マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

二ツ星の料理人

2016-07-26 12:09:55 | 映画ー劇場鑑賞

ー二ツ星の料理人ーBURNT

2015年 アメリカ 101

監督=ジョン・ウェルズ キャスト=ブラッドリー・クーパー (アダム・ジョーンズ)  シエナ・ミラー (エレーヌ)  オマール・シー (ミシェル) ダニエル・ブリュール (トニー)

 

【解説】

一流の腕を持ちながらトラブルを起こして転落した元二ツ星シェフが、新天地ロンドンで三ツ星獲得を目指して奮闘する人間ドラマ。再起を図るワケありの天才シェフを、『世界にひとつのプレイブック』などのブラッドリー・クーパーが熱演する。共演には『アメリカン・スナイパー』などのシエナ・ミラー、『最強のふたり』などのオマール・シー、『ラッシュ/プライドと友情』などのダニエル・ブリュールら実力派が集結。『8月の家族たち』などのジョン・ウェルズがメガホンを取る。

 

【あらすじ】

腕は確かなもののトラブルを起こし、キャリアを台なしにした人気シェフのアダム・ジョーンズ(ブラッドリー・クーパー)。パリの二ツ星レストランから姿を消して3年後、起死回生を狙いロンドンの友人トニー(ダニエル・ブリュール)のレストランに乗り込む。世界一を目指してかつての同僚ら最高のスタッフを集め、華々しく新店をオープンさせるアダムだったが、過去のトラブルの代償が立ちはだかり……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

イギリスのEU離脱の国民投票のときに、ニュースがこんなことを言っていました。

「せっかく、イギリスの料理がEUで人も素材も豊かになって美味しくなったのに、また逆戻りか?!」って。

最近、ロンドンを旅行した人たちも「イギリスは料理がひどいと聞いていたれけど、おいしかったよ」と言っていますよね。

 

この映画を見て、そんなことを思い出しました。

パリの二ツ星レストランでしくじって、アメリカで牡蠣をむきながら3年過ごし、ほとぼりが冷めたところでロンドンにやってきたアダム・ジョーンズ(ブラッドリー・クーパー)のお話。

 

まず、ロンドンの友人トニー(ダニエル・ブリュール)のレストランに乗り込み、かつての同僚や才能のある料理人を集め、お店をオープンした。

目指すはミシュランの星。

でも、パリから追いかけてきた借金取りや、アダムを恨んでいる人たちがいて、なかなか思うようにはいきません。

アダムも、成長したのかと言えば、まだまだ。

独善的でわがままでひとりよがりの性格は治っていないようです。

 

またまた、大失敗に終わるのかと思いきや、今度はライバルや一緒に働いている料理人たちが味方に!!

天才シェフでも一人の人間、おいしいお料理もチームワークのなせる技。

そういうことに気づいたとき、アダムは変わり始め、新しい世界が開けていくですね。

 

お料理もレストランも人が主役。

その気付きが素晴らしい作品でした。

 

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サンドラの週末

2016-07-26 11:42:21 | 映画ーTV

ーサンドラの週末ーDEUX JOURS, UNE NUIT/TWO DAYS, ONE NIGHT

2014年 ベルギー/フランス/イタリア 95

監督・脚本=ジャン=ピエール・ダルデンヌ リュック・ダルデンヌ

キャスト=マリオン・コティヤール (サンドラ) ファブリツィオ・ロンジョーネ (マニュ) クリステル・コルニル (アンヌ) オリヴィエ・グルメ (ジャン=マルク)

 

【解説】

カンヌ国際映画祭パルムドールを2度受賞したベルギーのジャン=ピエール・ダルデンヌ、リュック・ダルデンヌ兄弟による社会派ドラマ。従業員のボーナス支給のため上司から解雇を言い渡された女性が自身の解雇撤回のため奮闘する姿を描き、数多くの映画祭で話題となった。主演は『エディット・ピアフ~愛の讃歌~』などのオスカー女優マリオン・コティヤール、ダルデンヌ兄弟作品常連のファブリツィオ・ロンジョーネやオリヴィエ・グルメらが共演。

 

【あらすじ】

体調が思わしくなく休職していたサンドラ(マリオン・コティヤール)は、復帰のめどが立った矢先の金曜日、ボーナス支給のため一人のクビを切らなくてはならないと解雇を通告される。ところが、同僚の計らいで週明けに職員たちが投票を行い、サンドラのためボーナス返上を受け入れる者が半分以上になればクビを回避できるという。その週末、月曜日の投票に向けサンドラは同僚たちの説得するため奔走するが……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

