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『あっ、マーガレットが咲いてる』
『マーガレットじゃないです。この花は、野原に自生しているとフランスギク、栽培されているとシャスタ・デイジー』、そんな解説をなさっていた。
???、である。
異を唱える、確たるものを持ち合わせていないけれど、
栽培されているか、野原に自生しているかで名前が変わる筈は無い。
須磨離宮公園に久し振りに足を運んで、何故か薔薇ばかりを撮っていた。
四時には退園する積もりだったが、少しだけでもと思って植物園へ。
ほんの少し咲いていたこの花を撮っていたら、五人連れグループのリーダーと思しき人が、この花に対して説明して下さった。
花の名前は、間違えても別に生活には困らないけれど、嘘は困る。
教えるのなら、正しく、覚えるのなら正しく。
キク科 Leucanthemum vulgare Lam.(=Chrysanthemum leucanthemum L.)
別名オックスアイ・デイジー。
マーガレットと呼ばれていた時代もあるけれど、今ではマーガレットは和名モクシュンギク(木春菊)を指し、こちらはフランスギクと呼び区別している。
園芸種として作出されたシャスタ・デイジーとの明確な区別には、自信がないのだけれど交配種として使われたハマギクに似て、幅広の葉を持つと
理解している。
ハマギク Nipponanthemum nipponicum (= C. nipponicum)
シャスタ・デイジー Leucanthemum ×superbum (= C. maximum)
モクシュンギク Argyranthemum frutescens (= C. frutescens)
キク科の分類は研究成果の発表も多く、何度も属の変更が行われている。
一般的な記録に留めているこのブログだが、上の三種類も、かつては全て(同じ時点だったかはわからないが)、Chrysanthemum属だったことからも類似点が多いことが理解できる。
キクの仲間は種間交雑も激しく、フランスギクとシャスタ・デイジーの交雑もごく普通の事と推測されるので、この花はとりあえずだけれど、
フランスギクとして掲出する。
(2007.05.28 須磨)
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