センター試験地理B2009年 

センター試験2006~2009年地理Bの解答解説。上のタイトルをクリックすると目次ページになります。

第3問 解答解説(極東の地誌)

2007-02-08 | 07地理A
問1【 16 】①
① 北京。最寒月平均気温が-3.6℃だから冷帯D。冬乾季w。ケッペンの気候記号ではDwである。
② ソウル。最寒月平均気温は-2.5℃だから温帯C。冬が乾季w。ケッペンの記号ではCwになる。
③ 松江。最寒月平均気温は-3.0℃よりも高温だから温帯C。年中降水があり、乾季はないからf。また、最暖月平均気温は22℃を越えるからaである。ケッペンの気候記号ではCfaである。
④ ハバロフスク。最寒月平均気温が-3℃未満であり、冷帯Dである。乾季が冬wだから、ケッペンの気候記号ではDwとなる。
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【教科書】126p:ロシアの自然環境。高床式住居が多い。凍土の凍結・融解により、地面の高さが変わり、建物が崩れることがある。


【ワーク】18p:1.冷帯気候のまとめ。
19p:問題1.シベリアの建物が高床式住居である理由。
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問2【 17 】②
① 断面P。中国の山東半島。低地であり、1,000mを越える高地がない。
② 断面Q。朝鮮半島。半島東部に、高度の低い太白山脈がある。
③ 断面R。日本の静岡-富山市の断面。赤石山脈と飛騨山脈が3,000mを越える。
④ 断面S。台湾の地形断面。東海岸沿いは台湾山脈で、3,000mを越える。
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【教科書】82p:図1.日本列島・台湾は環太平洋造山帯にあり、急峻な山脈がある。朝鮮半島、山東半島は安定陸塊であり、高山は少ない。
【ワーク】72p:2.東アジアの地形。安定陸塊と新期造山帯が隣り合っている。
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問3【 18 】①
(ア)中国の稲作・茶地帯。長江下流域の農業である。長江河口がシャンハイ。
(イ)畑作・稲作。韓国ソウル周辺だけでなく、韓国農業の典型。
(ウ)畑作。中国のチンリン-ホワイ線より北の黄河流域。ペキンが典型。
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【教科書】123p:1978年から現代化政策が推進され、農業生産が急増した。
【ワーク】75p:問題1.中国の農業地図。気候と農業地域とが一致する。

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問4【 19 】⑥
(カ)モンゴルのチーズ(アーロール)は馬乳や羊乳から作られる。塩は岩塩。
(キ)ニシン、サケ、マスの捕獲できるのは、日本海岸のシベリア。
(ク)韓国のキムチ。日本、中国にも普及した。
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【教科書】116p:韓国の厳しい寒さに耐えるためにはオンドル、食事にはキムチが欠かせない。
【ワーク】105p:問題1.ロシアの自然。
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問5【 20 】④
① コンピューター。中国が世界のコンピューターの半分近くを生産する。韓国も生産割合が上がっている。日本の生産割合だけが減少している。
② 乗用車。日本の自動車生産はアメリカ、日本、中国。2005年には中国がドイツの生産量を超えた。
③ 冷蔵庫。構造が簡単であり、低賃金の中国の生産割合が高い。日本の生産割合は半減した。
④ 携帯電話。日本は国際的に独自規格のため、国内向けの生産が中心であり、生産割合が低下した。国際規格の中国・韓国は輸出用携帯電話の生産が多い。
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【教科書】18p:携帯電話が普及し、情報の伝達速度と伝達量が増えている。
【ワーク】64p:2.自動車の生産。中国は外資を導入し、生産量が急増。
65p:問題1.アジアのコンピューター生産量の増加、特に中国の生産割合が著しい。
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問6【 21 】②
① モンゴル。草原も含めた農地の割合83.3%が他の3国よりも高い。草原では遊牧が盛んである。
② 中国。都市人口率38.6%が非常に低い。内陸農村人口が多い。低所得でもある。
③ 韓国。都市人口率80.3%が非常に高い。工業化が進んでからは、第3次産業人口の割合が高くなった。
④ 日本。老年人口率19.0%が非常に高い。高齢化が進んでいる。
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【教科書】118p:韓国ではソウルだけでも989万人が集まり、ソウルへの一極集中である。


【ワーク】78p:3.東アジアの経済発展。1980年代、NICsの一国であった。
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問7【 22 】④
① 韓国。中国、日本へのハイテク工業製品の輸出が多い。
② ロシア。社会主義体制の時から、中国との貿易が盛んであった。
③ 北朝鮮。日本との貿易は、マツタケ、魚介類が盛んであった。
④ モンゴル。輸出品は少ない。
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【教科書】119p:3図。韓国は、日本からの輸入が多い。輸出量は少ない。
【ワーク】142p:2.日本と中国の貿易。日本の貿易赤字である。
143p:問題1.日本、中国、韓国の貿易。
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