ホトケノザ

野の花は逞しい
可憐さなどには無縁だと思うくらいに…
年中咲いているものもあるし
少しの土さえあれば根を下ろしている

まだまだ春は遠いけれど
海からの風が時折吹きぬけてゆく田んぼの隅で
ホトケノザが種をこぼし始めている
ここはレンゲソウを堆肥に使う予定だから、まだ耕されていない


花粉を運んでくれる昆虫の少ない冬だけれど
ホトケノザは閉鎖花も付けて確実に子孫を残す作戦だ




上段には閉鎖花が残っていたけれど
下段は既に種が出来ている
耕された時に、この種が零れ落ちてまた新しい花が咲く
種には、蟻などが好むエライオソームが付いていて
別の場所へも運んでもらえる仕組みも持っている

10倍程度のルーペを持っていると、確実に種子は観察できる

---------------  （2009.1.9 松江）  ---------------

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