風に誘われて

あの山から、あの海から、私を呼ぶ声が聞こえます。
風が「行こう!」と誘います。
風に誘われて、さあ立ち上がろう!!

サクラマスの遡上 《さくらの滝》

2010-08-30 | 北海道の夏 3年目 (2010)

清里にある《さくらの滝》

舗装もしていない細い砂利道の先にあるのに
サクラマスの遡上を観ようと、写真に収めようと、次から次に人がやってくる。




思った以上の頻度(数秒に1度)でサクラマスが跳び上がるが、
滝の勢いが強いので、ほとんどはあえなく敗退。

滝の前には凄い数のサクラマスが滝に挑もうと待機しているが、
はたして滝を昇り切るのは、そのうちの何割くらいだろうか。


                     


昨年も行った所だが、せっかく近くまで来たのだからと、
《神の子池》と《裏摩周》まで足を延ばした。




摩周湖(アイヌ語でカムイトーと言い、神の湖という意味)から出る伏流水なので、
《神の子池》と呼ばれる。

1日に12,000トンも湧き出ているそうだが、
池は濁ることもなく、静かに、ブルーに反射した透明な水を湛えている。


                  
 


《裏摩周》
裏から摩周湖を眺められる唯一の場所。

水面に近いので最も間近に望める場所のはずだが、
前にある木が伸びてきて視界を遮っている。

あの木、切って欲しい・・・


ラズベリー & バジル摘み

2010-08-28 | 北海道の夏 3年目 (2010)


北見郊外にある直売所。
この建物の後ろには、ドライフラワー用の見事な花畑が広がっている。

「好きなだけ観ていいですよ~」という優しい言葉に甘えて、
その広い畑を見学させていただく。




この畝は、私が大好きな《ルリタマアザミ》
確かに、この花は乾燥気味でドライフラワーに向いている。





この時季は、八重ハマナスの花びらの収穫に追われていて、
これは石鹸に入れられるとか。
そのハマナスを覆うように南瓜が育っている。

土がいいので、花も野菜も元気がいい。


お花を見て歩いているうちに、ラズベリーの赤い実を見つけた。
そして、花と花の小さな隙間に、申し訳なさそうに野菜が植えられているのも。





「無農薬で安いよ~」と、たまたま来ていたお客さんが勧めてくれたバジルと大葉。
自分で好きなように摘んだものを買うシステムなので、
軟らかい部分を必要なぶんだけ収穫。





大葉はお皿いっぱい、バジルは小さめのお鍋にいっぱい。
重さは合わせて120g、値段は両方で120円、安すぎ

バジルは多すぎるので、
オリーブオイル、にんにく、塩で、バジルペーストを作って保存。
(ここはミキサーがないので、みじん切りにして)





「食べた分のお金は要らないから好きなだけどうぞ」と言ってくれたので、
時々つまみ食いしながらのラズベリー摘み。
ただし、生のラズベリーって特に甘くもなく、そんなに食べられるものではないけれど。

この分量500gで500円。
これは果実酒にして持って帰ることにする。





新鮮なうちにと、その日のうちに瓶とホワイトリカーを買いに行き、夕食後に漬ける。
と、次の日には、こんなに綺麗な色になった。

お花を堪能し、収穫を楽しみ、果実酒の出来る楽しみもあり、
一粒で何度も美味しい一日となった。

遠軽のコスモス園

2010-08-26 | 北海道の夏 3年目 (2010)
ネットのライブカメラで、遠軽にあるコスモス園の開花状態を見ているが、
黄花コスモスは満開のようだが、混合コスモスはまだ三分咲きくらい。

出来れば、もう少し先の方が綺麗なのだろうけど、
お天気の良い時に一度と思い、とりあえず出掛けることにした。


                     




遠軽に行く途中にある《北見ハッカ公園》はエゾミソハギの花が満開だった。

この花畑の中には迷路のように人が歩ける通路がある。
背丈の高い花なので、その中に入ると周りはピンク一色の世界に包まれる。





エゾミソハギの向こうに見えるのは《ハッカ御殿》
その昔、ハッカ産業で財を成した五十嵐家の私邸を移築したもの。

御殿と銘打っているので大いなる期待を持っていたが・・・
木造で随分前の建築物なので傷んだ部分も多いせいだろうか、
特に贅を尽くした印象は受けなかった。
せめて《ハッカ屋敷》くらいに変えてもいいのかも ゴメン


