風に誘われて

あの山から、あの海から、私を呼ぶ声が聞こえます。
風が「行こう!」と誘います。
風に誘われて、さあ立ち上がろう!!

マーガレット・リバーのワイナリー巡り

2010-01-29 | オーストラリア 春のパース (2010)

フェザー・フラワー

フェザーという名前の通り、羽のような小さな花が寄り添っている。
色は様々あるけれど、私はこの色が一番好き。


                     


パースから300キロほど南にあるマーガレット・リバー。
マーガレット河沿いに拓けたこの地は、「オーストラリアのボルドー」と言われるように、
ワイン産出地として有名なところだ。


手入れされた木には、小さな小さな黄緑のぶどうの実がギッシリついていた。




ワイナリー巡りの楽しみは、ワインのテイスティング以外にも、
ワインを生かす料理を食べる楽しみがある。

ぶどう畑のそばで、初夏の日差しの中でいただく食事は、
そのワイナリーが自家のワインと共に自信を持って供しているものばかり。

目でも楽しみたいので、みんな違う料理を頼んで、
「ちょっと味見」と横からフォークでつついたり、交換してみたり。 


                        

盛り付けが綺麗なので、少しばかり写真で紹介・・・



これは最初に入ったワイナリーの前菜盛り合わせ



ヒレステーキ
焼いたままでなくカットして盛り付けると、切り口のピンク色が綺麗で食欲をそそる。



2日目のワイナリーで、パテを中心にした前菜盛り合わせ
薄切りバゲットも、こんな風にクロスさせだけで、とってもお洒落。



チーズ盛り合わせ
やはり、ワインにはチーズがよく合う



私が大好きなスモークサーモン!
ルビー・グレープフルーツの赤い色が、サーモンの色と合わさって食欲をそそる。




ラム・ステーキ
チルドではなく生のラム肉は、臭みがなくて柔らかい。


                        

写真を見ていると、又あの美味しい食事を思い出して
お腹が グ~~~

アワビ解禁で、お腹いっぱい

2010-01-13 | オーストラリア 春のパース (2010)


キャッツポー & ファンフラワー
扇のように半分で切れている花びらを見ると、なるほどファンという名前がつくはずだ。


                        

パース周辺の海では、11月始めから12月始めにかけた日曜日に、天然アワビ獲りが解禁になる。
以前は特に規則もなかったらしいのだが、一部の人達の乱獲を防ぐための措置らしい。

規則は、
あらかじめライセンス申請を出した人のみ
限られた地域だけ
日曜日の朝7時~8時
大きさ6センチ以上
1人20個まで
など。

《1度でいいからアワビをお腹いっぱい食べたい》という思いで、早朝出発する。
海辺に着いたのは7時前で、初夏の海辺はまだ肌寒い。




いるいる、ウェットスーツなどで完全装備した人たちが、
浜辺で開始の7時を待っている。



7時の開始時間と同時に、一斉に海に入っていく。
そのほとんどは、海の中の岩場を目指す。



30分ほどの奮闘の結果、これだけのアワビが獲れた。
今日の夕食には十分の量。

このアワビを持って、ワインで有名なマーガレット・リバーへ1泊の旅行へ出発。
バーベキュー設備が整っているということで選んだホテルに泊まる。

半分はお刺身に、残りの半分と肝・ヒモはステーキに。
新鮮なので、とちらも磯の香りがしてコリッとしながらも軟らかい。
買ったばかりのワインとよく合う。

《アワビでお腹いっぱい!》 の夢は叶い、
1回では食べきれずに次の日もまたアワビ・・・の贅沢さだった。

あ~この時期だけでもパースに住みたい。

ピナクルズへのドライブ・ツアー

2010-01-10 | オーストラリア 春のパース (2010)

スターツ・デザート・ローズ
砂漠のバラという名前がついた花だが、最初はむくげ?と思った。
が、実はハイビスカスの仲間。
確かに葉はハイビスカスと似ている。


                     


私は今年の5月に行ったばかりだが、夫がまだ行ったことがないので、
今日はお付き合いでピナクルズ・ツアーに参加。

あらかじめ決まっていた催行日には都合がつかず、特別に設定してもらったツアーなので、
「今日も私たち二人だけか・・」と寂しく思っていたら、何と若いカップルと一緒。
車の中は若やいだ空気で、俄然、楽しくなってきた。

