JR線路沿いに細い道が続く。
線路側には金網、反対側は田んぼが広がっている。
朝の、白いスイフヨウを撮っての帰り道、武田薬品湘南工場前から、JR線路を地下道で潜って、その道を走った。
ツユクサがかなりの背丈にまで伸びていた。
ポツンポツンと見える青紫の中に、見慣れない薄紫がポツンと一つ。
それが、この花だった。
退色したのだろうか、と思って辺りを探していたら、青紫とは住み分けている様だが、なんとなんとかなりの群落。
花弁は少し大きいのだけれど、蘂の長さはかなり短い。
調べてみると、ホウライツユクサ(Commelina auriculata) 。
まだまだ咲き続けそうな気配だから、じっくり観察してみよう。
(2006.08.31 宮前)
【疑義】 直後にネット検索して見つけたから、ホウライツユクサとして掲出した。
ただ、南方系のものだと言う記述の方が多く、この花色と苞の毛からは
「ケツユクサ」とする方が無難だろうという思いがしている。
神奈川のホウライツユクサを調べていてたどり着きました。
これと同じものは二宮市に群落があり、多くの方が「ホウライツユクサ」としてアップしていますが、結論からいいますとホウライではなく、Commelina erecta という帰化種です。
2本のオシベとメシベが内側に大きくカールするのが特徴です。
二宮からやや離れた藤沢にも自生していることは興味深いことです。
ホウライの標本は平塚市博物館にありますが、栽培品の逸脱で、既に絶滅したものと考えられます。
古い画像に対して適切なコメント、ありがとうございます。
確かに、当初は何人かの方に「ホウライツユクサ」とご教示頂きましたが、
【疑義】として追記した通り、腑に落ちない点も多く推測で「ケツユクサ」だろうか…としたままになっていました。
この画像を撮った半年後に、実家のある兵庫県に転宅しましたのでその後の状況は分かりません。
当地では、ケツユクサが普通に河川敷で広がっていた為に、詳しくは調べないままこのページも放置した状態になっておりました。
Commelina erecta、しっかり記録させて頂きます。
ありがとうございました。
時に違った花色のツユクサを見るととても嬉しいですね。
でもついそのまま・・・名前はわからないままにしてしまいます。
見ることができただけで大満足です。
林の子さんに色々教えていただきながら
少しずつ変わって行く自分を感じています。
どうも腑に落ちないのでいましたので「ケツユクサ」としていました。
結果としてそれが正解だと気付いたのは、河川敷で見つけた折でした。
ですから、ちょっと違うかな…と思ったものはやはり画像に残して置かないといけないなと思うようになりました。
あっツユクサが咲いている…だけでは解らない、調べる楽しみみたいなものがあるものです。