生涯を完結させるまでに歌いたい歌、最近始めたヴァイオリンとフルートはどこまで演奏できるようになるか、と時々ワンコ

死は人生の終末ではない。 生涯の完成である。(ルターの言葉)
声楽とヴァイオリン、クラシック音楽、時々ワンコの話。

抗うつ薬はいきなり止めても副作用が出ますが、それよりも躁の悪化を防ぐ方が重要。

2017-10-07 22:40:20 | 疾病・薬等のはなし

 何とか一週間、少々のトラブルはあったものの、躁(うつ混合)状態としては何とか無事にやり過ごしてきたと言えるでしょうか。今日の午前中、いつもの主治医の代診で初めての先生に診断して頂きました。いつもの主治医の先生が先週下した診断を概ね追認するものでした。

 一週間前の主治医の処方は、それまで服用していた抗うつ薬のサインバルタ30㎎/dayをいきなり止め、抗躁効果が期待できる気分安定薬のリチウム製剤を200㎎/dayから600㎎/dayに増薬するというものでした。リチウム製剤は、リチウム中毒を発症する血中濃度が抗躁効果が期待できるリチウムの血中濃度と近いため、本来は頻繁に血中濃度の測定をすべきらしいのですが、私は躁状態の初発後に600㎎/dayの服薬量の時に一度検査しただけです。まあリチウム中毒の症状がどの様なものかは知識としては知っているので、リチウム中毒らしい症状が出たら直ぐにリチウム製剤の服用を止めて血中濃度の検査を受けようと思っています。

 それよりも恐れていたのが、抗うつ薬のいきなりの断薬です。抗うつ薬には様々な種類のものがありますが、初めて飲む際、服薬量と増やしても減らしても、患者によりまた薬の種類により、様々な副作用がでます。精神科医がそのことを知らない筈がありません。私も様々な抗うつ薬を試しては、抗うつ効果を感じられぬまま様々な副作用に苦しんできました。それが2010年12月4日(土)にサインバルタを処方され、次の日にはうつ状態から解放されていました。当時、主治医からそんなに早く効く筈がないと言われましたが、未だに2010年12月4日(土)という年月日と曜日ははっきりと記憶しています。その日からずっとサインバルタを20㎎/day服用して来ましたが、今年の4・5月は体調が悪く出社できない日が続いたので30㎎/dayに増薬したところ、直ぐに出社できるようになり先週の主治医の診断まではずっと30㎎/dayの服用を続けて来ました。20㎎/dayから30㎎/dayに増薬した時には様々な副作用を感じ、特に辛いのは味覚異常(味覚喪失ではなく、逆に常に変な味を感じる幻味)です。

 30㎎/dayのサインバルタをいきなり0㎎/dayにすると新たな副作用が出るのではないか非常に不安で、主治医には段階的に減らすのではなくいきなりゼロにするのですか?と質問しましたが、精神科医という人種は患者の躁が酷くなることを最も恐れる様です。断薬した初日の先週日曜日はとりあえず無事に過ごせました。が翌、今週の月曜は出社するのがかなり億劫になり、今まで感じたことのない種類の頭痛がだんだんひどくなりました。これはサインバルタをいきなり断薬した副作用に間違いないと確信して、主治医とは直ぐに連絡が取れないため、薬局の薬剤師に連絡を取り自分で分包して飲むことは可能であることを確認した上で、ドラッグストアで詰め替え用の空のカプセルを購入し、帰宅後目分量で苦労しながら20㎎/dayのカプセルを四つに分け、先ずは四分の一を服用しました。しかしまだ不足しているような感覚があったので睡眠前に睡眠剤と一緒に四分の一を更に服用しました。その結果、火曜からも何とか出社し、木曜には片道2時間の出張にも行け、頭痛もやや治まりかけてはいます。

 ということで今週は自分で分包したサインバルタを約10㎎/dayで過ごしてきましたが、頭痛は続いていますし疲労感もかなりあります。それでも、今日の代診の先生も躁状態の悪化を抑えることが最優先なので、可能な限り抗うつ薬は飲むべきではない、とのことでした。必死に耐えている副作用の辛さがどれほどのものかを患者が主治医に正確に伝えることは至難の業だし、躁状態が悪化して取り返しのつかない事態を招いた患者を、主治医は多数見てきているのでしょう。

 今週は勤務先の産業医との面談もあり、やはり躁状態にあるように見えるとのことでした。しかし産業医の先生は、副作用が辛ければ自己判断で断薬した抗うつ薬の量を減らして再服用することは悪いことでは無い。主治医に量を自分で調節して再服用していることを伝えるのは重要、という立場です。サインバルタの断薬を続けていたら火曜日以降出社できていたかどうか、全く自身がありません。ということで自己判断でのサインバルタの服用は次回2週間後の主治医の診察を受けるまで継続するつもりです。

 以上の状況ですが、本日2回目のチェロのレッスンを受けて来ました。明日は私自身の忘備録として本日のレッスンの様子を紹介しようと思っています。