イヌハコベではなく、イヌコハコベ。
コハコベに似ているけれど、目立つ花弁を持たないから。
この場合のイヌは、イナ(否)の意味だろう…、そう言う説も納得出来る。
役に立たない、似ても似つかぬ、などと蔑称にイヌを冠しているのが通例だと
多くはそのように解説されている。
余計な詮索なしでそのまま受け入れていれば
それはそれで、愛着も持てるのだと思っているのだけれど
ことさら、役に立たないからイヌ…などと書かれるのは嫌いだ。
花弁は持たず、何とも貧相な姿
野辺に広がったとしても、ハコベほどには気付かれることもないだろう。
雌しべの柱頭は普通三裂だが、稀に四裂するものもある。
コハコベと比べてみると、花は茎の先端部分により集まって咲いている。
毛が多い萼片の内側に覗いているのは花弁のようだけれど、果実が裂けて種子を飛ばした後、果皮である。
果実の先端が裂けて、コハコベよりも小さな種子が覗いている。
茎、花柄、萼片の毛の多さに比べて、葉には余り毛は目立たない。
茎はコハコベ同様に、赤紫色を帯びているのが普通。
若い個体の茎は、緑色の部分が目立つ。
萼片の縁が白く鱗片状に見えるものも多い。
この部分だけ撮ると、コハコベの白い花弁が脱落している…ようにも見える。
(2011.02.13 大明石町)
☆
ここでは、ハコベは殆ど広がっていない。
イヌコハコベが見つかった周囲には、イヌノフグリが広がっている。
(2011.02.27 大明石町)
【訂正】 萼片の内側に見えるのは花弁ではなく果実が裂けた後、果皮である。
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