HAYASHI-NO-KO

雑草三昧、時々独り言

コナギ

2012-10-04 | 秋 紫色系

水田で何度となく葉は見ている
それでも花は、カメラを持って花を撮り始めた最初の頃に
ハマデラソウを撮りに行った木場で撮ったのが最初で最後になっている

思いがけず須磨の花菖蒲園で葉を見つけていたから立ち寄った
ミゾカクシが拡がっている場所の一角
ホソバヒメミソハギが果実をつけている下で
特徴のある葉を広げ、薄紫の花を幾つもつけている

ミズアオイ(Monochoria korsakowii)と共に、稲作伝来と共に帰化した植物
記録に残されている明治期以降の帰化植物群と区別する意味で
史前帰化植物と呼ばれている
ただ、ホテイアオイ(Eichhornia crassipes)同様、害草に変わりはない
それでも『きれいな花に罪はない』と水槽や池で増やし
増えすぎると、ゴミとし捨てるのもかわいそう…と
水辺に捨てにゆくことを繰り返している


ミズアオイの古名を「葱(なぎ)」、葉を食用にしていたので「菜葱」
その小型版なのでコナギ(小菜葱)


花穂の伸び方はホテイアオイに似ている
 







 





 


コナギ(小菜葱、子菜葱、小水葱、子水葱)ミズアオイ科ミズアオイ属 Monochoria vaginalis var. plantaginea
一時期陰を潜めた…と言われるコナギの葉をここ数年あちこちで見かける
コナギは発芽時には酸素を好まない植物
だから水を張った時が一番発芽率が高いと言われている
大抵はその頃には水の中に幼苗は沈んでいて、水が抜ける頃に葉を広げる

イネが育つ頃には除草のために除草剤ではなく米糠を使うことが多くなったが
米ヌカが腐敗して水田や土壌に酸素が少なくなってまたコナギが発芽する…
調べているとそんな植物生態のメカニズムに触れた記述が見つかる
そうだったのか…と、改めて米作りと雑草の関係も覚えておかないと…と思い直した
最近ではコナギよりもアメリカコナギ(Heteranthera limosa)が水田雑草として拡がっているそうだ
(2012.10.02 須磨離宮公園)
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