生涯を完結させるまでに歌いたい歌、最近始めたヴァイオリンとフルートはどこまで演奏できるようになるか、と時々ワンコ

死は人生の終末ではない。 生涯の完成である。(ルターの言葉)
声楽とヴァイオリン、クラシック音楽、時々ワンコの話。

フルートのデイリートレーニング;ホイッスルトーン

2017-07-27 22:52:35 | 器楽・楽器

 月曜から金曜は会社に出勤しています。帰宅するのは19:15分頃です。それから夕食が始まるまでの10~30分程度をフルートの練習に当てたいところです。が、私がフルートを吹き始めると愛犬のリリ姫が遠吠えを添えてくれます。その遠吠えが日々強くなって来ていて、ご近所に迷惑かなと思い練習方法を再検討しました。その結果、リリ姫が遠吠えを始めたらなでるとか、大好きなおやつをあげて気をそらすとか、幾つかトライしましたが全て遠吠えを止めさせることは出来ませんでした。となると私の吹き方を変えるしかありません。しかし音を出さなければ練習にならないし・・・、と思ってもいましたが一つだけ選択肢が残っていました。それがホイッスルトーンですね。

 以前にもホイッスルトーンについて紹介したことがあると思いますが、ホイッスルトーンは別名ウィスパートーンとも言われ、ヴァイオリンではフラジオレット奏法に当たる様な、微かな息の音です。口の周囲の筋肉を完全に脱力して、弱くて遅い息だけれどもそれなりの密度を腹式呼吸でしっかりと支えていないと出ない音です。なので口の周囲の脱力と息の支え、特にピアニッシモでの息の支えの訓練に最適です。でホイッスルトーンは低い音程よりも最高音域に近いところの方が出しやすいのも特徴ですね。今の私は第4オクターブのレから第三オクターブの下のド(第二オクターブの上のド)までがホイッスルトーンを出せる音域です。一応出せますが息が十分に音に成りきっていなく、息の音とホイッスルトーンが混じったままです。

 ということで、しばらくは会社から帰宅したら速攻で着替えて、ホイッスルトーンの練習にしばらく励むつもりです。先ずは息を効率よく音に変換して、弱いとはいえ充実した響きで鳴る様に個々の音程を洗練したいと思っています。同時にホイッスルトーンが鳴る音域を上下に広げていくのも目標です。この記事を書く前にネットでホイッスルトーンの練習について調べてみると、ホイッスルトーンの練習をするとピッコロの音色も良くなるそうです。その様な内容の複数の記事がありましたので、ピッコロの音色をより良くしたい方はフルートでホイッスルトーンを練習するのが良いと思います。

 ホイッスルトーンについては、きちんとした指導力を持った先生に、実地で手本を示してもらい、自分でトライして先生の指導を仰がないと、何がホイッスルトーンかを正確に把握するのは難しいと思います。それでもフルートの吹奏技術を上げるには、歌口に対する息の吹き込み方を微妙に調整する能力が鍛えられるので、効果は大きいと思います。そして何よりも普通の防音性能を有している住宅環境であれば、深夜にホイッスルトーンの練習をしても隣近所から文句を言われることはないと思います。それぐらい微かな音量です。

 さて我が家のリリ姫ですが、ホイッスルトーンにも確かに反応しています。音量が小さくても確実に聞こえているみたいです。少し遠吠えを始めたかと思いましたが、すぐに鳴き止んでくれました。