古今輪風@自転車ふぁん

わからない事だらけのレストア&メンテナンス備忘録

MINOURA WorkmanPro レビュー

2014-02-11 22:03:44 | 工具

WorkmanProを使い始めて1ヶ月程が経ち、少しづつ色々な事が分かってきたので素人なりの感想をまとめてみました。このところ3本のチューブラーホイールを使ってホイール組みに没頭していて、休みの日は丸1日、仕事の日も出勤前と帰宅後遅くまで、この短期間でトータル何十時間(もっとかも)やっていたかなって感じ。

ホイール組みの感想は別として、WorkmanProを実際に使ってみて思ったのはやっぱり強度というか剛性が足りないんだろうなぁって事。クイックを使わないと支柱が動き易いし、クイックを使うとクイックの方向や締め具合(強弱)によって支柱がどちらかに引っ張られてホイールの居場所が変わり、その都度ゲージを合わせ直さなければいけません。 

 

例えば、横振れを取ったホイールを写真上の状態で台から外したとします。

ホイールには全く手をつけずに先程と同じ状態・同じ向きでもう一度台に乗せると、ホイールの収まった位置が先程と変わっています(一つ前の写真と比べると、横振れゲージとリムの間隔が変わっているのが分かります)。これは少し極端な例で毎回ではありませんが、それなりの頻度で発生する。クイックを使わなけれは慎重に行うことである程度回避出来ますが、クイックを使わないと支柱の爪の上でハブシャフト自体が回ってしまう事もあり、それはそれでうまくない。リムセンターはホイールを左右に入れ替えながら詰めていくことで「ある程度」は出せますが、ホイールの回転位置が変わってしまうとなるとフレームでやるような左右入れ替え法ではある程度しか合わせられない。

さらに、馴染み出し後に発生した振れを取る際、多くの方は馴染みだし前に合わせてあった縦横のゲージとリムの間隔をあてにして(目安にして)いると思います。ここでも、ホイールを一度外すと元の位置に戻らないのは厄介です。同じ位置かもしれないし、1mm右かもしれないし、2mm左かもしれない。慎重に作業したり、何か癖とか予防的な対策が無いか考えましたが、今のところわかりません。 まして初心者の私はここで何度も誤った調整を行ってしまいました。私のやり方がまずいのか、たまたま外れを引いているのか、そもそも振れ取り台はこういうモノなのか?

センターゲージを持っていないので、センター出しはとあるBlogで紹介されていた方法を参考にしています。ノギスでロックナット端端の寸法を測ってから半分(中心)に印を付け、ホイールの対角に糸を張ってセンターを見る方法です(写真上)。この方法だと振れ取り台からホイールを外さずにセンターを見れます。

支柱先端のシャフトを乗せる部分は樹脂製。精度は、、、微妙です。

支柱はアルミ製ですが、根元の連結部分はやはり樹脂製。その樹脂製部分を覆っている土台はスチール製。支柱を持って揺すると根元がカタカタと動くのを感じます。

色々不満を述べましたが、WorkmanPro に対して私の感想は、無いよりは当然有った方が良いって事になるでしょうか。欠点を理解していればそれなりにやりようがあって、精度の悪さから作業効率は良くないですが、振れ取り台としての役割は果たします。最大の長所は入手し易い価格設定にあるでしょうし、縦横のフレを1mm程度に収める位は問題なく出来ます。もちろんちょっと練習すれば0.5mm以内にも出来ます。その先は、どんな台を使ったところで技術の部分が大きくなると思いますし、初心者のクセに0.3mmとか、0.1mmとか、何処まで行けるんだ!?とかって探究心に駆られると、終わりの無い作業に突入していきます(笑)

  
Park Tool(パークツール)TS-2.2。本当はコレが欲しい^^;

振れ取り台は素人であればあるほど良いと言われる物が使い易いと思います。今回、WorkmanProを使ってみて振れ取り台に関しては特にそうだと思いました。予算的に手が出るのであれば最初からHOZAN(ホーザン)C-330やPark Tool(パークツール)TS-2.2を買った方が良い。きっと後悔しません。C-330やTS-2.2はヤフオクなんかで高値で取引されていますから、仮に使わなくなったとしても丸々投資が無駄になる訳でも無いでしょうし。だけど、WorkmanProとはセンターゲージやリムにハブ、スポーク等々、場合によってはそれなりに良いタイヤまで買えてしまう位の価格差があります。私のように予算的に…っていうのであれば、WorkmanProでもホイールは組めます(組めました)。縦横の振れについても技術が身に付けば限りなく0に近い位まで調整出来ます。


HOZAN(ホーザン)C-330

他にメジャーなところでTacx(タックス)T3175 はテーブルにクランプするタイプです。T3175は非常にリーズナブルで剛性も高いらしく私も考えましたが、縦振れゲージと横振れゲージが少し離れているのが気になって見送りとなりました。

自分で出来るようになるとリムやハブの選択肢が広がるし、ホイール組みの作業自体は楽しいものです。台は中古でもなんでも良いから、もっと早くやってみれば良かった。

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