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      『傾聴習慣』のススメ by MAKIE

嫉妬心から探る自分の本当の願望

2021-07-14 14:56:15 | 日記
私たちは、自分自身にさえ本心を見せないことがあります。

私たちは、自分の後ろ姿はもちろんのこと、自分の顔も頭のてっぺんも、鏡を通してしか見ることはできません。

でも、心の中だけは、誰よりも己が知っている、と思い込んでいませんか?

残念ながら、心に浮かぶ思いも、自分を守るために様々な加工を施して、自分に届けているのです。

「きらい」という感情の正体が、実は「好き」であったり、「興味ない」と言ってることが、本当は一番の「関心事」だったりします。

自分は「こうでありたい」「こうであらねば」「こうであってはいけない」といった頭由来の思考は、私たちの本音を隠そうとします。

対して、心由来の感情は、自分を偽ることはできません

そうした自分を映し出す感情の一つに「嫉妬」(妬み)があります。

「嫉妬」は、大なり小なり誰にでも存在する自然な感情であり、決して、恥ずべきものではありません。

むしろ、自分の真の願望を示唆する貴重な感情です。

あまり認めたくない感情ではありますが、自分を知るヒントの宝庫でもあります。

自分が、誰かに、あるいは、何かに、モヤモヤした妬みに近い気持ちを抱いたら、自分の願望を知るチャンスと思って、拒否せず、素直に向き合ってみることをお勧めします。

ところで、嫉妬に似た感情として、「憧れ」があります。

嫉妬と憧れの違いは何でしょう?

憧れは、自分の理想とする物事や人物に強く心惹かれる気持ちであり、トキメキを伴うポジティブな感情でなので、自分自身、躊躇なく受け入れられます。

嫉妬(妬み)は、相手を羨ましく思い、その分だけ悔しさや腹立たしさを伴う、心をざわつかせるネガティブな感情であり、自分が劣勢であることを示しているだけに拒否反応があります。

憧れも妬みも、自分の望む「あり方」をしている対象に向けられた感情なのに、何故、憧れはトキメキであり、妬みはザワツクものなのでしょうか?

その答えの一つとして、次のようなことが考えられます。

憧れは、到底自分がかなわない遠い存在、あるいは、自分が積極的に目標としたい対象なのに対して、

嫉妬(妬み)の対象は、自分が努力次第で届くレベルの範囲の存在にもかかわらず、何らかの理由で、その努力を放棄した存在だからです

その努力を手放してしまった自分自身に対する怒りや情けなさを感じるので、向き合いたくないのです。


憧れも嫉妬(妬み)の対象のどちらも、自分の願望を具体化したものには相違ないので、自分の興味から外れたものに対しては、全く、そうした感情は湧かないものです。

例えば、高級車やブランドバッグに価値を感じない人にとっては、そうしたものを手に入れている人に対しては、羨ましいという思いはゼロに等しい。

もし、自分が世間の価値観に縛られない自由を求めて生きたいと思うなら、たとえ、経済的に恵まれない生活をしていても、信念に基づいて凛とした生き方をしている人に対しては、憧れを感じます。

相手が、かつての友人だったりすれば、己の現在の姿に恥じ入り、嫉妬を感じるかもしれません。

自分は、若い頃の正義感や信念を捨てて、俗世間の欲望にまみれ、主義も哲学もない、なんとくだらない生き様をしているんだろう!と自分に憤りを覚えるかもしれません。

あなたに、おききします。

あなたは、どんな人物のどんなところに触れたときに、心に抵抗感やざわつきを感じますか?心に何か居心地の悪いモヤモヤしたもの、ザワザワ波立つものを感じますか?

今この質問に答えられなくても、日頃、このような感情に襲われた時をチャンスととらえてください!

その答えの中に、「本当は、自分はどうありたいのか?」という真の願望が具体的に浮かび上がるかもしれません。

叶えられる可能性が高いのに、諦めているから、心が騒ぐのです。

今からでも、幾つになっても、遅くはありません。

もう、逃げてはいけません。

「どうせ、~だから」

と言い訳してはいけません。

人生、後悔しないために、もう一度、自分の可能性を信じて、努力してみませんか!



『傾聴習慣』のススメ    ハッピーイヤー

多くの人は、自分の話を聞いてもらいたいのです。 だから、コミュニケーション最強ツールは「聞く技術」! 相手の話に耳を傾けることは、「相手を大切にするあり方」です。 それだけで、人間関係が変わります。 あなたに幸せをもたらします。 だけど、「聞く」ことは、「話す」ことより、数倍難しい。 だから、「聞く技術」は、学ぶ必要があります。 そして、学びを通して、心の深さ、神秘、愛を知ります。