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蚊焼です。日記です。
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「秋の色」、柿。

2006年11月25日 | 食生活

 午後4時35分。
 西の空の向こうには雲がかかっていたので、綺麗な夕陽は今日もお預けと相成りました。「秋の色」の一つを、今日は堪能できず。残念。

 しかしながら今日は、それとは別の「秋の色」をたっぷりと堪能することが出来ましたよ。

 鳥取市千代水のJAいなば「愛菜館」という市場で、柿が大量に並べられていたわけですね。
 それで、前にもここで買った柿が美味しかったから、今日は大量に買いまくりましたよ。
 「富有柿」という品種だそうですが、それを3袋=25個=およそ5キログラムをバカ買いしちゃいましたよ。ワハハ、大人買いだ。でもこれだけで、300円なのですよ。(本当の大人買いは、一袋300円のもう少し品質がいい柿を大量に買うべきなのでしょうがね。)
 本当は、もう2袋ぐらい買ってやろうとも思っていたのですよ。しかしながらそれらをつめたマイバッグを肩に掛けて、さらに別の店で買った米8キロをチャリの後ろの荷台に載せて、漕いで帰るというのも、なかなかしんどかったと言うか、身体が鍛えられていいですね(バカ)。

 それを研究室にもって帰って並べてみますと(→それが上の写真)、うーん、なんとも秋を満喫した気分になるようなならないような。
 そして早速、剥いて食べたのであります。
 バカ買いの後はバカ食いをしよう、と思ったのでありますが、残念なことに2個食っただけでかなり腹は満たされてしまったのです。意外と沢山食えないものだね。まぁ、この2個はなかなかに大振りな柿ですからね。

    

 そういえば、ワタクシつい最近、この柿を生産しているところをはじめてみて、かなりの感動を覚えてしまったのですよ。
 先週、八頭町の木馬(きんま)曳きの現場に行ったと書いたじゃないですか。そのときに、千代川沿いに広がる橙色一色の柿畑を見て、本当に驚きましたよ。
 そういえば、柿畑は生まれてこの方見たことが無かったのです。

 その橙色の鮮やかさといったら、いかなる表現方法があるかを知りませんね。
 何しろ、柿の木の葉まで紅葉して色づいているわけですから、本当に一面の橙色の世界が広がっているといった具合なのですよ。

 稲穂がたわわに実って頭(こうべ)を下げている頃の一面の金色(こんじき)の世界の方が、考えてみれば綺麗なのかもしれませんけどね。
 しかしいつの間にかそちらの方が普段接している環境だったものですから、それが今度は橙色の世界というものを初めて知ったものですから、そのほうが余程新鮮に、そして綺麗に見えてしまったのですよね。

 そこでね、ふと考えることがあるのです。
 景観というものの価値を見出すというのは、普段接しているものとは違う特徴を見出すことにあるのでしょうね。
 ゆえに、自分たちの周りの景観の特異性とか貴重さには、なかなか気付かないものでしょう。
 しかしそれはそれでいる一面では致し方のないことなのです。
 それよりも寧ろ重要なのは、自分たちの周りの世界から抜け出して、ありとあらゆる価値とか貴重さとかを見出すための、肥えた目を獲得する必要があるのではないかと思うのですよね。
 日本の景観の価値が分からなければ国を出よ。そして外国の素晴らしい警官を知り、改めて日本の特異性に気付くことであります。国レベルで申しておりますが、これはどんなに小さい地域単位でもいえることであります。ある程度「相似」しているわけであります。
 外の世界を知って改めて自分たちの世界を見直すことこそ、相手への評価にも繋がり、ひいては自分たちの価値を見出せるわけであります。

 …突然何を喋っているのでしょうね。
 そのうち、「美しい云々」とか言い出しそうで怖い。

    

 今、ふと横にある柿を見ていると、なんだかそれだけで腹いっぱいになってまいりました。結構腹持ちがいいのかもしれません、この果実は。
 さっき食らった柿の中には、一部「理由有り」が混じっていたようですから、それに「当たって」しまったのでしょうか。いやまさかまさか。
 でもね。その「理由有りの」部分がまた大変熟しておりまして、とても甘くて美味しいわけであります。
 渋柿なんてそうではありませんか。ジュクジュクにになるまで熟させてから、食べるわけで御座いますからね。見た目はなかなか大変「末期」な状態ではありますから、渋柿はそうやって売られているものもあるのですからね。

 これからおそらく1週間は、柿生活。


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