HAYASHI-NO-KO

北岳と甲斐駒ヶ岳

ウチワゼニクサ

2011-06-26 | 夏 白色系

異名となっているHydrocotyle vulgarisが、以前はウチワゼニクサと呼ばれていた。
現在では、Hydrocotyle verticillata var. triradiata がウチワゼニクサ。
その別名として、タテバチドメグサ(楯葉血止草)が使われるという説明が幾つかのブログにある。
ただ、Ylistでは、Hydrocotyle vulgaris、Hydrocotyle verticillata var. triradiata 共に標準和名として「ウチワゼニクサ」が載っている。
実際にこのウチワゼニクサを撮るのはやっと二度目だし、
タテバチドメグサに至っては名前として覚えているだけで、実物は見たこともない。

  

  


(2011.06.19 大明石町)

森林でもう一度、ボタニカルアートの秀作を小西の解説付きで見ることが出来た。
その後2時間ほど、アジサイ見学の団体で騒々しい園内をのんびりと散歩した。
午後には山を下りたけれど、久し振りに「花」だけの話題で堪能出来た。
カンカン照りの陽射しでアジサイは殆どがうなだれてしまっていた。
仕事に戻った場所で思い出してこの草をもう一度撮り直した。




  


葉が確かに団扇…だけれど、果実も何となく団扇。
  




ウチワゼニクサ(団扇銭草・ウチワゼニグサ)
セリ科チドメグサ属 Hydrocotyle verticillata var. triradiata(=Hydrocotyle vulgaris)
曇天の下だったから不鮮明、晴れた日に撮り直す必要がある…
そう思っていた花をカンカン照りの下で撮ったから汗をかいた。

(2011.06.25 大明石町)
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6 コメント

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ウチワゼニクサ (とんちゃん)
2011-06-25 08:24:51
このウチワゼニクサのことが気になっていてあとで調べてみようと思っていたらずっと前のほうにいってしまって・・・
チドメグサの仲間ですか?
淡路島で最初に発見されたとか・・・
熱帯魚の水草として広く栽培されていると出ていました。
丸い葉を茂らせていますね。
チドメグサの色々も見慣れていきたいと思っても畦道はこれから蛇が心配で腰が引けています。
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ウチワゼニグサ (usamimi)
2011-06-25 09:56:58
おはようございます

とんちゃんさんの「ウチワゼニグサ」という、言葉に惹かれ見てみました。
あちこち、写真をみてきたのですが

世の中不思議な、植物がある物ですね
まん丸の丸い葉が縦についている・・!!もう、びっくりです、

これでは、少量の光合成しかできないのでは?

たしかに、乱反射して、野外ではどこからでも日光が当たるでしょうが・・・・ま、角度がついているので、いいのでしょうか
いつも、林の子さんの植物の説明を読んでいて、植物って何かにそれに適するように合理的に進化してきていると、ばかり思っていたのになんか、納得できないような気がするのです。

へへっ、変なところにひかかってしまって、ごめんなさい。

丸い葉が縦に並んでいる景色は、何とも、不思議です

血止めの効果は、どうなんでしょうね?

昔は、擦り傷などにユキノシタを揉んで貼ったと、聞いたことがあったのですが・・・「昔は、くすりなんて無かったからね」・・・で。効果は、聞きそびれてしまいました。
林の子さんは、子供の頃、野遊びをしていた時などに、植物を使ったりしたのでしょうか・・・効果は?

すいません。すごく、興味があるんです。




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水生植物でも… (林の子)
2011-06-25 22:00:37
とんちゃん、こんばんは。
水生植物の功罪はあちこちで話題になっています。
このウチワゼニクサも、お調べになった通りで藻類同様、水槽に入れて育てられていたものが捨てられて…の類ですね。
ただ、全部が全部と言うことにはならないと思いますが、
水辺に広がると同じような環境に住む他の植物に少なからず影響を与える筈です。
野良犬、野良猫同様に、人が育てたものが野生に帰る事は、
人が責任を持たなければ…といつも思います。

この画像は、たまたま小学校の理科の先生が水槽を処分されようとした時に気付いて、
焼却処分するために別水槽に移す作業をした折に撮ったものです。
もう一ヶ所残っているのを今日撮っておきましたから、いずれ追加したいと思います。
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抽水性植物の場合。 (林の子)
2011-06-25 22:18:39
usamimiさん、こんばんは。

この独特の葉の様子は、見慣れた植物の葉とは違うので、確かに奇異ですね。
池の周囲や田んぼの周りの水が澱んでいるような場所に育つ植物の場合、
僅かな土に根を張って繁殖するために、葉を広げられなくて縦につける方式を選択したのでしょう。
一株を泥から引き出すと、それはそれは見事な茎が横に伸びて、
殆ど間隔開けずに葉柄が立っています。
常緑なので古い葉は枯れ落ちて、すぐに新しい葉が立ってくるようです。
これだけの葉があるので、多少不都合でも充分光合成は可能なのでしょうね。

生傷が絶えなかったですが、傷にはアロエでしたね。
ドクダミ、ゲンノショウコは飲み薬でしたから、今でも海岸には巨大なアロエが幾つも残っていますし、
実家の庭はドクダミがあちこちに出ています。
60年経っても同じ場所が残されている漁師町、植物は強いと思います。
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ありがとうございました (とんちゃん)
2011-10-14 13:58:50
まさか今年のうちにウチワゼニクサを見られるなんて全然思っていなかったので水元にあったときには自分でびっくりです。
見た瞬間に分かりました。
名札もありましたのでいそいそと写真に撮りました。
事前に見ていると実物を目にしたときは「これが~!」という感動が沸き起こります。
小さくてどうにも扱いにくかったです。
こちらのようなきれいな画像に少しでも近づきたいと相変わらずの願い
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葉に光が反射して。 (林の子)
2011-10-15 10:13:48
とんちゃん、おはようございます。
葉が混み合っているので、花を撮るのは厄介ですね。
それでも、縦に並んだ葉がこの特徴だから、花だけ撮るのも変なので、我慢…でしょうか。
きれいな状態のものは葉が出揃った頃でしょうから春先だと思いますが、
この画像を撮った場所では一度すっかり葉を落としてしまったので、新しい葉が出ていますが、花芽はまだ上がっていません。
白い花はやはり、陽射しが強くない薄曇り、ですね。
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