どこの国でも小さな会社の労働者は大変です。

サンドラも鬱症でしばらく会社を休み、ようやく回復して職場復帰をしようと思ったら、社長からの命令で「サンドラを雇い続けてボーナスなしか、サンドラを解雇してボーナスを支給するか」の投票が行われ、サンドラの解雇が決まった。

しかし、同僚の尽力で、副所長の圧力があったということが社長に認められて、週明けにもう一度無記名投票が行われることになった。

 

それで原題の通り、2日と1夜でサンドラは同僚たちを訪ね、自分が解雇されないようにお願いに行く。

 

不本意ながらサンドラの解雇に投票して泣くほど後悔してくれている人もいるけれど、たいていは生活が苦しく、ボーナスが欲しい。

居留守を使う人もいる。

それはそうだよね。

サンドラだって、共働きでやっと一家が暮らせる借家を借りているし、その家賃のために辞められないんだから。

 

サンドラの夫も必死で励まし協力する。

でも、お願いする方も辛い。

サンドラは薬に頼り、めげてすぐに泣いてしまう。

ほんと、辛い作品でした。

 

日本ではこんな場合どうだろう。

小さな会社は経営者の力が強いから、弱いサンドラはすぐにクビになるのでしょうか?

なんにしても投票はあり得ないでしょうね。

 

こんなことをして、投票の後の職場はぎすぎすしないのかしら?といろいろ心配になります。

 

実際、夫婦でもめて離婚した人もいました。

親子でもめて、流血騒ぎも。

 

大変でした。

 

結果はサンドラの1票差負け。

でも社長はサンドラの頑張りに解雇を取り止め、しかもみんなにボーナスを支給すると提案してきました。

ただし、契約社員は契約が終われば解雇すると言う。

 

社員ひとりひとりに会い、いろんなことを考えたサンドラ。

「私の変わりに他の人を解雇するなら、私は辞めます」ときっぱり言って、会社を後にしました。

 

このラスト、清々しかったですね。

この出来事でパワーを付けたサンドラ、もっとよい仕事が見つかると思うな。

サンドラ、頑張れ。

 

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ディーン、君がいた瞬間(とき)

2016-07-26 10:56:34 | 映画ーDVD

ーディーン、君がいた瞬間(とき)LIFE

2015年 カナダ/ドイツ/オーストラリア 112

監督=アントン・コービン キャスト=デイン・デハーン(ジェームズ・ディーン) ロバート・パティンソン(デニス・ストック) ジョエル・エドガートン ベン・キングズレー アレッサンドラ・マストロナルディ

 

【解説】

ハリウッドの伝説的スターであるジェームズ・ディーンと天才写真家デニス・ストックの若き日の友情を描く青春ドラマ。初主演作『エデンの東』の試写を観たデニスがジェームズに密着し、刺激を受け合い友情を築き、歴史に残る写真が生まれる瞬間を映す。『誰よりも狙われた男』などの監督兼写真家のアントン・コービンがメガホンを取り、ジェームズを『クロニクル』などのデイン・デハーン、デニスを『トワイライト』シリーズなどのロバート・パティンソンが演じる。才能ある若者たちの奇跡的な出会いに驚かされる。

 

【あらすじ】

1955年、写真家のデニス・ストック(ロバート・パティンソン)は映画監督のニコラス・レイ(ピーター・ルーカス)主催のパーティーで、ジミーことジェームズ・ディーン(デイン・デハーン)に出会う。ジミーの出演作『エデンの東』を観てその演技に衝撃を受けたデニスは、フォトエッセイを撮ることを決意。最初は警戒していたジミーだったが、デニスが写真を撮り始めたきっかけを聞いたことで……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

これは鏡に装飾したジェームス・ディーンの写真です。

昔、ガラス関係のバラエティグッズを作っていた友達からいただいて、大切に飾っています。

この写真にまつわるお話。

 

なんといってもジェームズ・ディーンの活動は1955年の「エデンの東」で認められてから、自身3本目の出演となる「ジャイアンツ」の撮影後1週間後の1955年9月30日に交通事故で亡くなるまでのたった1年間です。

 

この作品は、「エデンの東」のあと、「理由なき犯行」の主役に決まるまでの、ジェームズ・ディーンのもやもやしている期間に出会った新進気鋭の写真家との交流を描いたもの。

私も大好きなタイムズスクエアで撮られたこの写真も、そのときのものだそうです。

 

演じているデイン・デハーンも最近私のお気に入り俳優さん。

似てるとか似せていると感じることはなく、デインがディーンになり切っているところが見所です。

 

一方の写真家はロバート・パティンソン。

 

二人の相性がよくて、こんなふうにうち解け合ったのかなあという感じはしました。

映画の中のように鬱屈した青年ではなく、故郷に帰ったディーンはくつろいで、ほんと、普通の青年だったんだなあと、あらためて早世したカリスマ俳優を忍びました。

 

こういう映画が作られるなんて、いまだにディーンは大スターなんだなあって思います。

ジェームズ・ディーンファンはぜひ!!

