小石川ではコゴメイヌノフグリが広がり続けている原っぱに点々と咲く。
藤沢では太田さんちの庭の梅の樹の下に固まって咲く。
おばあさんが好きだったからかなり増えていた。
こちらではとんと見かけないけれど
確か森林のロックガーデンに植栽されているし、西公園にも咲いていた。
▲ 花弁が落ちたバイモには6個の翼を持つ果実、めしべの柱頭が目立つ。▼
▲ 花弁の痕が残る未熟な果実、花粉を出した後の葯も一つ残っている。▼
(2019.04.08 明石西公園)
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▲ 蔓のように伸びているのは葉、葉腋から柄を持つ花が下向きに咲く。▼
▲ 下から覗けば「編み笠」模様が良く見える。▼
▲ 長い花糸の先に長い葯。▼
(2019.04.04 上が池公園)
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▲ 葉の先端部分は巻き髭状にカールして伸びる。▼
▲ 花被片の真ん中部分外側が少し膨れているのは、内側に蜜腺を持つからだと言われている。
この膨らみを「距」と呼ぶのかどうかは知らない。▼
▲ 花被片は外花被、内花被各3、おしべ6 めしべ1で先端は3裂 ▼
▲ ユリ科の特徴、花弁と萼片の区別はつきにくく、外花被・内花被各3枚と区別される。▼
バイモ(貝母・編笠百合) ユリ科バイモ属 Fritillaria verticillata
(2019.03.25 明石西公園)
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バイモの未熟な果実。扁平な翼が6個付いた奇妙な姿で中心部の膨らんだ部分に種子が詰まっている。
貝母(ばいも)は生薬名、鱗茎を乾燥して漢方に用いる。
通説ではそれが貝の形をしているからだと言われているのだけれど
生薬に用いる鱗茎は栗のような形であり「ハハクリ」の呼称が古文献にある。
日本名の貝母は、中国名の浙貝母からの継承なのだろうとの推測、それでは売り物にならないから「バイモユリ」の名前で売られている。
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西公園のバイモ2020 森林のバイモ2021 藤沢のバイモ バイモ(貝母・編笠百合)
6個の翼を持つ果実・・・是非見てみたいです。
葉の先が蔓のように伸びて巻きつくし、とても面白いです。
しべや、内側の網目模様にも興味津々です。
忘れないように撮りに行きたいと思います。
近くに毎年出て来る公園があったのですが、病院の移転候補地になって、立ち入りが制限されて4年目。
木々は何とか育っていますが、草花は手入れもされないままなので無理でしょうね。
10年以上昔、東京・小石川に足繁く通っていた頃は
コゴメイヌノフグリが広がる辺りで存分に撮れたのですが、今は昔。