幾つかの花の記憶に、田住が出て来る。
間違いなく、今も野の花や小さな花に対しての興味が続いているのは、
社会人卒業に近い頃に、彼女から教えられた幾つかの花の記憶が残るからだと思う。
最初は、鎌倉・光則寺の土牢近くで撮ったツルカノコソウの同定がきっかけだった。
続いて、キキョウソウとヒナキキョウソウの違い。
花の付き方が違うはずだと言う私の質問に対して、
わざわざ、近くで咲いていた二種類の標本を郵便で送ってきたことがあった。
まだ乾いていない土が根っこについていたことも懐かしい。
キキョウソウはすぐに見つかったけれど、長い間(?)ヒナキキョウソウは見つからなかった気がする。
その鎌倉も遠いし、彼女が他界してもう6年になる。
今年もこの花が咲いているのを見つけた、ほっと一息ついている。
花の下には、閉鎖花。
花を付けないから、萼片も小さい。
萼の下に、種子がこぼれ落ちる為の小さな「扉」が開いているのが見えている。
ヒナキキョウソウ キキョウ科キキョウソウ属 Specularia biflora(= Triodanis biflora)
キキョウソウの別名はダンダンギキョウ こちらはヒメダンダンギキョウ
(2010.05.31 玉津)
☆
キキョウソウは茎に沿って段々に咲き上がるので複数咲く。
ヒナギキョウは、茎頂に一花のみ。
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