HAYASHI-NO-KO

雑草三昧、時々独り言

マンサク

2006-02-21 | 冬 黄色系

シナマンサク Hamamelis mollis 
特徴的なのは、花が咲き始めても去年の葉が枯れ残っている。
何処でもそうかと聞かれると自信はないけれど、
葉が残っていて、花びらが長いなぁと感じるものの殆どがシナマンサクだと思う。
それに、普通に言うマンサクは、花も疎らだし、花片は短い。
だから、園芸用に改良されたのも圧倒的にシナマンサクをベースにしたもののほうが多いのだろう。

そんな例は、他にも幾つもある。
日本古来の在来種は、やはりひ弱なのだろうか。
或いは、現代の日本人が豪華なものを欲し過ぎるのだろうか。

ところで、似ている名前に混乱してしまうマンサクだが、大別すると四種。
①マンサク(Hamamelis japonics)は、花弁が黄色が主体。
  アテツマンサクはその変種として、牧野博士が見つけた。
②マルバマンサク(Hamamelis japonica var. obtusata)は、日本海側の多雪地帯型。
  アカバナマンサク(Hamamelis japonica f.incarnata)は、マルバマンサクの変種で花弁全体が紅色。
  ニシキマンサク(Hamamelis japonica f.flavo-purpurascens)は、花弁の基部のみが紅色。
③シナマンサク(Hamamelis mollis)は、今では一番馴染みのあるマンサクになっている

大船ではその園芸種が植えられているし
マンサクとの種間交雑種(Hamamelis x intermedia)も多いから
品種名まで特定するのは栽培記録が無ければ難しい。
トキワマンサク(常磐満作/Loropetalum chinense)は、白花、常緑。
最近では紅花種の方が良く目に付く。
同じマンサク科だけど、マルバノキ(丸葉の木/Disanthus cercidifolius)の別名がベニマンサク、こちらは少し雰囲気の違う花姿。

面倒なのは、この①~③が独立したものではなく、種間交雑もあって特定すること自体困難になっているのが現実。
【追記】 2009年5月に京都で「マンサク」を撮った後に、幾つかの画像を集めた。

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