HAYASHI-NO-KO

雑草三昧、時々独り言

ガビサンヤマボウシ

2012-06-14 | 緑色系

ガビサンは、峨眉山
五台山、天台山と並ぶ中国の仏教聖地、中国三大霊山のひとつ…と紹介される
日本でも古来山を信仰の対象とし、そこを聖地としたのだけれど
やはり大陸、規模も違うのだろうと感じる
共通するのは古くから人の往来があったために、高山植物などの発見も多く
その地の名前を冠した植物が幾つもあると言う事
この樹はさほどの大きさには育っていないけれど温室の前に植えられている
小さなラベルには、疑問符付きで学名が記されていた

以前、小石川では「ガビハナミズキ」と表記されたヤマボウシを撮っているものにも
同じ学名がついていたけれど、苞の姿は画像だけからもこれとは違っている。




 

 




ガビサンヤマボウシ  ミズキ科ミズキ属 Cornus honkongensis ssp.melanotricha
(2012.06.06 京都

常緑ヤマボウシ、トキワヤマボウシ と表記されていることも多い。
ヤマボウシは常緑ではないので、確かに葉が冬にも残っているので「トキワ/常緑」かも知れない。
ただヒマラヤヤマボウシ(cornus capitata) も、同じようにそう呼ばれているから、
常緑に二種類あると言う事だろう。
花卉販売業者が区別しないといけない部分だけれど
植物園でさえ疑問符付きで植栽しないといけないのが実態のようだ。
だからと言って「トキワヤマボウシ」としないところが、やはり植物園だと感じる。
この学名が正しいとすれば、和名として使われている「ガビサンヤマボウシ」の方に疑問が残る。
小石川で撮った「ガビハナミズキ(↓)」とは違っている事からも、名前はやはり花卉販売業者間の通称なのだろうか。
常緑ヤマボウシとして販売されているホンコンエンシス「月光」などと同じで
ホンコンエンシスの亜種「メラノトリカ」と読むのが妥当なのだろうと思う。

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ガビハナミズキ(Dendrobenthamida omeiensis)
大船のシナヤマボウシ 須磨離宮公園のヒマラヤヤマボウシ


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