ホテイアオイ

相変わらず、こんな会話が聞こえる。

スイレンやホテイアオイの咲いている池の、低いロープの中で折りたたみの椅子に座って絵を描いているお二人と、
ロープの外から、コンパクトデジカメを精一杯伸ばして、この花を撮ろうとされている人の会話。
『あんたら、なんでロープの中に入っとんのや。ちょっと足をどけてくれませんか？！、邪魔になるんやけど…』
『私たちは、許可貰ってますから…』
『別に、中に入らんでも、ここからでも描けますやろいな、そないに近くに居たら、写真撮るのに、足が邪魔になりますやんか』
『許可貰って来て、中で撮ったらどうです？！』
と、さすがにこの言葉にはカチンと来た様子。
『中に入る許可？？、別にいらんのと違います！！、それより足引っ込めて貰うんにも許可要るんですぅ！！』

世の中には、権威に頼る人も多いし、特権をかざす人も多い。
写真撮る人の横暴も、絵を描く人たちの横暴も、花を観賞する人たちには目障り。
せめて、花を見たりしている間は、それはなしにしたいなぁ～。

（2007.10.03 京都)
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