東京 DOWNTOWN STREET 1980's

東京ダウンタウンストリート1980's
1980年代初頭に撮影した東京の町並み、そして消え去った過去へと思いを馳せる。

開通50周年記念 首都高展

2012-12-21 19:20:53 | イベント
東京タワー下のフットタウン1FAホールにて、開通50周年記念首都高展が開催されているというので、見に行って来た。入場無料だが、会期が短いので興味のある向きはお早めに。


開通50周年記念 首都高展
平成24年12月20日(木)~25日(火)
東京タワー フットタウン1F タワーホールA
午前10時~午後7時(入場は午後6時半まで)
入場無料
●主催 開通50周年記念首都高展実行委員会
●記念サイト:http:www.shutoko.jp/y50/


首都高速については、このブログではさんざん悪口を言わせて貰っている。何しろ、東京オリンピックに間に合わせるための突貫工事が行われたところでは、相当に酷いことをやっている。江戸城の堀割をルートに使ったことも都市景観上は大きなマイナスであっただけではなく、堀の石垣を適当に崩してその上に首都高の出入り口を建設してしまい、どうせ見えないところだからと言わんばかりに今も放置されていたりする。江戸以来の東京の中心であった日本橋の惨状は言うに及ばず、首都高が東京にもたらしたマイナス面は決して小さなものではない。
その一方で、都市内交通の幹線としての役割というのも決して小さいというわけではなく、今日も明日もその存在が東京という都市にとっては欠かせない存在になっているのも事実である。
私が物心付いたときには、既に都心部の環状線などは開通していたし、免許を取って自分で運転するようになっていく頃には、周辺の高速道と繋がっていき、近年には中央環状線の山手トンネルも開通したりと、着実に変化を遂げてきている。

愛憎半ばする存在である首都高、その開通50周年と言うことなら、見に行ってみようと思ったわけである。久し振りに訪れた東京タワー。私の通った都立高校が、この近くだったので、その頃は学校の帰りにタワーボウルでボーリングなんてこともしたっけと思い出すが、既にタワーボウルなどとっくに無くなっている。東日本大震災で先端が曲がったが、その修理も終わった。かつて、ここには紅葉館という料亭があり、明治の政治家から文豪まで錚々たる名士の集う場でもあった。その経営に、一時長谷川時雨の母が当たったが上手くいかず、失意のうちに手放したという。そんな歴史を秘めた東京タワー。


その一階で、首都高展は開催されていた。入場無料ながら、存分に費用を掛けたイベントになっていることが窺える。


中に入ろうとすると、まずはカレンダーを渡された。近年はカレンダーを配るというのもめっきり少なくなって、家中に溢れた昔が懐かしく思い出される。入って直ぐのところには、開業当初の料金の収受機もあった。流石にこれには見覚えはない。私が自分で運転するようになった時点では、首都高の料金は400円だった。


その手前には、協賛で名を連ねている(株)アガツマの提供によるその年代毎のダイヤペットのミニカーや玩具が展示されている。リモコンの自動車の玩具で、リモコンが電池ケースになっているタイプのものは懐かしく思う。


そして、スバル360も展示されていた。久し振りに見るが、私の少年時代には町の中に普通にこれが沢山走っていた。今でも大事に乗っている人も結構いるようだ。


これはトンネル掘削用のシールドマシンのビット。要するに刃先。こういった展示は、首都高としても広報活動として意味があるとは思うのだが、この日の来場者の大半は関連業界の関係者といった雰囲気だった。


これはLEDの照明器具。こういう物は、車の中から見てもスケールが分からないし、実感がないのだが、間近で現物を見ると結構大きかったりするし、そばで見ると面白い。


山手トンネルのパトロールなどを行っている首都高管理用のバイクのパトロール車両。CB400SBをベースに、白バイ用の装備などを改装して製作されているようだ。


非常電話機など、施設内に配置されているものが、展示されていた。どうせなら、非常時に使わなければならないものなのだから、こういう機会に中身も触れるようにしてくれれば良いのにと思う。


こちらも協賛に名を連ねているバンダイ提供のトミカによるジオラマ。まあ、なんだかと言った感はある。


見ていて面白かったのは、開通当時の写真展示などで、さすがに50年に歳月が経過したことで、東京の高密度かがどれほど進行したのかがよく分かった。それ以外では、丁度先日の中央道の笹子トンネル崩落事故の影響もあってのことだろうが、首都高でも同じ構造のトンネルの改修工事が行われることになっており、その辺りを掛かりの人が説明していたりした。とはいえ、聞いているのも関係者のグループみたいな感じだった。
面白かったのは、道路関係で使われていた看板を利用したベンチ。


告知用の横断幕をリサイクルしたトートバッグは知ってはいたが、色々バリエーションが出ていて、見ていても面白かった。あのベンチはちょっと欲しいような気がしたけど、買ってどうするとしか言い様がない。(笑)


なんというか、折角この不景気風の吹き荒れる中で、こんなに潤沢に広報予算が使えるのであれば、もう少し違うやり方があるようにも思えた。なんだか、予算使い切っておかないとねと言わんばかりに思えたのは、私の僻みだろうか。
さらには、ちらしの裏にトークセッションのお知らせが出ているのだが、リリー・フランキーX江川達也っていう組み合わせはどうよと思う。東京で生まれて、育った人を入れてくれても言いのではないかという気がする。

ちなみに、記念サイトには年代ごとの写真なども掲載されているので、中々見応えがある。また、明日からは7月に東京タワーの先端部分の修理工事中に中から見つかった軟式野球ボールが、フットタウン内で展示されるそうなので、こちらも見てみたいところ。

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