 
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マネーモンスター

2016-07-11 11:51:04 | 映画ー劇場鑑賞

ーマネーモンスターーMONEY MONSTER

2016年 アメリカ 95

 

監督=ジョディ・フォスター キャスト=ジョージ・クルーニー (リー・ゲイツ) ジュリア・ロバーツ (パティ) ジャック・オコンネル (カイル) ドミニク・ウェスト (ウォルト)

 

【解説】

『リトルマン・テイト』『それでも、愛してる』で、監督としても高い評価を得ているジョディ・フォスターがメガホンを取ったサスペンス。拳銃を手にした男による財テク番組占拠事件の行方と、その裏に隠された驚がくの真実を活写していく。『マイレージ、マイライフ』などのジョージ・クルーニー、『エリン・ブロコビッチ』などのジュリア・ロバーツ、『不屈の男 アンブロークン』などのジャック・オコンネルらが顔をそろえる。彼らが織り成す濃密なストーリー展開が観る人を引き付ける。

 

【あらすじ】

リー・ゲイツ(ジョージ・クルーニー)が司会を務め、その巧みな話術で株価予想や視聴者への助言を行う高視聴率財テク番組「マネーモンスター」。番組ディレクターのパティ(ジュリア・ロバーツ)の指示を聞かず、アドリブ全開でリーが生放送に臨む中、拳銃を手にした男カイル(ジャック・オコンネル)がスタジオに乱入してくる。彼は番組の株式情報によって財産を全て失くしたと憤慨し、リーを人質に番組をジャック。さらに放送中に自分を陥れた株取引のからくりを白日のもとにさらすようパティに迫るが……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

アメリカの財テクがテーマのバラエティショー「マネーモンスター」。

司会はリー・ゲイツ(ジョージ・クルーニー)。

アドリブが多く、番組の進行が滞ることを恐れるプロデューサーのパティ(ジュリア・ロバーツ)は、他の局から引き抜きの話が進行中。

 

今日も番組が始まった。

ゲイツの軽口が絶好調。

今日の特集は株が暴落したある企業。

オーナーに生中継を依頼していたが、海外に行ったまま音信不通に。

代理の幹部がスタンバイしていた。

 

そこにへ、拳銃と爆発物で武装した男カイル(ジャック・オコンネル)が生放送中のスタジオをジャック。

ゲイツに爆弾チョッキを着せて人質にし、ゲイツとその企業を糾弾し始めた。

つい先日、ゲイツがこの株をテレビで進めたばかりだったのだ。

カイルは自分の損失分だけではなく、全損失分8億円を要求した。

 

☆ネタバレ

カイルはしがない労働者で、妊娠している恋人からこっぴどくののしられるような人。

しかし、その会社の株の暴落は確かにひどく、パティの調べにより韓国のシステムエンジニアや、アイスランドのハッカーなどが暗躍し、その真相が次第に明らかになっていく。

 

そこには、株価操作の闇が広がり、それは生放送のカメラの前で次第に明らかになっていく。

 

この作品、女優としても有名なジョディ・フォスターの監督です。

とてもスピーディな物語の流れやカメラワークなどに彼女の才能を感じました。

 

さらにジョージ・クルーニーとジュリア・ロバーツのかけあいの面白さ。

平和なときには反目しあっていて、有事となればタッグが組めるという信頼感。

その阿吽の呼吸がとても面白かったです。

 

カイルの愚かさ、カメラマンの実直さ、企業論理で動く経営者の狡猾さ、得体の知れない人が動いているネット社会、いろいろな人々の個性が詰まっていました。

 

お薦めです。

 
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帰ってきたヒトラー

2016-07-11 11:46:29 | 映画ー劇場鑑賞

ー帰ってきたヒトラーーER IST WIEDER DA/LOOK WHO'S BACK

2015年 ドイツ 116

 

監督=ダーヴィト・ヴネント キャスト=オリヴァー・マスッチ (アドルフ・ヒトラー) ファビアン・ブッシュ (ファビアン・ザヴァツキ) クリストフ・マリア・ヘルプスト (クリストフ・ゼンゼンブリンク) カッチャ・リーマン (カッチャ・ベリーニ)

