一関市議会議員 勝浦のぶゆき

「新一関市の未来を考え、行動します」

クリーンエネルギー、中心市街地の活性化を視察

2014-08-22 08:20:02 | 日記

9月議会を前に、緑清会ではクリーンエネルギーの取組(葛巻町)、

中心市街地の活性化(三沢市、八戸市)の視察研修を行いました。

9月議会では、私を始め3名が、木質バイオマスの活用、林業振興、

環境対策の観点から「新エネルギー」の導入等について一般質問を

行う予定です。また、中心市街地の活性化は、私の公約でもありますし、

地方自治体が抱える大きな課題となっています。

 

中心市街地の活性化対策では、三沢市においては、

米軍三沢基地をはじめとした全国有数の航空施設をがあるまちとして、

居住者の5人に1人が、米軍人、軍属及びその家族が暮らす国際都市として、

中心市街地の活性化にを図るために「アメリカ村構想」を策定しています。

米軍基地の入り口が中心市街地にある事もあり、その施設は、異国情緒が

漂う国際都市の様相が漂います。

空軍基地という事もあり、米軍との問題も無く、普通にアメリカ人が

まちにとけ込んでいる印象を受けました。拠点施設「MGプラザ」には、

民営の保育園があり、普通に外国人が子供を預け、それを迎えにくる様子

からは、国際都市としての成熟が感じられました。また、高校生とおぼしき

女子生徒が気軽に記念写真に納まってくれたりする感じが非常に明るく、

米軍基地をうまく取組んだまちづくりが成功している感じを受けました。

 

その後、「八戸ポータルミュージアム はっち」に移動し、八戸市の

中心市街地の活性化事業について研修を行いました。議会事務局の説明に

よると、八戸市の行政視察の約半数近くがこの施設に集中しているという事で、

多くの自治体は成功例として捉えているのかもしれません。

「はっち」は、様々な施設と事業、八戸の魅力を紹介する展示、そして、

ショッピングや食事が楽しめるまさに中心市街地の真ん中に建つ、

全面ガラス張りの斬新なデザインの5階建ての施設となっています。

  

約3年前、震災の1ヶ月前に完成したそうですが、毎年100万の入場者があり、

大きく市街地の活性会に寄与したものと思います。

施設の案内は、地元の2名の女性の方が、八戸の魅力を熱っぽく語ってくれ

ました。観光のみならず、その文化的な話や、全国的にも有名な石灰鉱山を

はじめとした八戸の工業などについても知る事ができます。

近くに図書館があるため、図書館機能はありませんでしたが、本を貸し出し

(館内のみで利用)するサービスや学習スペース(休憩施設)では、多くの

学生が勉強していました。

   

読書コーナーには、著名人の本棚と称したスペースがあり、市長をはじめとした

八戸ゆかりの方のおすすめの本が紹介されていました。

一関市の「なのはなプラザ」と同様の立地条件であり、多くの学ぶべき点がありました。

貸し教室にしても、

  

和の空間を上手に利用し、見せる和室の貸部屋は面白い取組であると思いました。

また、子供たちが利用するスペースは、100円で利用できる施設で、木を

ふんだんに使った遊具やからくりのおもちゃなど、何度も足を運びたくなる

施設となっています。

建設費約40億円、維持管理費年間約1億円に対する市民の反応は様々であると

想像しますが、入館者の数がある程度の評価となっていると思い、施設を後にしました。

 

葛巻町の「クリーンエネルギー」の取組については、後日あらためて

ブログにアップしたいと思います。

 

 

 

 


厳しい財政状況について考える(鯵ヶ沢町)

2014-08-17 16:48:27 | 日記

お盆休みの週末(16、17日)を利用して、母の実家

鯵ヶ沢町に出かけてきました。

母の両親、母の姉、義兄のお墓参りが主目的でしたが、

いつものように周辺観光や鯵ヶ沢の町並みや暮らしを個人的に勝手に

視察(観察)してきました。

一言でいうと、13年振りの鯵ヶ沢は、明るくきれいな町に変わっていました。

子供の頃から何度も訪れた事のある「鯵ヶ沢」は、厳しい寒さと

電車を何度も乗り換えて行った記憶が子供心にあって、非常に遠い場所であり、

そして、厳しい寒さと静かな漁村のイメージを自分で勝手に作っていたようです。

 

今回、久しぶりに出かけるにあたり、雑誌やネットを見ると

何と言っても「世界遺産・白神山地」効果か、非常に観光すべき場所

(元々あった資産が見直された?)が増えていました。そして、以前、

鮎釣りやイワナ釣りをした赤石川は、その源流部が白神山地の核心部となり、

非常に貴重な川と紹介されています。

そして、子供の頃、冬の厳しい五能線を見て、その厳しさに圧倒されたその路線は、

今は、「リゾートしらかみ」なるおしゃれな電車に代わっていました。

また、リゾートホテル的なものは1件も無かったような気がしましたが、

今では、オシャレなリゾートホテルも建っています。

  

