HAYASHI-NO-KO

雑草三昧、時々独り言

ムカシノハナシ

2012-03-17 | 【独り言】

父が郵便局時代のお仲間との月に一度の昼食会に出向く日。
あいにくの天気なのでどうするか気になったのだけれど、出かけると言う。
日常殆どあるかないから足腰がかなり弱っている上に、いまだに喫煙をやめない為だろう
歩き始めてもすぐに息が上がる。
念のためにと昨日、車椅子を借りたのだけれど、いらない…と言って
傘を杖代わりにしてヨタヨタと歩き出す。

息子と同じで、頑固極まりないからそのままタクシーを呼んだ場所まで歩く。
昼食会ではいつも良くしていただく四人の方が、にこやかにお出迎え下さった。

終わるまでの二時間は公園を歩くことにしている。
大手門を入って、坤櫓方への園路に咲いているウメを撮ってからイヌノフグリを確認しようと思った。
『もしや、林の子の名前でブログに花の写真上げとる方?』
雨上がりの公園で座り込んでウメを撮っていて話しかけられた。
『普通なら、座ってウメ撮るなんてせんやろ?』
話しかけて下さって方は、私より一回り年齢が上、
高校の先輩に当たる方だった。

それから一時間半、イヌノフグリの確認は出来なかったけれど、大昔の話が出来た。

高校時代に写真を始めたけれど、写真サークルの勧誘や写真展の賞狙いのいざこざが嫌いで辞めたことを
幾つか話した。
『そうか、岸本はんに出入りしとった明高生か、おやじがえろぉ気に入っとったわなぁ~』
『わしらは賞狙いの方やったさかい、きれいな写真しか撮らへんのに、変わったヤツやで…言うてはった』
『全日は出してはったんやろ?』
確かに、全日展には何度か出したことはある。
それでも、子どもの写真には厳しい評ばかりだった。
『何で写真撮るの辞めたんやろ…言うて、気にしとりましたわ』
気に入ったものを好きに撮る方が気が楽だったし
子どもの写真を撮らなくなってからは

写真そのものへの興味が一度に減退したこともお話しした。
『そうでっか、やっぱし違うんですなぁ~、撮りたい写真撮る…言うのは、難しいことですわ…』
『ほんで、今は花ばっかりですか?』
今は、どちらかと言えば昔と同じで、人が余り興味持たない花ばかりです…と。
『わしも花撮りますけんど、きれいに撮ろう思うさかいに、相変わらず人と同じものしか撮れませんわ…』
『そうやね、人まね、物まねせんでも、自分で気に入ったもの撮っとるんが一番かも知れへんね…』
と、ご自身もそこに出入りされていた大昔、何度も「大人」と言い争ったことを懐かしがられた。
お持ちのカメラは、デジタル一眼、撮るのはもっぱら公園内の植物写真。
自転車で走って行かれたから、また晴れた日に公園でお目にかかれるだろう。

 


雨上がりには雨上がりの…
(2012.03.17 明石公園)
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