センター試験地理B2009年 

センター試験2006~2009年地理Bの解答解説。上のタイトルをクリックすると目次ページになります。

第4問 解答解説(地球的課題)

2007-02-08 | 07地理A
問1【 23 】⑥
(ア)モザンビーク。東アフリカの発展途上国で、多産多死型の人口構成。
(イ)ブルネイ。東南アジアのイスラム教国家。石油収入が多く、個人への課税なし、医療費無料であり、多産多死から多産少死へ転換。人口爆発の状態である。
(ウ)イタリア。人口自然増加率は-0.3%。移民がないと、人口は減少する。
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【教科書】131p:第2次大戦後には医学の発展により死亡率が低下し、人口爆発といわれる人口急増がみられた。
【ワーク】122p:2.人口動態転換(人口革命)。多産多死から多産少死への転換。
123p:問題1.アジアの出生率と死亡率は、どのグラフか。
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問2【 24 】①
(カ)生産量。アジアの数値が50%を占める。米・小麦の自給的農業が中心。
(キ)輸出量。アジア20%、アメリカ40%。アメリカは穀物メジャーを通して世界市場に進出した。
(ク)輸入量。アジアとヨーロッパが輸入し、アメリカは輸入しない。
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【教科書】143p:図1.先進国は、食料(穀物)を援助の形で、発展途上国に大量に輸出している。
【ワーク】36p:2.農産物の流通。外交軍事政策として、食料援助がなされる。
141p:問題1.問2.インド、インドネシア、韓国、タイの米の輸出量輸入量推移。
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問3【 25 】③
①× 岩手県上空で観測されたCO2は植生の影響を強く受ける。
春~夏:植物の生育期で光合成が盛んであり、CO2を吸収する。
夏~冬:植物が枯れて光合成が衰え、CO2を吸収できない。
②× グアムは熱帯にあり、枯れない植物が多いので、CO2の季節変化は小さい。
③○ 南極は植生の影響が小さく、CO2の濃度の季節変化はない。
④× 長期的には温暖化が進んでいる。人間の産業活動による温室効果ガスの排出量増加が、最も影響が大きい。
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【教科書】149p:図1.CO2の濃度は、季節・年によって変動はあるが、地球全体で、長期的には上昇する傾向がある。
【ワーク】132p:1.地球の環境問題(地球の温暖化)
133p:問題1.宇宙船地球号、地球温暖化の要因、海面上昇。
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問4【 26 】①
石灰はアルカリ性である。酸性雨による酸性化した湖沼を中和する。
①○ 化石燃料(石炭石油)の消費により、SOxNOxが排出されて、酸性雨を発生させる。
②× 原発事故の場合、放射能被爆を防ぐため、施設をコンクリート・鉄鋼などで完全密閉する。石灰散布は無意味である。
③× 不法投棄を予防には監視すること、不法投棄がなされた場合には再区分再加工し、処分することになる。再加工の工場が必要。
④× フロンガスは人類がつくり出し、処分できない化学物質。温室効果ガスであり、オゾン層を破壊する。フロンガスの製造使用をやめることが、唯一の対策である。
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【教科書】150p:図1(写真).ヘリコプターによる石灰散布。酸性雨で土壌が酸化したため、石灰で中和する。
【ワーク】132p:1.地球の環境問題(酸性雨)。
133p:問題1.問4.ヨーロッパでは、酸性雨の越境汚染が拡大した。
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問5【 27 】④
(サ)石炭。生産・消費量が多い順に中国、アメリカ、インドなどである。火力発電用燃料炭、鉄鋼用原料炭として使われる。
(シ)天然ガス。ロシアとアメリカで世界の50%を生産、消費。クリーンエネルギーだが、高価である。火力発電燃料、都市ガスとして使われる。
(ス)ウラン。原子力発電の燃料だが、燃料として使うまでの加工プロセスに高い技術と多くの電力を必要とする。
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【教科書】147p:日本の一次エネルギー自給率は極端に低く、石油・石炭・天然ガスなどの自給率は10%未満である。
【ワーク】54p:1.日本の一次エネルギー。2.日本の石油輸入先。問題1.液化天然ガス。
55p:問題3.日本のエネルギー(石油、石炭、天然ガス)の輸入先。
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問6【 28 】②
① アジアのODA受取額は98億ドル。援助元の第1位は日本。日本のアジア経済戦略の一つ。
② ラテンアメリカのODA受取額は36億ドル。援助元は、南米を自国の中庭と考えるアメリカが第1位。資源を求める日本が第2位。旧宗主国スペインが第3位。
③ アフリカのODA受取額は142億ドル。アメリカは内戦への介入、日本は資源の確保のために援助が増大した。イギリス、フランスは旧宗主国として、経済的利権を維持するための援助が多い。
④ オセアニアのODA受取額は6億ドル。ミクロ国家の多くは、経済的軍事的にアメリカ、オーストラリアとの結びつきが強い。
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【教科書】156p:図1.日本の援助額は世界第1位である。アジアを主要な援助対象として、電力施設や灌漑設備、鉄道・道路などの建設に向けられてきた。
【ワーク】36p:1.農業の技術革新。日本とアメリカが発展途上国の農業近代化に、技術資本を援助。
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問7【 29 】②
① Y:モヘンジョダロの遺跡。パキスタンのインダス文明の文化遺産。
② X:アフガニスタンのバーミヤン渓谷の仏教遺跡群。イスラムによる破壊が目立ち、文化遺産として登録。
③ W:ルーマニアモルドバ地方の教会壁画群。文化遺産。旧東欧時代、ソ連の宗教否定政策のため、壁画が交配した。
④ Z:ベトナムのグエン朝フエの建造物群。文化遺産。フランスのバロック建築の影響がある。ベトナム戦争で大きな損傷を受けた。
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【教科書】口絵:世界遺産(歴史遺産と文化遺産)のうち、著名な遺跡のを写真しているが、モヘンジョダロ、バーミヤン、フエ、モルドバの世界遺産は、世界史的分野として扱われ、教科書地理Aにはない。
【ワーク】134p:1.環境保護のための国際条約。世界遺産には文化遺産と歴史遺産とがある。
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