 

【解説】

ティムール・ヴェルメシュのベストセラー小説を実写化したコメディードラマ。独裁者アドルフ・ヒトラーが突如として現代に出現し、奇想天外かつ恐ろしい騒動を引き起こす。舞台を中心に活躍するオリヴァー・マスッチがヒトラーを演じ、「トレジャー・ハンターズ アインシュタインの秘宝を追え!」などのファビアン・ブッシュや『ビッケと神々の秘宝』などのクリストフ・マリア・ヘルプストらが脇を固める。21世紀の民衆が、知らず知らずのうちにヒトラーに扇動されていくさまに注目。

 

【あらすじ】

ナチス・ドイツを率いて世界を震撼(しんかん)させた独裁者アドルフ・ヒトラー(オリヴァー・マスッチ)が、現代によみがえる。非常識なものまね芸人かコスプレ男だと人々に勘違いされる中、クビになった局への復帰をもくろむテレビマンにスカウトされてテレビに出演する。何かに取りつかれたような気迫に満ちた演説を繰り出す彼を、視聴者はヒトラー芸人としてもてはやす。戦争を体験した一人の老女が本物のヒトラーだと気付くが……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

「ヒトラー」とタイトルがついている作品は苦手。

見に行かないつもりでした。

でも、従妹が「面白いのになんで見に行かないの?」というし、テレビでも予告編をやるようになって、時間もあったので行ってきました。

面白い!!

 

ドイツでヒトラーはタブーでしょ?

あの敬礼をすることも禁じられているし、ナチスを想定されるものは禁止ですよね?

 

それがタイムスリップして来たヒトラーが主役の作品なんて。

コメディテイストで、劇場内にも笑いがなんども漏れていましたが、作品が進んでいくほど、ヒトラーという人のカリスマ性が明らかになっていきます。

 

そして、ラストはかなりの衝撃です。

現代にタイムスリップして来たアドルフ・ヒトラー(オリヴァー・マスッチ)は、公園で目覚める。

発見したのはサッカーをする子供たち。

その子供たちを取材していたのがファビアン(ファビアン・ザヴァツキ)だった。

ファビアンは独身で、母親と暮らしている風采の上がらない男。

テレビ局に勤めていたが、リストラで失職を言い渡される。

そこで思いついたのがヒトラーそっくりの男。

彼を売り出してドキュメンタリーを撮る企画を出す。

 

ファビアンはヒトラーを名乗る男と国内を旅し、ニュース番組のゲストにも抜擢した。

観客はヒトラーそっくりさんとして大受けするが、本人は本物なのだから一度も芸をしている気持ちはない。

しかも、現代の状況も新聞やネットを通じて理解し、現代社会の矛盾を斬っていく。

その歯に衣着せぬ演説が、あのときのように人の心をとらえていく。

さらに密かに社会からはみ出してしまった若者を集め、秘密裡に訓練を始めて…。

 

笑い話では終わらない怖さを含んだ作品でした。

日本だって、今、戦前のようと表現する人もいます。

 

ヒトラーのそっくりさんが町を行く時、若者や民衆は面白がってよって来て、写真を撮っていました。

ドイツでも、ヒトラーはもはやタブーではなくなっているようです。

 

ここに描かれたヒトラーは、とても頭がよく、魅力的で、ユーモアも解し、言葉も巧みで時代を見通す力のある人という感じでした。

あんな馬鹿げた過去は繰り返すはずがないと思うけれど、人の心の弱さにつけ込み、カリスマ性を持って先導する人が現れたら、全世界はまた泥沼の戦争に引き込まれるかもしれません。

 

昨日、参院選挙が終わったばかり。

自分の未来を託す人をちゃんと選べたでしょうか?

 

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エージェント・ウルトラ

2016-07-11 11:39:00 | 映画ーDVD

ーエージェント・ウルトラーAMERICAN ULTRA

2015年 アメリカ 96

 

監督=ニマ・ヌリザデ キャスト=ジェシー・アイゼンバーグ (マイク・ハウエル) クリステン・スチュワート (フィービー) トファー・グレイス コニー・ブリットン ジョン・レグイザモ

 

【解説】

『ソーシャル・ネットワーク』などのジェシー・アイゼンバーグ、『トワイライト』シリーズなどのクリステン・スチュワートが共演したアクション。CIAの洗脳プログラムによって工作員へと育成された青年が、巨大な陰謀と恋人に迫る危機に立ち向かう。メガホンを取るのは、『プロジェクトX』のニマ・ヌリザテ。『ロスト・ハイウェイ』などのビル・プルマン、『スパイダーマン3』などのトファー・グレイスらが脇を固める。ダメ青年から敏腕工作員へと瞬時に変貌する主人公の姿が痛快。

