現代の町屋を提案する(有)インターハウス捷 伊藤捷治 住まいに係る話や・その時々の思いを綴っていきます

住まいに係る、色々な思いや、その時々に思った事を、取り留めもなく、綴ってみたい

建物に由来する言葉 ー 34

2022年10月13日 16時29分10秒 | 暮らし 建築に関わる事

本当に久しぶりの投稿になりますが、

建物(建築)に由来する言葉 - 34 です。

近頃、建物の色々な部分の名称や、建物に由来する言葉を知らない人が多くなったそうなので、思いつくままに、書いて見ます。

 

今回は「火灯窓」です。

火灯とは上部が曲線形のものを言い「火灯窓」とは、火灯の形をした窓枠を持った窓で、床の間の付け書院や平書院、また禅宗建築に用いられる事が多い様です。

窓枠の上部が唐草模様の茨(いばら)の様な曲線になっているものが多く、その枠は黒漆塗りか、黒の艶消し塗りを通例とされているようです、ただし、隅切洞火灯や丸火灯などは、枠を設けないで壁を塗廻しにする決まりがあるようです。

「火灯」は、瓦灯・華灯・架灯・火灯・花灯・瓦燈・華燈・火頭・華頭・等々色々な文字が当てられていますが、本来は灯火をともす陶製の器具で、上部が狭く、下部が広がった方形の「瓦燈」の名前からでたものなので、「瓦燈」が正しいと伝えられているようです。

また、燈籠(とうろう)を架し(つるし)ておく、との意味で「架燈」が正しいとか、色々な説が有るようですが、最近では、「火灯」の文字が最も多く使用されているようです。

火灯窓には、狭間(ざま)火灯・山路(やかみち)火灯・富士火灯・蕨(わらび)火灯・櫛形(くしがた)火灯・隅切洞火灯・丸火灯・等々たくさんの形があります。

私の持っている書物にある火灯窓の雛形(ひながた)を添付しておきます。

写真の1枚目は神社の軒に吊るされている吊り燈籠

写真の2枚目以降は手持ちの写真から抜粋

   ※最後の3枚は火灯窓と言えるかどうか解かりませんがちょっと面白いので入れて見ました。


8月7日は二十四節気の「立秋」

2022年08月06日 15時04分17秒 | 日記

 

                   

 

8月7日は二十四節気の立秋です

 

明日8月7日は二十四節季の「立秋」です、立秋は毎年、新暦の8月7日か8日頃で、天文学的には、太陽が黄経135度の点を通る時を言います。だから、二十四節気は旧暦の中の太陽暦の部分になります。(旧暦は陰暦ではありません)

 

旧暦では、立秋の日から秋に入りますが、実際には暑さは厳しく、立春を境に、上り続けた気温は、立秋の頃に暑さは最高潮に達します。

 

ですが、立秋になると、朝、夕の風のそよぎや、空の色や雲の形に、なんとなく秋の気配を感じられ、夕方になると、夏はもう終わるよと、ヒグラシがもの悲しげに鳴き始めるころと言われます。(旧暦が日本で作り直された江戸時代には、ヒグラシは鳴き始めていたのかもしれません(江戸時代は寒冷期だから))

しかし、今年は昨年に続いて、特に暑さが厳しく感じられ夏本番という感じですね。

 

今は最も暑い盛りですが、明日の「立秋」から後は夏の名残り?の残暑と言う事になります。

でも、庭では、まだまだクマゼミの大合唱が続いています。

 

暦の上では、秋分の日から、立冬の日(新暦11月7日)までが、秋になります。

でも、同じ暦の上ではという言い方でも「月」で言うと、旧暦の七月・八月・九月が秋です、因みに、今年は旧暦の七月一日が新暦7月29日で、旧暦の九月の月末の二十九日が新暦10月24日です。

 

 

 

  処暑までの七十二候

  初候 涼風至(りょうふういたる)

     秋の涼しい風が吹く様になる

    (その風を、秋の気配のはじまりと見る)

  次候 寒蝉鳴(ひぐらしなく)

     ひぐらしが鳴くころ

    (夕暮れに響く虫の声は、はかない夏の夢か)

  末候 蒙霧升降(ふかききりまとう)(のうむしょうこう)

