長谷池の畔のネコヤナギはいつもこの時期に登場する。
大きくなれないでいる木が数本、
雨の時だけ周囲の水を集めて小さな流れになる場所に一本。
それだけのことだけれど、この姿だけは撮っている。
ネコヤナギは雌雄異株、異花。
植栽されている場所では雌株は殆ど見ない。
花が咲き始める頃になって、やっと葉の先がのぞき始める。
雄花が目立つのは猫の尾に喩えられた綿毛の中から、赤い葯が見える頃。
やがて先端が割れて黄色の花粉が出て来る。
花芽の上にある葉芽もそろそろ展開が始まる。
枝の下の葉はまだ冬芽の中。
葉の緑もそろそろ広がる。
花粉を出し切った雄しべの先は黒ずんでくる。
ネコヤナギ(猫柳)ヤナギ科ヤナギ属 Salix gracilistyla
ネコヤナギの別名にカワヤナギ、エノコロヤナギがある。
同じヤナギの仲間に、カワヤナギ(川柳、ナガバカワヤナギ Salix gilgiana)もあり、
呼び名としては紛らわしい。
(2015.03.24・31 森林植物園)
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