 

【あらすじ】

片田舎のコンビニでバイトをしているダメ青年マイク(ジェシー・アイゼンバーグ)は、一緒に住んでいる恋人フィービー(クリステン・スチュワート)とハワイ旅行に出て結婚を申し込もうと決意する。だが、出発前にパニック発作を起こして旅行は中止に。ある日、彼は店に乱入してきた暴漢たちを無意識のまま瞬殺してしまう。それを機に、マイクがCIAの極秘マインドトレーニング計画で育成されたエージェントであったことが判明。やがて計画の封印を進めるCIAから次々と刺客を放たれ、フィービーを誘拐されてしまうが……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

はちゃめちゃなアクション作品ですが、私は結構気に入りました。

脚本が「クロニクル」のマックス・ランディス。

なるほど。

 

片田舎のコンビニでバイトをしているマイク(ジェシー・アイゼンバーグ)。

すごく暇なコンビニで、合間にサルの飛行士を主人公にしたマンガを書いている。

そのマンガを気に入ってくれる、イカした恋人フィービー(クリステン・スチュワート)と同棲中。

ドジなマイクの面倒をすごくよく見てくれる。

マイクは、指輪を買って、ハワイでプロポーズしようと計画したが、空港のトイレでパニックを起こし、旅行も中止になる。

それでも怒らない優しいフィービー。

ただ、マイクには過去の記憶がない。

 

あるとき、マイクのコンビニに強盗が入り、マイクはなぜかスプーンで撃退してしまう。

 

それを感知したのがCIA。

マイクが覚醒したので、マイクを抹殺する命令が下りる。

 

CIAの中でも、マイクを救おうとするもの、殺そうとするものとの間で争いが起き、友人(ジョン・レグイザモ)の家に逃げ込んでいたマイクも見つかり大騒ぎに。

 

☆ネタバレ

マイクは18歳で麻薬の常習犯で捕まり、CIAプログラムにより実験的にエージェントにされていたが、実験そのものが終了し、市民としてこの田舎で暮らすことになった。

フィービーはCIAから派遣されたマイクのお世話係だったが、役目が終わっても残ってマイクの面倒を見ていたのだった。

 

つまりはマイクとフィービーの純愛のお話。

絶妙のタイミングでエンゲージリングを渡します。

 

ラストはマイクのマンガのおサルが活躍してエンディング。

マンガテイストのなかなかおしゃれな作品でした。

 

ジェシー・アイゼンバーグとクリステン・スチュワートがなかなかお似合いの恋人同士で、見ている私も嬉しくなりました。

 
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教授のおかしな妄想殺人

2016-06-27 11:24:45 | 映画ー劇場鑑賞

ー教授のおかしな妄想殺人ーIRRATIONAL MAN

2015年 アメリカ 95

 

脚本・監督=ウディ・アレン キャスト=ジェイミー・ブラックリー (ロイ) ホアキン・フェニックス (エイブ) パーカー・ポージー (リタ) エマ・ストーン (ジル)

 

【解説】

『ミッドナイト・イン・パリ』など数々の傑作を生み出してきた巨匠ウディ・アレン監督が、人生における不条理さを独自の考えのもとに描いたブラックコメディー。人生とは何かがわからなくなった哲学教授が奇妙な生きがいを見つけたことで、生きる喜びを取り戻していくさまをつづる。犯罪計画に新たな生きる目的を見いだす主人公には、アレン監督とは初タッグとなるホアキン・フェニックス。彼に恋心を抱く女子大生を、『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』などのエマ・ストーンが演じる。

 

【あらすじ】

アメリカ東部の大学。孤独で気力のない哲学科の教授エイブ(ホアキン・フェニックス)は、ある日不快な判事についての話を聞く。自分がその判事を殺害するという完全犯罪を妄想した途端、よどんでいた彼の人生は鮮やかに色づき始める。一方、エイブのことが好きな教え子ジル(エマ・ストーン)は、教授が奇妙な殺人妄想に夢中になっているとは知らず、恋心を募らせていくが……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

ここ10年くらいのウディ監督はハズレがないと思っている私。

この作品も面白かったですよ。

ウディ・アレン+怪優ホアキン・フェニックス+ウディ監督の新しいミューズ、エマ・ストーン、のお答えは?

花丸!!

