HAYASHI-NO-KO

唐松岳 不帰険 白馬方面

オオハンゴンソウ

2005-08-25 | 夏 黄色系

オオハンゴンソウ キク科 Rudbekia laciniata L.

悪名高き、などと言うと花に失礼かも知れない。
花の性質を調べもせずに、外国から観賞用に持ち込んだものが、増えすぎて
あちこちに逸出、増えるに任せて放置された結果、
悪名高き…、と言われて邪魔者扱いされ、挙句に駆除対象になっている。
北海道を車で走ると、この花の群生に驚かされる。
あちこちで駆除が始まっているのは、やはり植物生態系への影響以外に、
農作物収穫への影響が大きいからなのだろう。

それは、何も、この花に限ったことではない。
ランタナだって、日本では改良種だから安心だと、まだまだ可愛い花、
けれどオーストラリアの牧草地帯では駆除対象になっている。
ホテイアオイなどの観賞用の水生外来植物も、
増えすぎたからと、湿地や休耕田に捨てられた結果、
灌漑用水に支障を来たしてしまった結果、
「環境省発表要注意外来生物リスト」には、
世界の侵略的外来種ワースト100記載種、
日本の侵略的外来種ワースト100記載種として掲出されている。

そのように生態系への実害が叫ばれているにも関わらず、
この花も、改良を加えられたものが「ルドベキア」などと名付けられて
園芸種として売られているのも現実だから、やはり花には責任は無いし、
園芸種として育てる人は、野に放置する愚挙だけはやめにしたい。


アラゲオオハンゴンソウ
 (Rudbeckia hirta var. pulcherr/キヌガサギク)
ミツバオオハンゴンソウ
 (Rudbeckia triloba)
オオハンゴンソウ
 (Rudbeckia laciniata/マツカサギク)
ヤエザキオオハンゴンソウ
 (Rudbeckia laciniata var. hortensis/ハナガサギク)

【リンクの追加】 幾つかの「ルドベキア」の写真を掲出したので、ここにリンク追加した。



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