現代の町屋を提案する(有)インターハウス捷 伊藤捷治 住まいに係る話や・その時々の思いを綴っていきます

住まいに係る、色々な思いや、その時々に思った事を、取り留めもなく、綴ってみたい

旧暦八月一日(八朔)

2016年08月31日 21時48分05秒 | 日記

  9月1日は旧暦八月一日 八朔(はっさく)です

  明日9月1日は旧暦八月一日(八朔)です。

八月の和風月名は「葉月(はづき)」葉月の由来ついては木の葉が黄葉して落ちる月、「葉落ち月」が「葉月」に訛ったものであると言う説、また、稲穂の「発月(はりづき)」の意からきたと言う説もあります、また、南方より吹く「ぐ風」(台風のこと)の多い月と言うことから、「南風月(はえずき)」の転化ではと言う説もあり、日本書紀にこの言葉を記した一例があると言う説があるようです。

 旧暦では、七月・八月・九月が秋です、八月は真ん中なので「仲秋」です、だから、八月十五日(新暦9月15日)は「仲秋の名月」です、また、別名「芋名月」とも言われます。今年は月齢の十五夜(満月)は八月十七日です、でも、暦の上の「仲秋の名月」は八月十五日(新暦9月15日)です。

 「八朔(はっさく)」とは旧暦八月朔日(ついたち)の呼び名で(朔は“ついたち”の意味)古くは、稲の取り入れに因んで、この日に身分の上下なく、それぞれ贈り物をする風習があったようです。江戸時代には、徳川家康の江戸入城が天正十八年八月朔日(勿論、旧暦です)だったことから、幕府の重要な式日となり、諸大名や直参旗本が正装して、将軍家へ祝いの詞を申し述べる行事が行われたそうです。

 また、「八朔」は旧暦八月一日頃に吹く強い風の事も言い、農家にとって、二百十日・二百二十日と共に、三大厄日として、収穫前の稲の大敵として、恐れられたと云います。

 旧暦の上では、いよいよ秋のなかばですが、今年も日本各地の神様が非常にお怒りの様です、はやく、怒りを収めて頂ければ良いのですが。


二百十日

2016年08月30日 22時16分50秒 | 日記

 

  8月31日は二百十日です

 あす8月31日は「二百十日」です、「二百十日」は立春から数えて二百十日目に当たる日を言い、新暦の9月1日頃です。

台風の襲来を警戒しなければならない日として、旧暦の暦には暦注として書かれています、昔から八朔(旧暦八月一日)や二百二十日と共に三大「荒日(あれび)(天候の悪い日)」として恐れられてきました。(今年は台風10号が通り過ぎたばかりです、)

八十八夜・入梅と共に永年の経験に基づいて貞享暦から暦注として記載されています(二百十日・二百二十日・八十八夜・入梅と共に日本独特の雑節です)。


日田でのセミナー

2016年08月18日 22時59分13秒 | 暮らし 建築に関わる事

再度のお知らせです

いよいよ後2週間くらいで、日田でのセミナーと次の日のイベントです。

今、失われていく日本の暮らしを少しでも残したい、そんな思いで行います。

今の所、参加者は、やはり、建築関係の方がおおいのですが、本当は、普通の一般の方に、聴いたり、感じたり、経験したり、してほしいのです。

 

前回書いた文章ももう一度

 

日本の伝統木造技術は近代化とは無縁のものとみなされ、長く建築界から取り残されてきました。このままでは日本古来の伝統木構造が社会から失われてしまうと、危機が叫ばれながらも状況はなにも変わりません。また、日本の原風景とも言える、美しい伝統的な街並みや建築、それをつくる職人の技術が、今、失われようとしています。

それぞれに個性や癖のある自然の素材を的確に使える知恵と技術、そして、それを支える道具や、さまざまな職人さん達の連携、それらの総体として成り立つ「伝統構法」を、持続可能な未来を築く礎としてつないでいくためには、なにをなすべきか、何が出来るのか、それを考えてみるために。

古くから木材の集散地であり、かつ美しい伝統的な街並みを残す「日田」の地で、日田近郊の伝統構法を担う職人さんや木材関係者、伝統家屋に造詣の深い先生方にお集まりいただき、「講演」と「公開討論会(セミナー)」を本年9月3日(日)に「NPO法人 伝統木構造の会」の総会の記念事業として行います。

これには建築関係の人達だけではなく、学生さんや一般の方々、特に女性(母親)の方に参加していただき、職人さん達や先生方のいろいろなお話しを聴いて、本来、日本の住宅建築はどの様なもので有るべきなのか、またそれについて、職人さん達や先生方が、どう思い、どう考えているのかを、感じてほしいと思っています。

翌日(9月4日)には、一般の人達(お子さん)が実際に体験出来る「左官の仕事(壁塗り)」「木工の仕事(鉋掛け+杉材での自分の箸作り)」等や、「在来工法(現在の木構造)と伝統構法の違いがわかる様な、伝統木構造の縮小軸組模型の組み立て」などの、イベントを行います。

(イベントの参加は無料です)

また、伝統木構造のことが、一般人達にも良くわかるような小冊子を、会場にお越しでご希望の方に(数には限りがありますが)、無料にて配布する予定です。

くわしくは添付のチラシをご覧ください。

 