                     


そして、今日一番のハイライトになる筈の
遠軽にある《コスモス園》



広さ10ヘクタールに1000万本が咲く、日本最大級のコスモス園。
だが・・・やはり、時期が少し早かったようだ。





満開なら、この丘一面ピンクの絨毯となっているはずだが、
まだ花は少ない。

でも、「花が少ないので入園料は要らないよ」って。
残念なような、得したような・・





でも、近くに寄れば、まあ結構咲いている。

この園は広いので小さな観覧車に乗って移動できるが、
行った時は丁度その試運転中。
これも試運転を兼ねて無料で一周してくれた





でも黄花コスモスは、こんなに満開

管理人さんの話では、
「本来、黄花コスモスの開花時期はもう少し遅いはずだが、今年はとても早い」とか。
「このぶんだと、9月中旬以降のお祭りの頃は散ってしまっているかも」と心配していた。

今年の北海道は暑い日が多かったせいもあるだろうけど、
お花の開花時期の予想って、ホント難しいよね


知床の自然を満喫

2010-08-23 | 北海道の夏 3年目 (2010)
友人や兄姉がこちらに来たら一番に知床に案内したいと思っていたので、
先に先に延ばしていたけれど・・・
もう、そのチャンスもなさそうなので、お天気の良い日に知床行きを決行。

                     
 
私には、知床に行くなら是非行きたい場所があった。
そして、そこでお弁当を広げたい・・と思っていた。

それは、知床五湖に行く途中の岩尾別川の河原。




急に思い立ったので、お弁当を作る時間がなく、
コンビニに立ち寄って調達。

こんな大自然の中で食べるお弁当は、コンビニ製であっても最高の味。


 

上流に見えるのは、羅臼岳などの知床連山。

ズボンの裾をまくり、靴を脱いで、川に入ってみる。
う~ん、水は綺麗だし、冷たいし、そよ吹く風も心地いい。





知床五湖のそばには、クマよけ対策(両側に電流線を張っている)をした木製通路が
展望台まで続いていて、
その長さは、昨年よりずっと延長されていた。
(来年には更に伸びて、第一湖の探索路と繋がるらしい)




今日は鹿の姿が沢山で、観光客は大喜び。

まるで屋根のない自然動物園のよう。




知床峠から眺める羅臼岳。

先月に来た時は濃霧で全く見えなかったが、
今日は、その姿がくっきり。




知床峠からは、遠く国後(くなしり)まで眺められた。
(写真ではハッキリしないが、真ん中辺りに)





ノンビリしすぎて、知床を離れる頃は日も落ちかけた頃。
涼しくなったせいで次から次に鹿が出てくる。

若い女性がこんなに近づいても、鹿は全く気にもしていない。

最後の最後まで楽しませてくれた知床。
自然がいっぱいで、心が解き放たれる知床。
いつまでも、この自然の姿が続きますように・・


ジャガイモ畑の収穫が始まった。

2010-08-21 | 北海道の夏 3年目 (2010)


滞在先の家の前に広がっている《ジャガイモ畑》

先月は《ワタスゲ》を観たいと、わざわざ霧多布まで行ったが、
帰ってきて気付いた。
「ここも負けずに美しいな~」と。

                     

そして、この写真を撮って1カ月後の今日(8月20日)
そのジャガイモの収穫が始まった。



こんな広い畑を、機械で、ほんの数時間で掘り上げていく。
掘り上げると同時に、車に乗った数人の女性が選別も同時に行ってしまう。





ジャガイモの入った箱(コンテナ?)が、もう20個ほど並んでいる。
すごい量だ。
(1箱には1.5トン位のジャガイモ)

畑には収穫し損なって残るジャガイモがあって、
それが翌年、勝手に育って出来るのが《野良いも》と言うそうだ。

新しい種イモと違って、病気を持っていたり、本来のジャガイモの養分を横取りしたりと、
農家さんにとっては、ちょっとした厄介者ではあるらしい。
だから見つかり次第、引き抜かれる運命にあるとか


たまたま引き抜いた根に小さなジャガイモがついていたと、頂いたことがあったけど、
本来の新ジャガイモと何ら遜色ない美味しさだった。

厄介ものにされて、大きくなる前に掘り起こされて、
挙げ句の果ては《野良いも》などと有難くもない名前までつけられて、
大変だね、野良いもさん


屈斜路湖畔 《砂湯》

2010-08-19 | 北海道の夏 3年目 (2010)


《ひまわり》が咲いた!!