     深い霧が立ち込めるころ

    (春は霞みたち、秋は霧けぶる空)


8月4日は旧暦の七夕

2022年08月03日 14時24分51秒 | 日記

 

   8月4日は旧暦七月七日、七夕(しちせき)

今日8月14日は旧暦の七月七日で五節供の一つの七夕(しちせき)です

 

七夕とは七日の夜の意味で、奈良時代の昔から色々な行事が行われています、一つは、牽牛星と織女星のロマンチックな星祭の伝説です。もう一つは乞巧奠(きこうでん)の風習で、女子が、手芸が上手になる事を祈る中国古来のものです。

 

七月七日の夜にお供え物をして織女星を祭り、裁縫や習字などが上手になる様にと祈る星祭りの行事として長く続いていました。

 

笹竹にさげた五色の短冊に、詩歌を書いたりして、手習い事の上達を願う様になったのは、寺子屋が普及した江戸時代になってからの事のようです。

 

七夕の行事には、いくつかの流れが有り、前述の星祭は中国伝来の行事であり、もう一つの流れは、古くから有った日本固有の七夕の民族行事で、旧暦七月の盆の先祖祭につながりのあるもので、お盆の前に穢れを払い清める行事で有ったと言われます。

 

だから、七夕の日には、水浴びを大切な行事としたり、髪を洗ったり、子供や牛・馬に水浴びをさせたり、墓掃除をしたり、井戸をさらったりする風習が各地に残っていたと言われますが、今でもどこかの地方で行われているのでしょうかね?

 

七夕と言えば「天の川」ですが、新暦の7月7日は「梅雨」の真っただ中です、「天の川」を見る事は難しい時期です、でも旧暦だと、梅雨明けの時期で星空を見られる確率はずっと高くなるはずです。

 

九州北部では、今年は明日の天気は良さそうです、

ですが、七日は上弦の月なので、日没後すぐはまだ中天に月がかかっているので、

星は少し見にくいかもしれません、夜中になれば良くなるかもしれません、天の川が見られると良いですね。


7月29日は旧暦の七月一日

2022年07月28日 17時41分35秒 | 日記

 

Amebaトピックス

 

明日7月29日は旧暦の七月一日です。

 

七月の和風月名は「文月(ふみづき)」和風月名の由来は、七月七日の七夕に書物を開いて夜気にさらしたり、文芸や裁縫の上達を願ったと言う故事にちなんで「文月」と言う、と言う説があります。

 

しかし、七夕の行事は、奈良時代に中国から入ったもので、もともと日本にはなかった風習なので、それよりも、稲の「穂含月(ほふみずき)」や、稲の穂の「含月(ふくみずき)」だとする説のほうが、水稲耕作に結びついて、納得がいくような気がしないでもありません。

 

旧暦では、七月・八月・九月は秋ですが、なかなか秋らしくはなってくれませんね。

                                                  

旧暦七月の行事としては、七日(8月4日)の七夕(しちせき)(五節供の一で、七月七日の夜の事)と、十五日(8月12日)の盂蘭盆会、どちらも、今では、新暦か新暦の月遅れで行われるのが普通になっていますね。

 

七月一日は,当然、新月で大潮です。新月から満月の間は、植物も動物も生き物は、栄養や水分など色々な物を、身体の中に貯め込む期間だと、言われています。

ダイエット中の人は、体重は落ちないかもしれませんが、体重が増えない様に、十五日(8月12日)の満月が過ぎるまで、くさらずに、頑張って下さい。

 

十五夜(満月)を過ぎて新月に向かう期間は、老廃物や余分な物を排出する期間だそうです、だから、建築用木材の為の木を切るのは、新月前が良いと言われています。でも、実際に切るのは冬の下弦の日から新月の前日までだそうです。

 

ただ、これには色々異論もあるようですが、でも、私はなんとなく良さそうな気がするので構造材には、新月伐採の葉枯し材を使っています。(杉の香りは良いような気がします)

 

ダイエットには、満月から新月の間が良い様ですよ、私はこの5年以上、体重を戻すのに苦労していますので、ダイエトについてはよく解りません、どなたか、成果が有ったら教えてください。


