何度も撮っている気がする。
いつもお昼過ぎに、雄しべが揺れているのを撮っていた。
花には雄しべと雌しべがあって、花粉を受けて実が出来る…と、単純にはそうなっている。
複雑な構造だったりするから、花そのものが写真の幾つもの題材にもなる。
ところが、その花の構造が単純になって、実を結ぶだけの機能しか残らなくなったもの。
それがイネ科植物だと教わった。
だから、写真の材料には少し物足りない…と思っている。
今もそうだけれど、手をつけなかった分、用語そのものへの理解も乏しい。
それでも、少しは近づきはじめている…と、やっと雌しべを撮ってそう感じている。
イネにも花は咲いている。
イネの花は昆虫の力を借りて花粉を運んでもらう虫媒花とは異なり
雄しべの花粉が風の力で運ばれて受粉が行われる風媒花。
雄しべの花粉が同じ花の雌しべに付いて受粉する「自家受粉」を採る。
雄しべの一部が残っている。
しっかり果実が出来て「米」になる。
イネは頴(えい・籾殻になる部分)が二裂して雄しべが飛び出す。
イネの花が咲き始めた。
開花は午前中の二時間程度。
いつもこの画像で「イネの花を撮った」ことになっていた。
目立つのは雄しべ、葯に穴が空き花粉が飛び散る。
雌しべは、内穎と護穎に包まれて、隠れているように見えている。
花粉を出し切った葯は白っぽくなっている。
雄しべの葯がまだ黄色、つまりは花粉を出す前の状態
内穎、護穎は少し開いており、雌しべの柱頭も確認出来る。
花粉は雌しべの胚に向かって花粉管を伸ばして受精が起きる。
午後になると、雄しべは花粉を飛ばして白っぽく見える。
内穎、外穎はしっかりと子房を守るように閉じてしまう。
種子が出来た後、脱穀されて「米」と「籾殻」になる。
胚には養分が送られ、子房が膨らんでゆく。
(2013.07.24 松江)
受粉が終わって穎が閉じた花。
この状態からひとつき程度で「米」になる。
イネ(稲、稻、禾) イネ科イネ属 Oryza sativa
(2013.08.08 伊川谷町)
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去年のイネ
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