HAYASHI-NO-KO

雑草三昧、時々独り言

モモイロノウゼンカズラ

2009-09-12 | 秋 赤・桃色系

去年夏、六甲山に降った局地的豪雨で犠牲者が出た
時折、雷が聞こえ真っ黒な雲が流れていたから
ちょっとした勘が働いて、雨の前に下山しようと徒歩は無理だと判断して
バスを待ってケーブル駅に向かった
駅に着いたとたんに降り出した雨は、まさに豪雨だった
その間も雷は鳴り続けていたから、中には下を向いたままの乗客もいた

六甲下のバス停留所では運転手も発車を見合わせたい…と言うほど
前が見えない雨脚だったし、車内で待つ間にケーブルは運行を中止するとのアナウンスがあった
鶴甲団地、神戸大学でずぶぬれの乗客を拾いながら、川になった急坂を
何度も何度も信号機の手前で一旦停止を繰り返しながらバスは六甲道まで
なんとか私たちを運んでくれた
その夜、すぐ西側を流れる都賀川河川敷で遊んでいた方が
突然の増水に流され犠牲になったことが報道された

その都賀川の河口近くに出掛けた
何事もなかったような、緩やかな流れが海に向かっていた
モモイロノウゼンカズラがまだまだ元気に咲いていた

珍しいですねぇ~と言われても、やはりノウゼンカズラは橙色…






モモイロノウゼンカズラ(桃色凌霄花)ノウゼンカズラ科ポドラネア(パンドレア)属 Podranea ricasoliana(=Pandorea ricasoliana)
学名をカタカナ書きしてブログに上げていると、時に面倒なことになる一例
正名はポドラネアだが、異名はパンドレア
いずれを使うかはハッキリとした考えを持つか、両者を併記しないとまずい
中途半端に学名表示すると後で調べる時にも混乱してしまうからだ
パンドレア属のソケイノウゼンと、ポドラネア属のこの花は
外見が似ているから時折混乱した記述になっている
いずれもノウゼンカズラ科だからそのレベルにしておくのが無難だ
(2009.09.06 灘浜)

英語名はPink trumpet vine、園芸名にコンテッサ サラ(伯爵夫人サラ)
「ピンクノウゼンカズラ」と呼ぶ人の方が多い
漢字で桃色凌霄花と書く人は殆どいないから、モモイロノウゼンカズラと呼ぶ人もいない
類似の桃色花に、クリトストマ属のハリミノウゼン(Clytostoma callistegioides)
カーリックバイン(Pseudocalymma alliaceum)、和名は直訳してニンニクカズラ
ソケイノウゼン(Pandorea jasminoides、=Bignonia jasminoides、=Tecoma jasminoides)
パンドレア属は和名ソケイノウゼン属と訳されている
旧属名のビグノニア属にはツリガネカズラ(カレーバイン)がある


ニンニクカズラ
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去年の桃色凌霄花


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