7月23日は「大暑」

2022年07月22日 11時52分59秒 | 日記

    7月23日は「大暑」

 

明日7月23日は二十四節気の一つ「大暑(たいしょ)」です。

 

  「大暑」は旧暦六月、羊の月の中気で、毎年新暦の7月22日か23日頃で、夏至から数えて約一か月後で、天文学的には、太陽が横径120度の点を通過する時を言います。

 

  梅雨も明けて、立秋(8月7日)すぎまでが一年中で一番の酷暑の時期です。

 

大暑の日が旧暦六月の終わりに近いほど、秋の訪れが早いと言われていますが、

今年の旧暦六月は新暦の6月29日から7月28日までです、新暦7月22日は旧暦六月二十五日です。と言う事は、今年の秋の訪れは早いのかもしれませんね。

 

油蝉がうるさく、百日紅(さるすべり)の真っ赤な花が咲く時期と言われていますが、今年は毎年うるさい熊蝉の声も10日くらい前からですが、庭の百日紅は、やっと少しだけ花を付けています。

 

立秋までの七十二候

初候 桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ)

   桐の実が固くなるころ

次候 土潤溽暑(つちうるおいてむしあつし)

   土がじっとりとして蒸し暑い

末候 大雨時(たいうときにゆく)

   時として大雨が降る                       

 

 

追記 二十四節気に付いて

 旧暦は基本的には「月」の運行を基準に編成されていますが、二十四節気は「太陽」の運行する太陽の通り道(黄道)の360度の春分点を0度として15度ずつ24か所に付けた名称で、「月」の運行だけの基準では季節にずれが生じる事が有るので、その調整の為に二十四節気を置き、二十四節気が旧暦の何月のどの辺に入るかで、季節の変化が解るようです。

だから、よく旧暦は陰暦だと言われますが、旧暦は太陰暦と太陽暦を合わせた、「太陰太陽暦」です。


7月7日は二十四節気の「小暑」

2022年07月07日 18時00分46秒 | 日記

7月7日は「小暑」

今日7月7日は二十四節季の一つ「小暑(しょうしょ)」でした。

旧暦五月、午の月の節気で、新暦の7月7日頃です。

天文学的には、太陽が黄経105度の点を通過する時を言います。

 

この小暑の日から暑気に入り、暑中見舞いを出すのは、小暑の日から立秋(今年は新暦の8月7日)の期間になります。(立秋からは残暑見舞いです)

 

夏至から半月、日脚はだんだん短くなっているはずですが、実際にはなかなか実感出来ませんね、小暑の前後に梅雨が明けると言われますが、今年はとっくに梅雨は明けてしまいました、だからダムの水が心配になるのです、梅雨はうっとうしいのですが、大切な「水」の供給源、戻り梅雨とかにはならないのですかね。

 

新暦の7月7日は新暦の七夕ですが、この時期に“星祭”は無いと思いませんか、“星祭”は矢張り、満天の星空の下で行いたいものです、だとすると、星空が望める旧暦七月七日(今年は新暦8月4日)の夜のほうが良いと思いませんか!

 

この日だと“天の川”も見えるかもしれません。(今では、離島か、町から離れた山でしか見られないですかね)

「織姫」「彦星」にとっては、年に一度の“逢瀬”です、雨でまた来年では無く、

(今年はひょっとすると良いかもしれませんが)晴れ渡った星空の“天の川”を渡ってもらいたいものですね

ただし、旧暦の七月七日の月は上弦の月ですので、星は見づらいかもしれませんね。

 

大暑までの七十二候

初候  温風至る(おんぷういたる)

    夏の風が熱気を運んでくるころ。

   (梅雨明けごろに吹く南風を、白南風(しらはえ)と呼ぶそうです)

   (梅雨入りのころ、どんよりと曇った日に吹く南風を黒南風とよぶ)

次候  蓮始開(はすはじめてひらく)

    蓮の花が咲き始めるころ

   (蓮は夜明けとともに、水面に花を咲かせます)

末候  鷹乃学習(たかすなわちがくしゅうす)

    鷹の幼鳥が飛ぶことを習うようになるころ

   (今年生まれた鷹の雛が、巣立ちの練習を始める頃と言う意味)