この町に到着した頃、ほんの20~30センチの高さでしかなかった《ひまわり》が、
こんなに成長して太陽のような笑顔を並べている。

《ひまわり》を見ている人はみんな笑顔。
私も《ひまわり》に元気をもらって笑顔になる。


                        





屈斜路湖畔には、至る所から温泉が湧き出る砂浜(砂湯)があり、
みんな思い思いに楽しんでいる。



子供たちは波打ち際に砂を掘って、小さなお風呂場を作って遊ぶ。

湯の温度が結構高いので、湖水を入れて温度調節しながら。




大人は椅子に座って、足をモゾモゾと砂に埋めて、下から湧き出る湯の感触を楽しむ。

ただ、この日は快晴で、気温は急激に上昇中。
受ける日差しがジリジリ暑く、足も体も熱く、ちょっとした我慢大会のようでもあるが


                     


レトロな雰囲気のレストラン

2010-08-17 | 北海道の夏 3年目 (2010)

川湯温泉駅

この駅舎は70年以上も前に建てられ、風雪に耐えながら現在も現役。
石と丸太が使われた趣きのある建物だ。

その昔は、大勢の温泉客の乗降で賑わっただろうが、
今は乗客も列車の数も減り、無人駅となっている。



駅舎の中の元駅長室や事務室がレストランになっている。



貴賓室も兼ねていた駅長室は、かつては昭和天皇の控室にもなったらしい。
ステンドグラスが美しく、落ち着いたレトロな雰囲気が郷愁をそそる。




夫はレストラン一押しのビーフシチュー、私はパスタ。
(ビーフシチューは1418円、パスタは893円)

観光客相手の味だろうと、たいして期待もしていなかったが、
なかなかどうして、丁寧に作られた本格的な味だった。


                     

流氷の地 《北浜駅》

2010-08-14 | 北海道の夏 3年目 (2010)
                     

こちらに来て読んだ、重松清の《きみ去りしのち》という本。
主人公の男性が日本各地を訪ね、その地で出会う人や人間模様の物語。

その中のオホーツクの章

息子の生きた証しを求めて流氷の町を訪れる老夫婦。
駅の壁や天井に隙間なく貼られた名前を書いたメモや名刺の中に、
以前この地を訪れた息子の名前を見つけんと目を凝らす・・・

流氷が押し寄せるオホーツク海に面した小さな駅。
壁や天井に名刺やメモが貼られている駅。
 というヒントで、ピンときた
「北浜駅に違いない」と。


今まで北浜駅の前は何度でも通ったし、
映画《網走番外地》のロケ地だったとは聞いたことがあったが、
この本を読む前は特に意識もしていなかった。
が、本を読んだ後は、何としても行きたくなった。



北浜駅
無人駅で、本当に小さな駅だ。

中国の映画かドラマで、この地が舞台になったとかで、
こんな小さな駅なのに最近は中国からの観光客が急増しているらしい。




網走駅に向かう右側にはオホーツク海。

この海岸に流氷が押し寄せる光景・・・
キュウキュウと鳴る流氷の音・・・
きっと心にドーンと響くのだろうが、
寒がりの私には、しばれる冬の北海道はちょっと無理かな?




