バイブルサロン

礼拝説教、聖書を読んで感じた事

絶対、神に従う!

2016-06-12 17:20:09 | 礼拝説教
2016/6/12礼拝説教
【テーマ】  愛の行い
【説教題】 「絶対、神に従う!」
【聖書箇所】 ローマ13:1-7
  13:1 人はみな、上に立つ権威に従うべきです。神によらない権威はなく、存在している権威はすべて、神によって立てられたものです。
13:2 したがって、権威に逆らっている人は、神の定めにそむいているのです。そむいた人は自分の身にさばきを招きます。
13:3 支配者を恐ろしいと思うのは、良い行いをするときではなく、悪を行うときです。権威を恐れたくないと思うなら、善を行いなさい。そうすれば、支配者からほめられます。
13:4 それは、彼があなたに益を与えるための、神のしもべだからです。しかし、もしあなたが悪を行うなら、恐れなければなりません。彼は無意味に剣を帯びてはいないからです。彼は神のしもべであって、悪を行う人には怒りをもって報います。
13:5 ですから、ただ怒りが恐ろしいからだけでなく、良心のためにも、従うべきです。
13:6 同じ理由で、あなたがたは、みつぎを納めるのです。彼らは、いつもその務めに励んでいる神のしもべなのです。
13:7 あなたがたは、だれにでも義務を果たしなさい。みつぎを納めなければならない人にはみつぎを納め、税を納めなければならない人には税を納め、恐れなければならない人を恐れ、敬わなければならない人を敬いなさい。

○ パウロが政治的権力について取り上げるのは珍しいことです。それは、ローマ教会がローマ帝国の首都にある教会であるという事情があったかも知れません。また、地上の権力の問題などには全く無関心な教会を戒めるためであったとも言われます。

Ⅰ.上に立つ権威に従う
A.上に立つ権威
1. 13:1 人はみな、上に立つ権威に従うべきです。 と始まる13章ですが、「従う」ことが命じられています。 上に立つ権威 はローマ帝国の皇帝であり、またその下に設けられた諸権威者です。このことはヘブル人への手紙にも ヘブル 13:17 あなたがたの指導者たちの言うことを聞き、また服従しなさい。 と書いてあります。
2.上に立つ権威は、家庭にあっては父親でした。結婚式で読まれる エペソ5:22 妻たちよ。あなたがたは、主に従うように、自分の夫に従いなさい。 と、妻は夫に従うように言われています。また、 エペソ6:1 子どもたちよ。主にあって両親に従いなさい。 と子どもたちは両親に従うように言われています。
3.パウロは 神によらない権威はなく、存在している権威はすべて、神によって立てられたものです。 というように、上に立つ権威は神から与えられたものだというのです。

B.完璧な権威者はいない
1.この箇所は昔から物議をかもし出したところです。「どんなにひどい権威者にも従うべきなのか?」と。神をも信じない、聖書的では無い権威者は昔からどこにでもいました。そういう権威者にも従うのか? ということはずっと疑問でした。
2.Ⅰサムエル8章からのところで、イスラエルの人々も目に見える王が欲しいと願い、神様は民衆の言うことを認めてくださったのです。そこで第一代目の王に選ばれたのがサウル王でした。 Ⅰサムエル10:24 サムエルは民のすべてに言った。「見よ。【主】がお選びになったこの人を。民のうちだれも、この人に並ぶ者はいない。」 と、サウル王は神様によって立てられました。
3.しかし、完璧な人はいません。不完全な人間に支配されるわけですから、人々にとって大変なことがあり得るのです。どんなに神から認められた権威といえども人間は完璧では無いことを覚えておかねばなりません。

C.納税に従う
1.上に立つ権威があるので、法律が決められ、税も課せられました。その税金に関しては、イエス様の有名な言葉 カイザルのものはカイザルに返しなさい。そして神のものは神に返しなさい。(マタイ22:21) があります。
2.また、神殿の納入金のことでも マタイ17:27 しかし、彼らにつまずきを与えないために、湖に行って釣りをして、最初に釣れた魚を取りなさい。その口をあけるとスタテル一枚が見つかるから、それを取って、わたしとあなたとの分として納めなさい。」 と、神殿税を支払っておられます。
3.パウロも 13:7 あなたがたは、だれにでも義務を果たしなさい。みつぎを納めなければならない人にはみつぎを納め、税を納めなければならない人には税を納め、恐れなければならない人を恐れ、敬わなければならない人を敬いなさい。 と言っています。

Ⅱ.神の権威に従う
A.100%神に従ったイエス様
1.人としてこられたイエス様は父なる神に徹底して従われました。それは ピリピ2:8 自分を卑しくし、死にまで従い、実に十字架の死にまでも従われました。 とある通りです。イエス様が十字架にまで従われた姿こそ最高の「愛の人」の姿です。
2.しかもその従い方は「いやいや」ではなく、心から進んでなさったので、「愛の行い」と言えるのです。その愛の人イエスの「愛の行い」によって私たちは救われたのです。
3.私たちもこのイエス様に倣おうとしているのですから、100%神様に従われたイエス様のように、私たちも心から神に従うべきなのです。しかし、罪人である私達はそれを実現させることはできません。

B.神を愛する人たち
1.ペテロ達はイエス様のことを語ってならないと命じられたとき、上に立つユダヤの指導者に対して 使徒4:19 「神に聞き従うより、あなたがたに聞き従うほうが、神の前に正しいかどうか、判断してください。 とも、 使徒5:29 「人に従うより、神に従うべきです。 と言っています。
2.神様の権威に従うという大原則は、神の立てた権威にも従うものです。バビロン捕囚に遭った少年ダニエル達はバビロンの王に忠実でした。しかし、 ダニエル1:8 ダニエルは、王の食べるごちそうや王の飲むぶどう酒で身を汚すまいと心に定め、身を汚さないようにさせてくれ、と宦官の長に願った。 と、神様第一を貫く少年達でした。そして、王の金の像を拝まず燃える炉の中に投げ込まれようとも、王自身を拝さずライオンの穴に投げ込まれようとも、神様第一を貫いたのです。
3.神様の権威を超える権威は人間にはありませんから、いくら神の立てた権威に従うと言っても、神様の命令を無視して人間の権威に従うことはどうでしょうか?

C.心から従う人達
1.パウロが献金のことで Ⅱコリント9:5 そこで私は、兄弟たちに勧めて、先にそちらに行かせ、前に約束したあなたがたの贈り物を前もって用意していただくことが必要だと思いました。どうか、この献金を、惜しみながらするのではなく、好意に満ちた贈り物として用意しておいてください。 9:6 私はこう考えます。少しだけ蒔く者は、少しだけ刈り取り、豊かに蒔く者は、豊かに刈り取ります。 9:7 ひとりひとり、いやいやながらでなく、強いられてでもなく、心で決めたとおりにしなさい。神は喜んで与える人を愛してくださいます。 と言っています。決まりとか律法ではなく、心からするのが「愛」です。
2.「心から」は、心に神の霊「聖霊」がおられることでできるようになるのです。神に従うとは心を神に委ねることです。

★ 「絶対、神に従う!」という決意と愛の聖霊の助けを願うことが神にも人にも従う人への道、「愛の人」への道です。


最新の画像もっと見る