 

小さな町の小さな大学に新しく赴任して来た哲学教授のエイブ(ホアキン・フェニックス)は、赴任前から伝説やうわさ話には事欠かない。

現実のエイブはというと、鬱状態で死に取り憑かれ、生気をなくしている。

 

でも講義はすばらしく、女子大生のジル(エマ・ストーン)は魅力を感じて積極的に近づいていく。

エイブもかわいい教え子がお気に入りだが、それ以上深入りする気はない。

 

ある日二人は食事していたレストランで、不利な判決の出そうなシングルマザーの話を盗み聞きしてしまった。

その判決を出しそうな判事は、すこぶる評判が悪い。

 

☆ネタバレ

エイブは、世のため人のためと、その判事の殺人を思いつき、周到に計画を練り始めます。

生気のなかった目には情熱が蘇り、活力も溢れ、精力ももりもり!

 

綿密な計画を立て、とうとう完全犯罪を成し遂げてしまったのです。

 

でも完全犯罪は難しい。

ジルに見抜かれ、無実の人間が逮捕されることとなり、ジルから自首を強要されてしまいます。

さて、エイブのとった結末とは?

 

やはり今乗りに乗っているホアキンの存在感がすごいです。

初めはお腹の出たやる気のない中年教授。

学生たちの冗談に乗っかって、ロシアンルーレットをやる悪ふざけのシーンでは、引いてしまいそうになるくらい狂気だった。

 

それが殺人計画を思いついたとたん、生き生きと楽しげに。

ジルに真相を暴かれてからは、陰湿な殺人鬼へと変わっていきます。

音楽とかでなんとかウディ色に緩和したかったのでしょうが、ホアキンの映画になってしまった感じでしたね。

 

私は面白かったですよ。

 

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パリ3区の遺産相続人

2016-06-27 10:20:30 | 映画ーDVD

ーパリ3区の遺産相続人ーMY OLD LADY

2014年 アメリカ,イギリス,フランス 107

監督=イスラエル・ホロヴィッツ キャスト=ケヴィン・クライン (マティアス・ゴールド) クリスティン・スコット・トーマス (クロエ) マギー・スミス (マティルド・ジラール) ステファーヌ・フレス (フランソワ・ロワ)

 

【解説】

『ワンダとダイヤと優しい奴ら』などのケヴィン・クラインと『ハリー・ポッター』シリーズなどのマギー・スミスらが共演し、パリを舞台に家族の再生をつづる感動のドラマ。亡き父からパリのアパートを相続した男性が、そこに住む老婦人と娘と生活するうちに亡き父の思いを知っていく様子を描く。『いちご白書』『さらば青春の日』などの脚本家イスラエル・ホロヴィッツが、ブロードウェイで上演された自身の戯曲を自らメガホンを取り映画化。アカデミー賞受賞俳優陣の競演が見どころ。

 

【あらすじ】

他界した父親が持つパリ・マレ地区のアパートを相続するため、ニューヨークからパリにやって来たマティアス(ケヴィン・クライン)。マティアスは物件を売った金で、借金を返そうと思っていた。しかし、フランスの不動産売買制度「ヴィアジェ」によって、アパートに住む老婦人マティルド(マギー・スミス)が死ぬまでは部屋の売却は難しく、さらに彼女に年金を支払い続けなければならないことを知らされる。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

パリ3区はパリ市のほぼ中央に位置し、マレ区とも呼ばれ、歴史ある貴族の館がたち並ぶ地区らしいですね。

つまりは一等地。

そこにあるアパートを父から遺産相続したマティアス(ケヴィン・クライン)。

彼は、アメリカ人の57歳。

なにをやってもうまくいかず、アメリカの住居を引き払ってやって来た文字通りの無一文。

長らく疎遠だった父からの遺産が、このアパートとフランス語の本と金時計。

このアパートを売って借金を返し、新たな生活をと考えてパリにやって来た。

 

ところがそのアパートを訪ねると老婦人マティルド(マギー・スミス)が住んでいて、フランス特有の不動産売買制度「ヴィアジェ」によって、このアパートをマティアスの父に売ったと言う。

「ヴィアジェ」は売った人に買った人から月々決まった額を支払うと言うもの。

個人年金みたいな感じかなあ。

そのお金がバカにならない金額。

無一文のマティアスには支払い能力すらない。

マティルドが亡くなれば支払い義務は終わり、正式にマティアスの所有となるわけだが、マティルドは92歳だがいたって健康。

余命は計り知れない。

 