今日のガイドも、ワイルドフラワーツアーの時と同じジョンさん。
そのままピナクルズ向けて北上するはずだったが、
途中にあるヤンチェップ国立公園にも寄ってくれた。



ユーカリ林の中に木道があり、そこから上を見上げながら歩いていくと・・・
いるいる、何匹ものコアラが。
思い思いの寛いだポーズで、やる気のない顔で私たちを見下ろしている。

こちらはガイドも入れて5人。
はるかにコアラの方が数が多い。
まるでコアラ達から観察されている少数人間だ。



コアラの後は、カンガルー。
柵もなく放し飼い、というか、野生カンガルーのほうから集まってきているようだ。
木陰の涼しい場所で寝そべりながら、突然の侵入人間を迷惑そうに眺めている。

観光客も少ないので、カンガルーとコアラ独り占めウォッチングが楽しめそうだが、
あいにく今日の目的地は、この先にある。
この場所で遊ぶのは又の機会に残して、更に北上のドライブに戻る。


                    
                        


以前来たときは大型バスだったのでピナクルズ内には徒歩でしか入れなかったが
今日は10人乗り位のバンなので、ピナクルズ内を走れると言う。

歩かなければこの景観を十分に楽しめないことは分かってはいるが、
暑さと距離を考えれば・・・やはり車の方が楽に決まっている。
重要ポイントでは歩くことにして、当然、車で出発。



黄色い砂と岩、青い空。
やはり、この場所に立つと、不思議な景観に感動。



ピナクルズの成り立ちには諸説あるらしいが、
この岩にある化石化した木の根っこを見ると、この辺は太古の昔は海辺の原生林で、
地形の変化と風化によって木の根っこの部分が残ったという説が最も頷けるように思う。




と、岩の上にオウムらしきカラフルな鳥が!
近づいても逃げない。
しばらく近くで眺めていたが、人間を全く気にしていない。




砂漠のようなピナクルズだが、この場所は海に近い。
ということで、ピナクルズの後は海辺でのランチ。

私たちは以前のワイルドフラワー・ツアーで経験済みだが、
若いカップルは、その美味しさに
「手がとまらない」
「こんなに食べたのは初めて」
と言いながら全て平らげていた。

目が眩むほど真っ白な砂浜には、貝殻や小さなウニが打ち上げられている。
ウニを数個抱えてきてジョンさんに「食べられる?」と聞いたら
「ウニには違いないけど、こちらでは全く食べないよ」と。
地元の人が食べないものまでに手を出す勇気もなく、残念ながら浜辺に戻す。
あ~勿体無い。




そして食後は、予定外ではあったが、ガイドさんの提案でサンドボード滑りを楽しむことになった。
真っ白い砂丘の中を、滑りに合う傾斜を探しながら歩く。

ジョンさんの話では、
日本の白浜と名前がつく海岸には、ここから運んだ砂が使われているとか。
う~ん、白浜が輸入した砂で作った海岸だったとは・・・
ちょっと夢が壊れる裏話だけれど、そういうこともあるのかも・・・




サンドボード滑りは、思った以上にスピードが出る。
若い人達はすぐにコツを摑んで何度も挑戦していたけれど、
ジェットコースターさえ苦手な私には少々スピードが速すぎる。
1回きりの挑戦で、あとは遠慮させてもらった。
あと20歳若ければ頑張るんだけど・・・

思いがけない偶然

2010-01-06 | オーストラリア 春のパース (2010)
                     

グレビリアという華やかな品種の花を、3種類。



ハニー・グレビレア
名前の通り、蜜を大量に持っているので、
昔はアボリジニの子供達のおやつになっていたそうだ。


ホワイト・プリウム・グレビリア


名前は分からないが、大ぶりの華やかなグレビリア


                     


日本人が多く利用する旅行会社の掲示板に
“ロングステイ用の一軒家を貸します”という日本語の張り紙を見つけた。

ほかの張り紙は、ワーキング・ビザで働いている若い人向けの、部屋をシェアする内容ばかり。
その中で一軒屋というのも珍しかったし、
要領を得た内容と、丁寧で綺麗な字に、ピーンとその誠実な人柄を感じた。

