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蚊焼です。日記です。
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【WH】世界一小さくて世界一長い世界遺産

2010年03月28日 | テレビ

 今回の「THE世界遺産」(TBS)は、
「シュトルーヴェの測地孤」でした。

 一体何の遺跡何だか、と思われる方が
多いやもしれませんね。
 分かりやすく言うと、「三角点」なのです。


 日本にもありますね、各地に「三角点」が。
 これは公共のものなので、壊したりしては
いけません、と昔小学校だかで聞いた覚えがあります。
 この「三角点」の真上に測定器を据えて、
別の三角点までの距離と角度を観るという
「三角測量」を行うわけです。

 もっとも、日本では2002年にGPSを導入したため、
今や三角点を使った国土の測量はなされませんけれども。

 じゃぁ、使われなくなったからと言って、
即撤去して好いものかどうか。
 不要なものだからと言って、ほったらかしにして
良いものかどうか。
 もっとも、過去の測量の検証として、再測量のために
残しておく必要もありかと思いますが。

 いや、この一点一点に、機械を据え付けて、
人の目で見て、人の手で図面が引かれ、その繰り返しで
やっと日本の国土地図が完成したわけですよ。
 明治時代のことです。
 別の言い方をすると、伊能図の正しさがやっと
証明された時でもあります。
 今では当たり前となった伊能図の偉業は、
緻密で地道な測量成果があってこそなのです。

 そして同じく今では当たり前となった
地球は楕円球という事実も、やはり
緻密で地道に証明する必要があったわけですね。


 その、努力の結晶は、紙の上では残っているけれども、
実際の労力についてはどう知りえるか。

 それが、現場に残された測量点なわけですね。
 測量点をたどっていくと、驚くべき努力の
功績が見えてくる。

 ノルウェー
   ↓
 スウェーデン
   ↓
 フィンランド
   ↓
 エストニア
   ↓
 ラトビア
   ↓
 リトアニア
   ↓
 ベラルーシ
   ↓
 モルドバ
   ↓
 ロ シ ア
   ↓
 ウクライナ

 番組冒頭では、この小さな穴が世界遺産、
なんていう紹介からされましたけれども。

 成程、これは世界一小さな世界遺産。
 と同時に、世界一長い世界遺産でも
あったわけでございます。


 * * *


 と、番組を見たその日に書きたかった
所なのですけれども。
 いかんせんこのころは就職と引っ越し等で
バタバタしていたので。
 年が変わろうかという12月に書き足しました。

 わざわざ書き足したのは、2010年で紹介された
世界遺産の中で、個人的に一番感心したから
なのでございます。



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