 

七十二候とは各二十四節季(ほぼ十五日間)をさらに細かく、三つに分けた時候に付けた

名前で、ほぼ五日ごとの気候の変化を短い漢詩で表した、気候の告知板みたいな物のです


6月29日は旧暦の六月一日

2022年06月29日 15時47分32秒 | 日記

6月29日は旧暦六月一日

今日6月29日は旧暦の六月一日です。

六月の和風月名は「水無月(みなずき)」です。

 

和風月名の由来については色々あるのですが、旧暦六月は梅雨の真っただ中で酷暑の最中です。

 

その六月をミナヅキとする説は、まず、第一には字義どおり「水無月(みずなしづき)」の意で、梅雨も終わって水も涸れ尽きると言う説。

 

また、これとは逆に、田植えもすみ、田ごとに水を張る「水張り月(みずはりずき)」「水月(みなずき)」であると言う説もあります。

 

また「万葉集(まんにょうしゅう)」に六月を詠み込んだ歌が二首あり(六月と書いてミナズキと読ませている)二首とも水に関連して詠んでいて、水無月(みずなしずき)と言うより水の月と言う意味に用いているそうです。

 

そこで現代では、「な」は「ない」の意に意識されて「無」の字があてられるが、本来は「の」の意で「水の月」「田に水を引く必要のある月」の意だとする説があります。やはり水無月(みずなしずき)は当て字であって、ミナヅキは「水の月」と解釈するのが妥当だろうと思われます。

 

それにしても、もう梅雨が明けてしまった今年は、本当の「みずなしづき」になるかもしれませんね、北九州市は多分大丈夫だと思いますが、他の地域のダムの水が心配です。

 

和風月名に馴染んでいると、季節の移ろいを肌で感じるような気がします“季節は旧暦をなぞる様に移ろいます”。

 

旧暦では、四月・五月・六月が暦の上の夏です、六月は夏の終わりの月(今年の旧暦六月は新暦6月29日~7月28日)です、新暦7月7日の「小暑」 が過ぎて、立秋(新歴8月7日)過ぎまでが、暑さの厳しい時です、汗をしっかりかいて、元気に頑張りましょう。

 

それと、夏の土用は新暦7月20日から立秋の前日8月6日までの18日間です。

そして、土用の丑の日は7月23日です、鰻をいっぱい食べて暑い夏を乗り切りましょう、でも、中国産はやめときましょうかね。

 

ちなみに、今年は夏の土用の期間中の8月4日にもう一回、丑の日が有ります。

7月23日に鰻を食べ損ねた人は、8月4日に食べると良いですよ、また、2回食べても良いかもしれませんね。


6月21日は「夏至」

2022年06月21日 09時50分30秒 | 日記

 

     6月21日 は「夏至」

 

今日6月21日は二十四節季の一つ「夏至(げし)」です。旧暦五月、午の月の中気で、新暦の6月21日か22日頃です。

 

天文学的には、太陽が黄経90度を通る時を言い、太陽が赤道から北へ最も離れ(北緯23度27分)、北半球では、太陽の南中の高度が一番高くなる日です、だから、北半球では、昼が最も長くなります、当然、夜は最も短くなります。

 

でも、日の出の最も早いのは、夏至の7日前、日の入りの最も遅いのは、夏至の7日後です。

 

江戸時代では昼と夜を、日の出から日の入り、日の入りから日の出を、それぞれ六等分にすると言う、不定時法で時間を刻んでいたので、夏至の昼間の一刻(普通の時期の一刻は今の時間なら平均約2時間)は二時間半もあり、冬至の昼間の一刻と比べて、50分も長かったようです。

 

今の「サマータイム」は単に時間を繰り上げて、余暇時間を増やそう(カネを使わせよう)としていますが、不定時法では時間そのものを、長くしたり短くしたりして調整していました、働(はたら)く(労働ではなく、周り(はた)を楽にする)時間は、夏は長くなりますが、冬は短いので平均すると同じです。

 

昔は照明用の灯油(菜種油が多かった様ですが)が高価なので、日の出とともに起き、日が暮れたら休む、それがが、普通だったようです。

 

明治6年の改暦で新暦(今の暦)になり、不定時法もなくなりました、しかし、人(生き物)は日の出と共に起き、日の入りで休むと言う、自然のリズムに寄り添う暮らしのほうが、人の身体のリズムに合った、理想的な暮らしなのかもしれませんね!