行くところが無いマティアスは、とりあえずそのアパートの1室に居候。

そこにはマティルダの娘クロエ(クリスティン・スコット・トーマス)も一緒に住んでいて…。

 

☆ネタバレ

マティルダとマティアスの父は、ただの不動産の取引相手というだけではなかったのです。

二人は結婚する前からの恋人同士で、お互いが別々の人と結婚した後も愛人関係が続いていたというからびっくり。

つまりマティアスはマティルダの老後の面倒も引き継いだわけです。

マティアスとクロエの年が近いことから、二人は兄妹?と余計な心配も増えて。

 

マティルダは自分の人生にすごく自信を持っていて、夫と愛人を持つ自分に肯定的でしたが、マティアスの母親がそれを苦に自殺したとか、マティアスもクロエも愛情に飢えて孤独で犠牲を強いられる人生を送って来たとか、いろいろな現実の辛さを知らされる結果となりました。

 

恋愛に寛容なフランスらしい内容なのでしょうが、「俺の愛をわかってくれー」といわんばかりの遺産を残した父の思いやいかに?

身勝手な愛は周りの人たちを傷つけるよね。

 

ただ、マティアスとクロエは、理解しあえる伴侶にようやくめぐり会えたというラストになっていました。

よかったねと言いたいけど、人生をやり直すには遅過ぎるね。

 

ちょっとやるせない内容の作品でしたが、パリの町並みのただきれいだけじゃない生活感のある風景が良かったし、なんといっても役者さん3人の芸達者ぶりがとても魅力の楽しい作品でした。

 
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サウスポー

2016-06-21 11:41:45 | 映画ー劇場鑑賞

ーサウスポーーSOUTHPAW

2015年 アメリカ/香港 124

 

監督=アントワーン・フークワ キャスト=ジェイク・ギレンホール (ビリー・ザ・グレート・ホープ) フォレスト・ウィテカー (ティック・ウィルズ) レイチェル・マクアダムス (モーリーン・ホープ) ナオミ・ハリス (アンジェラ・リヴェラ)

 

【解説】

愛する妻がこの世を去り、娘とも引き離され全てをなくしたボクシングの元世界チャンピオンが、再び頂点を目指し娘との絆を取り戻すため奮闘するドラマ。どん底からの再起を図る主人公を、『ナイトクローラー』などのジェイク・ギレンホールが体当たりで演じる。共演にはオスカー俳優フォレスト・ウィテカー、『007』シリーズなどのナオミ・ハリス、『スポットライト 世紀のスクープ』などのレイチェル・マクアダムスら実力派が集結。監督を、『トレーニング デイ』などのアントワーン・フークアが務める。

 

【あらすじ】

怒りを力に変える過激な戦闘スタイルのボクサー、ビリー・ホープ(ジェイク・ギレンホール)は、試合にまつわるいざこざが原因で妻を亡くす。生きる気力をなくした彼は世界チャンピオンの座から転落し、まな娘とも離れ離れになってしまう。全てをなくしたビリーはアマチュアボクサーのトレーナーを務めるティック(フォレスト・ウィテカー)の協力を得て、栄光と娘の信頼を取り返すため再起を図る。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

王道を行くボクシング映画という感じでした。

私は文句なしだなあ。

見てよかったです。

 

ディフェンス知らずのボクサー、ビリー・ホープ(ジェイク・ギレンホール)。

孤児の施設で育ったが、いまやチャンピオンとなり、やはり同じ施設で育った美しく理解ある妻モーリーン(レイチェル・マクアダムス)と、利発な娘レイラと暮している。

 

ところが、大事なパーティの場でライバルのエスコバル選手といざこざを起こしてしまい、そのどさくさに発砲事件があり、最愛のモーリーンが流れ弾に当たり、ビリーの腕の中で息を引き取ってしまう。

 

ビリーの生活は荒れ、お金も底をつき、マネージャーが組んだ試合にもふがいなく敗れ、とうとうボクサーとしてはやっていけなくなった。

 

娘の保護者としても失格とされ、娘は施設に。

娘からも信頼をなくし、どん底状態。

 

自分がかつて対戦して唯一信頼できると思うトレーナー・ティック(フォレスト・ウィテカー)のボクシングジムの扉を叩き、彼の指導を乞う。

 

そしてとうとう、因縁のライバル・エスコバルとの試合ができるまでになった。

 

☆ネタバレ

フォレスト・ウィテカーが丹下段平に見えたら、ジェイクがジョーに見えてきました。

「あしたのジョー」ファンの私はわくわくしてみていました。

 

それだけじゃなく、すべての判断をモーリーンに頼っていたビリーの一人立ちの物語でもあって、ティックにとっても、ビリーが希望に変わる物語でした。

 

ビリーの姓がホープ=希望というのも象徴的だなあ。

 

世界全体がなくしそうな希望。

この作品は、すごく個人的なお話ですが、大きな目で見れば希望がメインテーマだと思いました。

 

モーリーンを撃ったのは誰かーということには脇目もふれなかったことは、この映画の成功につながったとは思いますが、私は犯人を知りたかったなあ。

 

勝手に考えていることだけど、あのマネージャーが怪しくない?

