風が吹いていなくても、いつも揺れているような花。
細い華奢な茎の上に、ちんまりと一輪。
高校時代、下校時は上の丸から山下町に下って、国鉄の明石駅に出るか、
人丸山を下って山電人丸前に出ていたのだけれど、
時折、公園を抜けて帰ることもあった。
サクラの頃、二つの隅櫓を繋ぐ石垣に、このヒメウズが群生していたから、
種子を採って自宅に撒いた。
それから何十年、震災で実家は更地にした上で、土地改良を施したのだけれど、
今では新しい庭の中にヒメウズが毎年咲くようになっている。
懐かしい会話がどこからか聞こえてきそうな、そんな花である。
五月には五年ぶりにその頃の仲間たちと、公園の外堀沿いにあるホテルで再会する事になっている。
石垣の下に広がっている。
(2011.04.04 明石)
(2011.04.05 須磨)
☆
風があって全然撮れなかった…と女房殿。
花見客が大勢の日にリベンジ、何枚かをものにした。
萼片が何枚か二裂している。
左にヤエムグラの花。
ヒメウズ(姫烏頭) キンポウゲ科ヒメウズ属 Semiaquilegia adoxoides
かつてはオダマキ属だったが、距がないことからヒメウズ属とされている。
(2011.04.11 明石)
今年のヒメウズ 1 2 3
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林の子さんがこの小さな花がとてもはっきりと
綺麗な花になるので
いつも感動しています。
昨春収玄寺、光則寺、長谷寺に咲いているの
どうにか撮りました。
11日に海棠を見に出かけるので又この小さな花にも
出会えると良いなと思っています。
長いつきあいになる雑草なので、やはり公園の隅櫓の下でいつも撮っています。
殆ど人通りもなくて、のんびりと草むらにしゃがみ込んで、
気ままに撮っていますから、風待ちも気になりません。
そのすぐ横に、ヒメオドリコソウの白花も咲いていますから。
ロシナンテさんと二人で小さきものたちを撮り歩いていた頃、
座り込んでのんびりしていると、幾つかの雑草が目に入ってくるので、
あれこれ考えない時は、座り込むのが一番…なんて話したものでした。
何年経ってもこのスタイルから変わることが出来ないようです。
鎌倉の寺では、のんびりされると良いですね。