CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【読書】スマホ脳

2023-01-18 21:29:35 | 読書感想文とか読み物レビウー
スマホ脳  著:アンデュ・ハンセン

話題の新書ということで久しぶりに流行本を一冊読んだ
スマホがいかによくないか、そんな話を脳神経的なところや、
人間の進化過程から考えて推測したお話で
実際のところ、ここに書かれていることが100%ではなかろうが、
だいぶよくないんだろうなとは思ったりした
よい啓蒙本だと考えるところでした

スマホの存在によって集中力がまるでなくなっているし、
それに引き寄せられるというのは、人間という存在にとって仕方ないことと
そういうのを科学的根拠といっていいのか、
個人的には推測だと思うんだけど、それなりの論拠をもとに
あれこれ展開しているというのが面白かったのであります
やや無責任とまではいわないが、
ジョブズが子供にスマホを与えないというか、かなり制限して使用させていたことや、
「いいね」を発明した人が、とんでもないことをしたと反省しているとか
そういうことが書かれていて、これはこれでなるほどとも思うんだが、
なんというか無責任な話だなと感じたりしながら読んでしまったのである

結局ここに書かれているのは、スマホがなかった時代の人間の感想でしかないので
ひょっとすると、ただの老害のたわごとなんじゃないかとも
思ったりしてしまったんだが、
IQ調査とか、集中力の問題とか、そういうものも新世代が、そういう環境下が当たり前の世代として
受け入れていくというか、新しい世界を作っていく上では、
ここで書かれているほどあれでもないというか、
全体がそうじゃない方向になるんだったら、むしろ今現在懸念としていることができるやつが
マイノリティかつ、世界にあわないというだけではないかなんて
考えたりしてしまったのである

とはいえ、鬱が増えているということや、
人間関係への色々な障害という部分は無視できないのもよくわかるし
怖いことだなと読みながら思ったんだが、
これがネイティブの世代との差としてはっきりしたものなのかとも考えたりするのであった
旧世代はとりあえずなくても問題なく生きていられるというのが、
ない世界で生きてきたという経験が生きているからとするのか
よくわからんが、まぁなんとも、ある種の健康と鈍感さというものを
世界から教授している世代ということなのかしらとか
なんだかんだ、捏ねた論を振り回して読んでしまったのだが
楽しかったのでよしとするのである

ま、スマホは無い方がよさそうに思うな確かにと、
スマホ持ってないので思うのであった