ホウキギクとヒロハホウキギクとオオホウキギク。
同じ花が咲き、同じような場所に咲く。
分枝の様子で比べる、葉の様子で比べる、花の大きさで比べる。
ホウキギクを基準にして、葉が広いからヒロハホウキギク、
花がかなり大きいからオオホウキギク。
現物を前にして、これが何々です…と解説されると理解は出来るだろうけれど、
咲いている場所は遠く離れた畑の中と、河川敷。
花の大きさや冠毛の長さ、分枝の様子などは、
育つ環境で大いに影響を受けているだろうから、
数枚の画像だけから判定するのはやはり至難だといつも感じる。
現物を前にしても迷ってしまうのは、素人の基礎知識の乏しさだ。
学者の説を盲信する時代では無い…と、幾つかのブログには書かれ始めているけれど、
形態的な分類学とは一線を画して進められいるDNAレベルでの分類手法は、
素人の手出しするものではないのだから、学者にお任せすべきだと思っている。
ただ、それぞれの解析判定が出されるまでにはもしかして100年の単位が要るのかも知れない。
であれば、現在の形態的な分類・命名の基準で、素人が撮る花の名前は充分なのだろうとも思う。
その基準に照らしてみると、この二種類(と、私には見えてしまう)画像も、
実は同じヒロハホウキギクなのだと言える。
河川敷
☆
田んぼの中
(2011.10.01 明石川・田町)
☆
これは別の田んぼの中、かなり綿毛の様子が違う…
(2011.10.07 新明町)
☆
別の田んぼの中
(2011.10.26 田町)
(2011.10.28 新明町)
(2011.10.29 林崎町)
(2011.11.03 新明町)
ヒロハホウキギク(広葉箒菊)キク科シオン属 Aster subulatus var. sandwicensis
(2011.11.21 玉津)
【名前への疑問】 幾つかの植物には、似たような種類に「ヒメ」や「コ」など、
外見上での大小を名前につけることが慣習的に行われている。
見た目での区別以外にも、幾つもの学問的な裏付けが書かれていたりするのだから、
名前として区別はしないといけないのだ…とは思いつつも、
殆どの場合、その基準となるサイズはかなりの幅を持っていたりもする。
その幅が時には両者で重なっていることの方が多いから、素人はそこではたと困ってしまう。
「ヒロハ」の基準がどこにあるのかも、やはり漠として私には理解できていない。
☆
(2011.12.10 新明町)
-------------------------------------------------------------
記事中、アンダーラインの部分は、関連画像へのリンクが設定されています。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます