花冠の白と同じように、副花冠も白。
ペーパーホワイトと呼ぶ人も、ガリルと呼ぶ人もいる。
ニホンズイセンの白と呼ぶ方もいる。
形態的には、房咲水仙だと分類屋さんは言う。
通称・俗称に園芸種名まで入り混じって来るとややこしくなる。
みんなが知っているのはスイセン。
(2013.03.08 硯町)
(2013.03.09 大明石町)
(2013.03.12 田町)
☆
副花冠が白ではなくクリーム色も目立ってきたので
上の画像を含めて、スイセン11として別ページに分割した。
スイセン(水仙)ヒガンバナ科スイセン(ナルシサス)属 Narcissus tazetta
(2013.03.17・24 大明石町)
☆
タゼッタ種は一茎一花ではないので、房咲と訳されている。
花冠がやや細身で長い園芸種名「グランドモナーク」などとも混植されている。
☆
【再掲 余談「ペーパーホワイト」と「ガリル」】
毎年、この2種類の白いスイセンがネット上に登場して、どうもよくわからない。
一度、こう言うことだろう…と書いたけれど、それでもしっくりと来ない。
ペーパーホワイトを房咲き水仙(Narcissus tazetta)の園芸品種とする説がある一方、
原種の水仙(Narcissus papyraceus)説の方が有力と書かれていたりもする。
ただ、異名として(Narcissus tazetta var.papyraceus)があり、
やはり房咲き水仙の仲間との考えも捨てきれない。
ガリルの方は、Narcissus tazetta 'Gallil' と書かれ、園芸品種として紹介されている。
いずれにしても、見た目では房咲、副花冠が黄色の、俗称・日本水仙と同じに見える。
だから、両者の区別が出来ないことには変わりない。
--------------------------------------------------------------
今年のスイセン 京都の房咲水仙、白
それほどスイセンひとつで様々に扱われているということでしょうね。
一般的に言われるようになったペーパーホワイトにしても細かな部分で区別すると異論もあるということなのでしょうか・・・
「スイセン」として鑑賞するのがいいのかと思い敢えて名前はつけずにアップしました。
色々が入り混じってくると混乱してややこしい 覚えることも困難 そんな植物は今後も増え続けるのでしょうね。
嫌いではないのですが、園芸種につけられた名前で幾つもの議論が出ていることに、時折閉口します。
学者じゃないにしても「名前が幾つもあると困る」と言うことでしょうね。
一番困るのは、誰それがこう言ったから…と広まってしまうことだと思っています。
詳しくはこうだけれど…で済めば良いのですが、花屋の名札が…とか、植物園の名札が…と言い張る方も多いですね。
ですから、私はこう思う…程度にしておいて、あやふやだと感じるモノや、自分で決めきれないモノの画像は、一般的な呼び名が差し障りなく良いと思っています。
何事も、押しつけられるのは嫌ですし、絶対的な正答は作出された方以外、園芸種にはないと思っています。
野辺に咲く花は名札がないからわからない…と言うのとは次元が違っていて、名札があるから余計にややこしい…のでしょうか。
覚えよう…などと言う気は全く起こりませんね。
これがペーパーホワイトです、と言う方が「ガリル」との違いを説明されると良いのですが。