暫くは、栂池の夏。
山の短い夏に咲く花たちは、殆ど二ヶ月くらいの間に集まっている。
昔はその花を愛でる余裕も無く、山を歩いていたから、
咲いている花をのんびりと眺め、カメラに収めるなんてことは夢の又夢、だった。
山を歩く楽しみの一つに、足元の高山植物を見る楽しみも含まれるのだろうけれど、昨今の登山ブームでは、歩くことだけに専念されている方の方が多い気がする。
じっくりと花と付き合う、なんて人たちは、今回の栂池でも少数派だった。
それでも、花の名前を尋ねられ、嬉々としてそれに答えていた自分の姿からは、やはりこれからの山の花との付き合い方が垣間見えた気がした。
観光絵葉書写真、そう揶揄されようともこんな写真の一枚も撮りたくなるような、そんな快晴の下だった。
(2006.08.11 栂池)
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