建物に由来する言葉 -33

2022年06月07日 16時04分12秒 | 暮らし 建築に関わる事

建物(建築)に由来する言葉 - 33

近頃、建物の色々な部分の名称や、建物に由来する言葉を知らない人が多くなったそうなので、思いつくままに、書いて見ます。

 

今回は「勝手口」です。

信じられない事ですが、近頃は勝手口とは何かが解らない人が居るそうなので、確認の為に書いておきます。

「勝手」とは炊事をする所を意味し、「糧(かて)を炊ぐ(かしぐ)と言う意味からきた言葉のようです。

現在では、「台所」とほぼ同じ意味で使われていますが、民家(古民家)では今と違って「お勝手」は土間空間にあり、今の台所(ダイニングキッチン)のように、食事をする場所として使われる事はほぼ無かったようです。

その「勝手」にある出入口が「勝手口」です。

戦前?の和風建築の特徴の一つは、「表向き」と「裏向き」と言う考え方があり、接客を主にした表空間と、家族の生活のための裏空間がはっきりしていた事でしょうか。

勝手は裏向きの代表的空間で、表空間の動線とは交わることが無いように平面計画がされていたようです。

言わば、玄関が人(客・主人)の出入口とすれば、勝手口は家族の出入口であり、また、お勝手への飲食物を運び込む入口であり、色々なごみの出口とも言えるかもしれません。

それと、茶室において、茶道口や給仕口など亭主側の出入口を勝手口と呼ぶことがあるようです。

分かり易いように、平面図と写真を付けておきます。

  • 図面は10年くらい前に当社で設計と施工をした建物です。

今日6月6日は二十四節気の「芒種」

2022年06月06日 11時18分01秒 | 日記

6月6日は二十四節気の一つ「芒種(ぼうしゅ)」

 

今日6月6日は二十四節季のうちの一つ「芒種」です。

 

「芒種」は旧暦五月の節気で、新暦の6月5日か6日にあたり、天文学的には、太陽が黄経75度の点を通過する時を言います。

 

「芒種」は梅雨入りの前で、昔は田植えの開始時期だったようです。

 

九州北部地方はまもなく梅雨入りだろうと思いますが、予報では、今年の梅雨入りは遅れそうだとの事です。(来週かな?)

 

今年の暦(旧暦)の上の「梅雨入り」は、旧暦の五月十日(新暦6月8日)です。

 

まあ、今の暦(旧暦)は京都ではなく、江戸でつくられたものが元になっているので、北部九州の「梅雨入り」の時期は、少し早いのかもしれませんが?(今年は遅くなりそうです)。

 

「芒種」とは、稲や麦ように「芒(のぎ)」のある穀物のことです、だから、稲を植え付ける季節を意味しています。

昔は梅雨の雨を待って田植えをしたのでしょうが、今では、5月の連休前後が、田植えの時期の様にも見えます。(灌漑が随分良くなったのでしょうね)

 

ただ、地域による様で、今年もお客さんの居られる地域では、麦刈りの後の田植えの最中です。

 

カマキリやホタルが現れはじめ、梅の実が黄ばみ始める頃と言われます、ホタルの情報は色々入って来ますし、うちの庭では、蟷螂の斧にも程遠いのですが、カマキリの赤ちゃんが生意気にも、鎌を振り上げて威嚇しています。

 

夏至までの七十二候

初候  蟷螂生(とうろうしょうず)

    カマキリが生れる

 

次候  腐草為蛍(くされぐさほたるとなる)

    腐った草が蛍になる(昔の人は腐った草が蛍に生まれ変わると思ったのかな)

 

末候  梅子黄(うめのみきばむ)

    梅の実が黄色く色づく

    ※この頃に降る雨が梅雨(ばいう)

   

七十二候とは各二十四節季(ほぼ十五日間)をさらに細かく、三つに分けた時候に付けた名前で、ほぼ五日ごとの気候の変化を短い漢詩で表した、気候の告知板みたいな物のです。