『自生種は、なくなってしまったんじゃないかなぁ~』
「大船じゃ、かなり増えてるようですけど」
『譲って頂いて、何年目かなぁ~、かなり増えたから地植えしてもと思ってシャクナゲ園に出したんですよ』
「それですね、私が何年か前に見つけたのは」
『阿蘇で少なくなってしまうのは、ドライブウエイのせい、それだけじゃないでしょうけど、盗掘さえなくなれば、そんなに弱い花じゃないですね』
「増えたら、戻します? 阿蘇へ」
『いやいや、ここで育ててやった方が良いでしょう』
「そうですね、花は場所をしっかり選ぶから…。藤沢のがそこで咲くとも限らない」
『なかたにさんなら、きっと咲かせると思うけどね。花はやっぱり根気、そう思いますよ』
か弱さは感じない。
確かに、草原の中ですっくと伸びた茎に、青紫の花を付けていると目立つ。
ふっと、自生種のキキョウも絶滅が危惧されている、という話とダブってしまった。
熊坂さんとそんな話をした大船
三年目の今年、ハナシノブはスカシユリの咲いている花壇にずらりと並んで咲いていた。
2006.06.20
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