駅の天井・壁に隙間なく貼られた名刺や写真やメモ。
個人情報は大丈夫?などとは、この際言わないでおこう。


同じように、十勝方面の《幸福駅》にも名刺やメモが同じように貼られていた。
そして私も「もしかしたら・・・」と、その一枚を探そうとしたこともある。
みんな同じ・・・


                     

摩周ブルーに包まれて

2010-08-10 | 北海道の夏 3年目 (2010)
朝起きると青空が広がっていた。
「それっ、摩周湖に行こう!」と、慌ただしく用意して出掛けた。

摩周湖には昨年は2回、今年も2回行ったが、
行くたびに違った顔を見せてくれる。

曇りの日も静かでいいし、霧が流れる光景も神秘的でいいが、
やはり、あの深い摩周ブルーが見られる晴れが最高



第三展望台(遥か先に見える高い山は雌阿寒岳)


摩周湖を観るには展望台が、第一展望台、第三展望台、裏摩周展望台の3カ所ある。
その中で私が好きなのは、第三展望台。

第三展望台は、湖の中央に浮かぶカムイシュ島(神の島)が近くに見えるのがいいし、
何といっても人が少なく、静かなのが嬉しい。

時間帯によってはポツンと一人きりになる時もあり、
そんな時は、摩周湖を独り占め
小鳥のさえずりを聴きながら、摩周湖や花や空に包まれる



午前中の摩周湖
吹き渡る小さな風で湖面にさざ波が立ち、太陽の光を反射する。




午後3時頃の摩周湖
風がピタリと止み、コバルトブルーが更に深みを帯びてくる。


この日は、北海道各地で観測史上最高気温を記録した猛暑の日。
暑い、あつい、熱い

「暑いから、温泉入って早く帰ろう」と一旦は引き上げかけたものの、
ひと風呂浴びて帰る頃になると去りがたくなり、また摩周湖にUターン。

午前中は前方から受ける太陽の日差しを受け
午後は後方からの西日をジリジリと受け
それでも展望台の柵に寄りかかりながら見続けた。

8月5日


あったか牛乳鍋

2010-08-08 | 北海道の夏 3年目 (2010)
「花めぐりの旅と聞いていたのに、ブログは食べ物のことばかりね」
とは、友人たちからのコメント。
なるほど、その通りなので返す言葉もない・・・

だが、しかーし、今日も食べ物の話
更に、この暑い最中に《鍋もの》
あしからず

                     




サロベツの宿で食べた《牛乳鍋》
北の果ての肌寒い日には、体も気持ちも温めてくれた忘れられない味となる。
コクがあって美味しかったので、宿のご主人に作り方を教えてもらった。

暑い夏に鍋とはちょっと時季外れの感有りだが、
忘れないうちにメモを兼ねて。




鍋に入れる具は、
炒めたあとに煮た骨付き鶏肉、豆腐、糸こんにゃく、
固めに茹でたジャガイモ、キノコ類、白菜、人参、水菜。
(中身は臨機応変で)





スープは、
鶏肉を煮た汁、ホタテを煮た汁、コンソメ、味噌、塩、胡椒、カレー粉で味付けした出汁に、
同分量の牛乳を入れる。
(搾りたての牛乳がいいと言われたが、通常は普通の牛乳で我慢)



                     


卵、葱、刻み海苔をかけた雑炊は、ゆるめのドリアみたいで最高

麺を入れても美味しいだろうし、
牛乳嫌いの小さな子供でも、これはきっと好きになりそう



雨のサロベツ原野 ③ (浜頓別・ベニヤ原生花園)

2010-08-06 | 北海道の夏 3年目 (2010)
7月29日 (3日目)

宿のオーナー夫妻や、親しくなった方たちにご挨拶して8時に出発。

日本海からオホーツク海に一気に横断し、浜頓別に出て、
昨年も訪れた《ベニヤ原生花園》に寄る。


このベニヤ原生花園は、JRも走っていないし車で行くにも距離があるが、
だからこそ、湿原や海岸が自然な形で残ったのだろう。





私が感激した花畑は、ベニヤ通りからオホーツク海に抜ける、この小道。
黄緑色のカワラマツバと共に、色とりどりの小さな花々が咲き乱れている。




エゾカワラマツバ
緑の中に、この黄緑色が爽やか。



カワラナデシコ



ツリガネニンジン
天使のベルのよう。



エゾオオヤマハコベ
名前に「オオ」がついているように、日頃見かけるハコベよりずっと大きい。



クガイソウ(九階草)



ここの散策路や橋には、それぞれ素敵な名前がついている。
プリンセス通り、ワタスゲ橋、スズランの丘、はなぞの橋、べニヤ通り、etc・・
何だか「赤毛のアン」の世界みたい。

40分程で一周を回ったが、あまりの心地よさに去りがたく、更にもう一周

花の精から元気を貰ったひとときだった


                     

