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蚊焼です。日記です。
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【WH】素敵な名前、地域の精神文化

2009年10月25日 | テレビ


 世界遺産の中には、
素敵なネーミングを持ったものが
時々有りますから、好いですね。

 ドイツには「博物館島」があり、
ウズベキスタンには「文化交差路」、
フランスには「月の港」なんてのも
あるのですよ。素敵でしょう。
 日本の暫定遺産の中に、
只長ったらしくまどろっこしい名前も
見受けられます。そこんところを何とか
簡素にそして素敵に替えて欲しいですね。

 そして今日の「THE世界遺産」(TBS)は、
インドの「花の谷」でした。
 これまたよい名前ですね。正確には、
「ナンダデヴィと花の谷国立公園」。


 ナンダデヴィは立ち入り禁止だそうです。
 世界遺産の制覇を目論む人の野望を
打ち砕く一方で、ここは地域の信仰を
大事にするためにも必要な処置でしょう。
 パールバティ女神の聖地だそうです。

 日本でも、自然遺産の立ち入りに制限ついて
長年論争が絶えません。難しい問題です。
 しかしながらここナンダデヴィは、
自然遺産でありながら、麓の村の
祭りや伝統などの文化、そして信仰等の
精神という、文化、無形の価値も兼ね備えています。
 自然保護もさることながら、文化精神を
守るためにも、立ち入りを厳しく制限しているのだと
思いました。それと同時に、
19世紀や20世紀初頭の、地域の文化精神を
踏みにじるが如く登頂・制覇を推し進めた
西欧や日本の(地域の人から見れば)軽率な行為に対する
警告のようにも取れます。

 自然環境を、学術や観光など人間都合で
立ち入り云々を論じる一方で、
古より信仰される山々には、ズガズガと、
渋滞するほどの数の登山客が登っている。
 だから単純に、自然公園は立ち入り制限を
勧める算段ではございません。国によって
事情も違います。それに絶対立ち入り禁止は
好いとは思っていません。詳論は控えますが。
 けれども、自然と地域文化の両面の、
価値や精神を汲んだ上で、
議論がなされる事を願う所であります。








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