彼はまだまだ大きな試合をビリーにさせたがっていたけど、モーリーンが渋っていたでしょ?

モーリーンが邪魔だと思って取り巻きの誰かに殺させたんじゃないかなあ。

 

「ナイトクローラー」では煮ても焼いても食えない男を演じていたジェイク。

今回は単純故に純粋な男を、素晴らしい肉体美で演じてくれました。

すごいわ、ジェイク。

 
ラスト、娘の信頼を取り戻したビリー。
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イマジン

2016-06-21 11:30:48 | 映画ーDVD

ーイマジンーIMAGINE

2012年 ポーランド,ポルトガル,フランス,イギリス 105

 

監督=アンジェイ・ヤキモフスキ キャスト=エドワード・ホッグ (イアン) アレクサンドラ・マリア・ララ (エヴァ)

 

【解説】

ポーランドの新鋭アンジェイ・ヤキモフスキが監督を務め、リスボンを舞台に視覚障害者の男女の淡い恋を描くラブストーリー。盲目の子供たちを導こうとする教師と、彼に影響されて心を開く女性と心の交流を細やかに映す。『もうひとりのシェイクスピア』などのエドワード・ホッグが勇敢な教師を演じ、ヒロインを『ラッシュ/プライドと友情』のアレクサンドラ・マリア・ララが好演。音を通して世界を知る主人公たちの姿や、カフェでの冒険に心が躍る。

 

【あらすじ】

ある日、イアン(エドワード・ホッグ)はリスボンにある視覚障害者たちのための診療所を訪れる。彼はインストラクターとして、診療所の盲目の子供たちに反響定位を伝授するための授業を行う。一方、隣室で引きこもっている女性エヴァ(アレクサンドラ・マリア・ララ)は、目が見えないにもかかわらずつえなしで動けるイアンに興味を持ち……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

この作品、すごいですよ。

主役もヒロインも盲人という設定です。

意欲作です。

 

舞台はリスボンの盲学校。

盲目だが杖も使わずにやって来たイアン(エドワード・ホッグ)は、新任の教師。

うっすら見えるとかうのではなく、両目が義眼だ。

「反響定位」という技術を教えるためにやってきた。

前任校ではクビになったらしい。

 

盲学校に併設されている修道院の寮に部屋を与えられた。

隣はやはり盲目で引きこもりがちなエヴァ(アレクサンドラ・マリア・ララ)。

イアンはエヴァの気を引くために、針金で鳥の餌をついばむ音を出したり、植木鉢の土をまいて餌をまく振りをする。

 

授業では、生徒たちに指を鳴らしたり舌打ちをしたりして物体の存在を知ったり、コップに水を注ぐ練習をした。

生徒たちは、たくさんのいたずらを仕掛けたり、イアンが見えているんじゃないかと疑ったりしながらも、イアンと親しくなっていく。

 

☆ネタバレ

見所はイアンやエヴァや生徒の一人が、町に出て行くシーン。

盲人にとって、町は危険がいっぱいです。

イアンは五感をフル回転させ、歩道と車道の違いが感覚や音の違いでわかり、車のスピードや間隔を計ってすたすたと歩くことができます。

エヴァと出かけた時は、無事にカフェに着き、エヴァはイアンが席を立った間に、隣に座っていた男の人から声をかけられました。

 

港から大型の客船が出入りしているというイアンを疑った生徒と、一緒に港へ海を見に行くシーンはとてもスリリング。

カメラアングルも巧みで、目が見えないと言うのは、本当に怖いことだと実感しました。

 

イアンの顔がいつも傷だらけなのも納得が行くほど、イアンは挑戦的。

そこが魅力だけど、結局イアンは校長から危険人物だと言われ、失職してしまいます。

 

でもイアンの勇気はエヴァの前進への第1歩を引き出します。

イアンを追って町に出て行ったエヴァ。

果たして二人は会えるのでしょうか?

 

二人が別々のテーブルに座っているカフェから、大型の客船が横切って行くのが見えました。

美しいラストでした。

 

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