3日間の旅は、期待していた夕焼けは見られなく雨にたたられてしまったが、
どういう訳か、お花を見る時に限って雨が止んでくれる。
これは、空遠くからのプレゼントだったのかもしれないね
ありがとう


雨のサロベツ原野 ② (幌延→稚内→豊富)

2010-08-04 | 北海道の夏 3年目 (2010)
7月28日 (2日目)

 雨が一休みした午前中は、幌延(ほろのべ)にある下サロベツ原野の散策。

 雨足が強くなった午後は、豊富温泉でのんびり。
 


                    


幌延にあるビジターセンターは、知名度の高いサロベツ原生花園の存在の陰で、
観光バスも行かないし、いつも人が少ない。

が、規模は小さいものの、サロベツ原生花園以上に湿原の姿を留めているような気がする。




この沼に沿って木道の散策路がある。
ここは、まだササの侵入が少なく、湿原の花も鳥もたくさん!




食虫植物の《モウセンゴケ》



ガンコウラン(岩高蘭)
ブルーベリーの実に似ているが、あまり美味しくないらしい。


      
クサレダマ(草連玉)                   サワギキョウ(沢桔梗)
緑の湿原に真っ黄色の花が、目に鮮やか。


                     


その後、15分ほど車を走らせて《パンケ沼》に行く。




お天気が悪いせいなのか、誰一人としていない。
というか、お天気が良くても訪れる人、ほとんど無さそう。




タチギボウシだって、こんなに咲いて綺麗なのに、誰にも見てもらえずに終わるのだろうか・・?


 そして、そして、その後に私が一番感激したのが・・・



偶然見つけた、この光景
辺り一面の黄色の絨毯

車を止めて、近づいて確かめたら《タンポポモドキ》の花。

帰化植物なので《モドキ》なんてちょっと納得のいかない名前がついたのかもしれないが、
名前はともかくとして、こんなに見事なのだから凄~い
     

雨のサロベツ原野 ① (北見→名寄→天塩→サロベツ)

2010-08-02 | 北海道の夏 3年目 (2010)
「利尻島のシルエットが浮かび上がる夕焼けを、サロベツ原野から眺めたい」
の願いで出掛けることにした。

1泊でも充分だが、念には念を入れて、
2泊すれば、そのどちらかで夕焼けは見られるだろうと考えたが・・・
残念ながら、その考えは甘かった


旅行中の北海道北部は、大雨警報・濃霧警報の発令中。
ワイパー全開でも間に合わない程の大雨や、
異次元世界に迷い込んだような濃霧になったりの3日間。

だが、夕焼けは見られなかったものの、
束の間の雨上がりをぬって花だけは見て回れたのだから
何とか良しとしようか・・


                     

7月27日 (1日目)
天気予報は雨だったが、宿を予約していたので仕方なく決行
朝6時に家を出る。

北見経由で北上。
途中は薄日も差したりで天気回復の期待も持てたが、
日本海側の《天塩》に着いた頃から雨が降り出し、やがてドシャ降りに。
そして更には霧も深まってくる。

こうなれば開き直りで 《てしお温泉》に入ったり、
《天塩川歴史資料館》に入ったりで時間をつぶす。



この歴史資料館は、昭和26年に建てられた旧役場庁舎だった建物。


                  

その後は何処にも寄らずにサロベツの宿を目指す。
と、宿の近くまで来ると雨が止んできた。

ならば、今のうちにサロベツ原野に行こうと、
宿の横を素通りして車を走らせる。



サロベツ原野ビジターセンターにある、木道の自然探勝路。

あいにく利尻富士は見えないけれど、視界も広がってきた。



《ノリウツギ》が満開だった。



《タチギボウシ》は遠くまで結構たくさん咲いていたが、
地味な色なので目立たない。


                  

ここサロベツ原野は水位が下がり乾燥化が進み、
ササが侵入してきて湿原の植物が減少している。

が、来年からビジターセンターも木道も、東に2キロ程場所を移して新たにオープンするとのことで、
もう立派な建物が出来上がっていた。

ということは来年もサロベツ目指して、その変化を見届けなくては!
などと企んではいるが、
まあ、私も夫も元気でいればのことだけれど