我が国、本来の住宅建築を知る良い機会だと思いますので、ぜひ、セミナーにご参加下さい。


明日は旧暦の七夕です

2016年08月08日 22時08分25秒 | 日記

 

    8月9日は旧暦七月七日、七夕(しちせき)

 

    明日8月9日は旧暦七月七日で五節供の一つの七夕(しちせき)です。

   七夕とは七日の夜の意味で、奈良時代の昔から色々な行事が行われています、一つは、牽牛星と織女星のロマンチックな星祭の伝説です。もう一つは乞巧奠(きこうでん)の風習で、女子が手芸が上手になる事を祈る中国古来のものです。

七月七日の夜にお供え物をして織女星を祭り、裁縫や習字などが上手になる様にと祈る星祭りの行事として長く続いていました。

   笹竹にさげた五色の短冊に、詩歌を書いたりして、手習い事の上達を願う様になったのは、寺子屋が普及した江戸時代になってからの事のようです。

   七夕の行事には、いくつかの流れが有り、前述の星祭は中国伝来の行事であり、もう一つの流れは、古くから有った日本固有の七夕の民族行事で、旧暦七月の盆の先祖祭につながりのあるもので、お盆の前に穢れを払い清める行事で有ったと言われます。だから、七夕の日には、水浴びを大切な行事としたり、髪を洗ったり、子供や牛・馬に水浴びをさせたり、墓掃除をしたり、井戸をさらったりする風習が各地に残っていたと言われますが、今でもどこかの地方で行われているのでしょうか?

   七夕と言えば「天の川」ですが、新暦の7月7日は「梅雨」の真っただ中です、「天の川」を見る事は難しい時期です、でも旧暦だと、梅雨明けの時期で星空を見られる確率はずっと高くなるはずです。

   今年の西日本は良い天気が続いているので、明日の夜はたぶん晴れでしょう、月齢は「七日」、月も早めに沈みますので、星も良く見えるでしょう。

   でも近頃の空は明るくて、天の川が見える星空は「山」か「島」にでも出かけないと見る事はできませんね。

私も天の川を見たのは、ずいぶん昔に九重の法華院で見たのが最後です。皆さんは「天の川」を見た事がありますか?


8月7日は立秋

2016年08月06日 22時37分24秒 | 日記

 

                   8月7日は二十四節気の一つ立秋です

 

   8月7日は二十四節季の一つ「立秋」です、立秋は毎年、新暦の8月7日か8日頃で、天文学的には、太陽が黄経135度の点を通る時を言います。だから、二十四節気は旧暦の中の太陽暦の部分になります。

   旧暦では、立秋の日から秋に入りますが、実際には暑さは厳しく、立春を境に、上り続けた気温は、立秋の頃に暑さのピークに達します。だけど、朝、夕の風のそよぎや、空の色や雲の形に、なんとなく秋の気配を感じられる様になります。

今年は「大暑」が旧暦六月の中旬頃に有ったので、秋が来るのは平年なみかもしれません。暑中見舞いも、立秋の日からは、残暑見舞いになります。

暦の上では、秋分の日から、立冬の日(新暦11月7日)までが、秋になります。

   でも、同じ暦の上ではと言う言い方でも「月」で言うと、旧暦の七月・八月・九月が秋です、因みに、今年は旧暦七月一日が新暦8月3日、旧暦九月三十日が新暦10月30日です、こうしてみると、二十四節気の秋とあまり変わりませんね。


旧暦七月一日

2016年08月03日 21時23分17秒 | 日記

  8月3日は旧暦の七月一日

 

今日8月3日は旧暦七月一日です、七月の和風月名は「文月(ふみずき)」和風月名の由来は、七月七日の七夕に書物を開いて夜気にさらすし、文芸や裁縫の上達を願ったと言う行事にちなんで「文月」と言う、と言う説があります。

しかし、七夕の行事は、奈良時代に中国から入ったもので、もともと日本にはなかった風習なので、それよりも、稲の「穂含月(ほふみずき)」や、稲の穂の「含月(ふくみずき)」だとする説のほうが、水稲耕作に結びついて、納得がいくような気がします。

旧暦では、七月・八月・九月は秋です。                                                             8月7日(旧暦七月五日)の「立秋」からは、暦のうえでも、文字通り秋です。  

 旧暦七月の行事としては、七日(8月9日)の七夕(しちせき)(五節供の一で、七月七日の夜の事)と、十五日(8月17日)の盂蘭盆会、どちらも、今では、新暦か新暦の月遅れで行われるので、一般的ではなくなりました。しかし、季節感は旧暦の方が、しっくりするはずです。 

七月一日は,当然、新月で大潮です。新月から満月の間は、植物も動物も生き物は皆、栄養や水分など色々な物を、身体の中に貯め込む期間だと、言われています、ダイエット中の人は、体重は落ちないかもしれませんが、体重が増えない様に、十五日(8月18日)の満月が過ぎるまで、くさらずに、頑張って下さい。十五夜を過ぎて新月に向かう期間は、老廃物や余分な物を排出する期間だそうです、だから、建築用木材の為の木を切るのは、新月が良いと言われています。でも、実際に切るのは下弦の日から新月の前日までだそうです。

ダイエットには、満月から新月の間が良い様ですよ、私は実験していないので、解りません、どなたか、成果が有ったら教えてください。