南帯廓にはヤマガキが数本ある。
葉は殆ど散ってしまっているけれど柿は幾つも残っている。
だから鳥たちの餌場になっている。
お一人、三脚立ててその鳥たちを狙っていらっしゃる。
カメラは柿の樹の枝の方に向いているから邪魔にはならないだろう…
そう思ったから石垣に張り付いて?
石垣の僅かな隙間に残っているカラスノゴマを撮っていた。
暫くして、その方が近寄ってこられた。
『三脚無しですか、何をとっていらっしゃるのですか…』と
いつもの声掛けの最初の言葉。
それから暫くは石垣にしかすめない植物に話が弾んだ。
『誰も撮らないですよね…』
「誰も撮らないし、珍しいものでもないですから、
場所撮りで競争しなくて済みますし、気楽に半時間でも撮れます」
種子がまだこぼれ落ちず、果実の殻が残った状態が二ヶ所あった。
上の画像とは別の個体。
種子がこぼれ落ちてもまだ枝に残っていた果殻。
細い紐状のものに種子は付いていたようだ。
幾つかの種子はこぼれ落ちている。
この果実には種子は2個しか出来ていない。
カラスノゴマ(烏の胡麻)
アオイ(←シナノキ アオギリ)科カラスノゴマ属 Corchoropsis crenata (=Corchoropsis tomentosa)
果実の様子から、マメ科だと言う人もいるけれど、従来の体系でもマメ科に分類されたことは無い。
その事も含めて、分類体系の変遷に異を唱える方は多い。
学者レベルには至れない素人がとかくの言を書く事、話すことは不要だろう。
分類体系は趣味の世界では無く、学問の世界だと認めよう。
(2016.12.10 明石公園)
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先月撮った果実
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今年のカラスノゴマ 果実
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