早速電話で連絡し、数日のうちにお邪魔することにトントンと話は進む。
気持ちいい事の進み方に、「ご縁のある方かも・・・」という思いは、その頃からあった。


待ち合わせ場所に現れた日本人女性と、パースから電車に乗って近郊の駅へ。
その駅からは車で、その女性のお宅に伺う。

電車の中での会話から、どこかで会ったような・・・でも何処だったか・・・
の思いはあった。
だが、どうしても思い出せない。



駅から20分ほど走った場所にあるお宅の、同じ敷地内に建てた一軒屋。
綺麗に手入れされた庭先には極楽鳥花が咲き、
新築同然の家の中は、冷蔵庫・洗濯機・ベッド・簡易ダンスなど、
直ぐにでも住める設備は整っている。

本来は日本からお母様を呼び寄せるために建てたらしいが、
そのお母様が日本を離れたがらないので、思い切って貸すことに決めたそうだ。


現地で知り合った男性との間には子供さんもあり、もうオーストラリアに永住権もあり・・・
などと話しているうちに、思い出した!!
2年前に初めてパースに来たばかりの時、町で現地のオーストラリア人の男性に話しかけられ
「私の妻は日本人です」と紹介してもらったことを!
そして、町外れの駐車場まで話しながら歩いたことを!

最初はお互いに覚えていることが曖昧ながら、記憶の糸を手繰り寄せ・・・
だんだん、その時のことを思い出した。

ほんの数分の出会いから2年も経ちながら、こうして巡り会うとは、
本当に不思議なご縁だ。

少々パース中心地からは離れているので、私達が住むには向かないかもしれないが、
のんびりオーストラリア時間を過ごしたい人には最適な場所と家。

どなたか紹介できるといいが・・・と思っていたのに、
どうしたことか、その時に頂いた彼女のメールアドレスを紛失してしまった
が、ご縁のあるかた、きっとまた会えるに違いないと信じている。
彼女が毎週のように通っているレストランの名前も聞いているし、
きっと、いつか、会えるはず・・・

ジャカランダの花

2010-01-04 | オーストラリア 春のパース (2010)


ジャカランダの花が咲き始めていた!
葉もない枯れ木のような枝に藤色の花がいっぱいに咲いている姿は、
まるで桜のよう。



日本でもジャカランダは咲くようだが、花と同時に葉も出ることが多く、
同じ花でも、その趣きが違ってくる。


これはキングスパークの中でみた花。
ジャカランダといえば藤色と思い込んでいたが、
木や花の付き方がジャカランダと同じなので、これはピンクのジャカランダかもしれない。

今日は、このジャカランダの花を眺めに、市内を走る無料バスを利用する。


                     


パース市街地には、キャットバスという無料の巡回バスが走っている。
そのバスの車体には猫の絵が描かれているので、
それはまるで《となりのトトロ》に出てくる猫バスのよう。


あいにく、パースのキャットバスを写すのを忘れてしまったので、
フリーマントルを走る巡回無料バスのオレンジ・キャットバスの写真で代用。
これと同じキャットバス3路線が、パースにも走っている。



レッド・キャット、ブルー・キャット、イエロー・キャット(3路線)が
平日の昼間は5~10分置き位の間隔で走っているので、
そのバスを乗り継げば、市街地のほとんどの場所に行ける。




私が毎日のように乗っていたレッド・バスの停留所。
無料なので、歩き疲れた時や荷物がある時などは、
次の停留所までの距離でもヒョイと乗ってしまう。

停留所では、バスの到着までの時間が表示されるので、待つか歩くかの目安になる。
この写真を写した時は、ちょっと間隔があいて6分後との表示が出ている。


このバスのほかにも、市内0ゾーンの区域内であれば路線バスも電車も無料という。
そして、この恩恵にあずかれるのは市民だけでなく観光客も同じなのだから
パースと言うところは、何とも肝っ玉の太い都市のようだ。

新しい年の始まり

2010-01-01 | 暮らしの中で
                        


また、新しい年が明けた。

これから始まる一日一日が、
歓喜の涙を流す人がある一方、悲嘆の涙を流す人もいるかもしれない。

どうか、世界中の1人でも多くの人が幸せを感じる日々でありますよう・・・
悲しみの涙が減りますように・・・・




これは、オーストラリアのマーガレットリバーで見た美しい夜明け。