昔から有名な「イカの一夜干し」を売る海岸沿いの店は、映画にもなった

「わさお」効果か、「七里長浜きくや商店」に人気が集中し、車の誘導員までいました。

きれいに整備されたバイパスを海岸沿いに走ると「海の駅わんど」

、そして海水浴場が賑わいを見せます。

そして、その賑わいから取り残されたように寂しげな新しい施設が目を引きます。

日本海拠点館 あじがさわ」です

非常に豪華な建物が、ガラガラの駐車場とともに目立ちます。

今回は、全く時間がなく寄れませんでしたし、調べる時間もありませんでしたが、

この大きな箱ものが鯵ヶ沢町の公営かどうか定かではありませんが、

もし、公営であれば町の財政を厳しくしているような気がしました。

 

母の実家のいとこのお嫁さんに、何故鯵ヶ沢は合併しなかったの?と普通に

聞いてみると、「大きな借金と財政事情で話し合いが進まなかったのよ」

との答え。気になって、財政指標を開いてみると、H20年前後を中心に非常に

厳しい数字が並びます・・・。

観光気分では全く想像もできない町の厳しい状況が浮かびます。

そして、お墓参りに行くと鳥獣駆除の看板に「サル」の文字が、

「サル」の捕獲・・・。少しびっくりしました。

あらためて、鯵ヶ沢町の財政状況の立て直しについて調べてみたいと思っています。

 

一関市の財政状況も私はかなり厳しいと思っています。

9月議会においても、一般質問において一関市の財政状況について質問を

行う予定です。

 

 


広島原爆の日、日本のエネルギーについて考える

2014-08-06 16:14:16 | 日記

前にも何度か書いていますが、私は、地方紙(日日、日報)2紙と

全国紙1紙(読売、朝日)に毎朝目を通すのが日課です。

面白いのは、読売と朝日の論調の大きな違いです。たいていの家庭の場合、

新聞は1社が多いと思いますが、新聞各社の大きな違いを比べて読む事が

できれば大変興味深いといつも思っています。

新しい図書館は快適ですから、時間の許す限り、「新一関図書館」に出向き、

様々な新聞に目を通す時間を確保したいと思っています。

我が家では、9月まで「朝日新聞」が配達され、10月からは「読売新聞」が

届きます。

今朝の朝日新聞の1面は、原発再稼働に慎重な朝日らしく、よしなが・さゆりさん

の写真とインタビューを中心にした記事でした。残念ながら、今日は読売を

見ていませんのでどのような記事が1面を飾ったのか判りませんが、

今日は、この1面の記事を読み、あらためて「福島原発事故」の起こした

大きな人災について考えてしまいます。

今、一関市では福島原発事故以来の汚染牧草などの処理、除染、側溝汚泥除去

問題などで、非常に大きな行政課題を抱え、大変な日々を過ごしています。

4日には、市議会「放射能特別委員会」が、隣の奥州市に出かけ、

側溝土砂の「共同仮置き場設置」に関わる経過について、現地視察を含め、

研修を行ってきました。つい先日、一関市で大きな住民反対により、行政は

非常に大きな苦境に立っています。奥州市の自治区毎、そして、さらにコミュニティー

単位でその問題を住民自らが考えていく進め方は、非常に参考になりました。

平行して、一関市では「仮設焼却施設」「新焼却施設」「最終処分場」の建設問題が、

非常に大きな課題となっています。

 

大きな震災から3年以上が経過しましたが、この「福島原発事故」由来の

課題は、被害を受けた住民に大きな傷跡を残し、さらに、未だその解決方法が

国から明確に示されません。

それでも、政府与党は「原発再稼働」に舵を切り、まさに再稼働を進めようとしています。

私も、当初は電力不足という大きな障壁の前では、脱原発を前提とした再稼働も

やむなしと考えていましたが、この3年間全く原発の稼働無く乗り越えてきた事は、

大きな実績というか成果だと思います。少なくともこれから作る発電施設は、

CO2の発生量を大きく削減できる火力発電とすべきであり、原発の再稼働を前提とした

政策は見直すべきと考えます。電気料金の問題ばかりがクローズアップされますが、

ウランも原油も限りある資源であり、新たな「新エネルギー」に向けた取組を

進める事の方がより現実的ではないかと考えます。

「福島原発事故」により大きな被害を受けた一関市は、原爆投下を受けた広島市と

同様の核の大きな怖さを身をもって知りました。そして、その苦しさと今も戦っています。

広島原爆の日にあらためて、自国(原子力発電所の事故)が自国の国民に与えた核の

怖さについて考えます。