生涯を完結させるまでに歌いたい歌、最近始めたヴァイオリンとフルートはどこまで演奏できるようになるか、と時々ワンコ

死は人生の終末ではない。 生涯の完成である。(ルターの言葉)
声楽とヴァイオリン、クラシック音楽、時々ワンコの話。

体験レッスンを受講しました  チェロ  補遺

2017-09-19 23:02:54 | レッスンに行ってきました

 ヴァイオリンを初めて自分で弾いた時もそうでしたが、チェロを初めて鳴らした時も、感動しました。擦弦楽器の音は何とも心地よいものがあります。ヴァイオリンは音程が高いので運休をミスすると悲鳴の様な嫌な音が鳴る時もありますが、チェロは思っている以上に音域が低いですね。チェロの最低音の「C」は、ヘ音記号の五線譜の下加線2本のところの「C」です。ちなみに今の私はこの「C」まで声を出せますが、その音程で声帯が振動しているというだけで、実際の歌に使えるほどの共鳴はありません。

 繰り返しになりますが、開放弦の音を鳴らしているだけで本当にうっとりする自分がいます。ギターやマンドリンなどの撥弦楽器やピアノ等の弦鳴楽器の減衰音とは本質的に違いますね。ボウイングし続けることでクレッシェンドも出来ますし、基音だけでなく倍音も減衰しないのが気持ちよさの本質かなと思ったりします。

 その次に感じたのが、ヴァイオリンとのパワーの差ですね。弦の振動の振幅も比べようもなくチェロの方が大きいわけですが、音のパワーもヴァイオリンの2倍とか4倍というよりも、8倍とか10倍ぐらいありそうですね。大きさを比べる際に形が相似だとすると長さが2倍になれば体積は8倍になるわけで、ヴァイオリン属の楽器のパワーは体積に比例するのかなと思います。あるいは長さが2倍になれば表面積は4倍になるので、パワーは表面積の2乗に比例するのであれば、チェロのボディの長さがヴァイオリンの倍の長さだとするとパワーは16倍になると思いますが、それぐらいの違いはありそうです。

 ということで、練習するにはヴァイオリンよりもチェロの方がはるかに近所迷惑になりそうです。近所迷惑を心配する以前に家族からクレームがくるでしょう。ということで先生にエレキ(サイレント)チェロを買って練習した方が良いか質問したところ、エレキ(サイレント)チェロで練習しても良いが感覚が全く同じとは言えないので、やめた方が良いとも言わないけれど勧めもしない、とのこと。でヴァイオリンと同じように駒に被せるミュートが様々出回っているようですが、その中で金属製の「マイ ミュート」というものが重量で振動を抑え込んで、音量を10分の1ぐらいに小さくする効果があるそうで、「マイ ミュート」を使用している時に隣近所からうるさいと文句を言われたことは一度もないそうです。ヴァイオリン様に同様のミュートはゴム(樹脂)製も金属製も購入して試してみたのですが、ヴァイオリンの場合は弓毛が弦に接しているところをミュートが隠してしまうため、初心者には弦と弓毛の接点が見えなくなるデメリットが大きいと思います。ところがチェロの場合は、弓毛と弦の接点の奥に駒がくるので、駒の上にミュートを装着しても全く邪魔になりません。ただ、「マイ ミュート」は少々値段が張るのが痛いところですね。

 値段が張るというと、弦の値段もヴァイオリンとチェロとでは倍以上ことなりますね。ヴァイオリンの高級弦の4本セットの値段がチェロの1本分の弦の値段位します。チェロで弦を1セット4本交換すると簡単に1万円を超えてしまいますね。まあ材料代だけを見ても値段の違い以上に材料を使っているとは思います。チェロの弦の張力たるや、全く半端ではないですね。よくもペグの摩擦だけで緩まずに音程をキープできるものだと驚く程です。またボウイングしているとやたらとロジン(松脂)の白い粉が飛びます。指板の下端辺りは直ぐに真っ白になります。ヴァイオリンでは弓毛にそうとうロジン(松脂)を付け過ぎてもそれほどは飛びません。

 さらに練習をサポートするものとして、ヴァイオリンにも同じ原理のもので右手のボウイングの方向性を規制するガイドがあります。ヴァイオリンの先生からもその様なものがあるということは聞きましたが、ヴァイオリンの先生からは特段進められず、私の感覚としても使わなくても全く問題ありません。ところがチェロの先生からは、一人で練習する機会が多いのであればチェロ用のボウイングガイドを使った方が良いと進められました。確かにチェロのボウイングの方が、移弦や音程等に気をつかっていると右手がどんどん上の方に上がってきます。ということで早速ボウイングガイドはレッスンから帰宅後に直ぐにネット通販で発注し、今日会社から帰ると既に届いておりました。