメンコって、ありそーでなさそーで、だし。

いつもながら、ではありますが、マイテの思い入れたっぷりな歌い方も、いやあ、やっぱうまいし、いいし。アランフェス交響曲で知られるロドリーゴ作のアデラとかいやあ、いいですねえ。。。


http://www.labeque.com/news/view.asp?ID=84&TPE=1&LEVEL=1



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