マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

スノーデン

2017-02-18 17:01:43 | 映画ー劇場鑑賞

ースノーデンーSNOWDEN

2016年 アメリカ 135分

 

監督=オリバー・ストーン キャスト=ジョセフ・ゴードン=レヴィット (エドワード・スノーデン) シェイリーン・ウッドリー  (リンゼイ・ミルズ) メリッサ・レオ (ローラ・ポイトラス) ザカリー・クイント (グレン・グリーンウォルド)

 

【解説】

名匠オリヴァー・ストーン監督が、アメリカ政府による国際的な個人情報監視の事実を暴き世界を震撼(しんかん)させた「スノーデン事件」の全貌に迫る人間ドラマ。CIAおよびNSA(アメリカ国家安全保障局)職員だったエドワード・スノーデン氏がキャリアや恋人との幸せな人生を捨て、重大な告発を決意するまでの過程を描く。スノーデン氏をジョセフ・ゴードン=レヴィット、その恋人をシャイリーン・ウッドリーが演じるほか、オスカー女優メリッサ・レオ、ザカリー・クイント、トム・ウィルキンソンらが脇を固める。

 

【あらすじ】

2013年6月、元CIAおよびNSA(アメリカ国家安全保障局)職員エドワード・スノーデン(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)の内部告発により、アメリカ政府がひそかに作り上げた国際的な監視プログラムの存在が明らかになる。そこに至る9年の間、国を愛する平凡な若者はテロリストばかりか民間企業や個人、同盟国までも対象とされ、全世界のメールや携帯電話での通話が監視されている現実に危機感を募らせていた。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

スノーデンの事件は、とてもセンセーショナルなことでまだ解決していないし、ご本人もロシアで存命なのも知っているし、どんな内容なんだろうと興味がありました。

 

とはいうものの、他国の話であり、日本政府も静観しているので、私自身もさほど深くは知りませんでした。

CIAが各国の大使館、同盟国でも、盗聴しているとか。

 

実際に映画を見て、驚きました。

「エネミー・オブ・アメリカ」で、監視活動が一般市民にも及んでいるということを知り、それ以来は映画の作品の中では当たり前のように出てきます。

「ボーン」シリーズでは、CIAは血眼でボーンを探すツールに使っていました。

そのシステム、本当にあるんだろうけど、普通の市民には関係ないわ、と思っていました。

 

スノーデン自身も、そういう機関に関わりながらも、自分の生活には関わりないわと思っていたのでしょう。

それが、自分の部屋にあるコンピューターを使って監視されているかもしれないという見えない恐怖に囚われていく様子が、とても克明に描かれていました。

 

スノーデンは告発した時、若干29歳の若者でした。

9.11に触発されてアメリカ軍への入隊を決心するような、愛国心に溢れた若者でした。

日本にも赴任していて、アニメなどの日本の文化にもとても興味を持っている、今時の青年。

何も特別ではありません。

NAS(国家安全保障局)内でも優秀で、出世が早く、年収20万ドルもらっていたそうです。

 

では、なぜ彼は命の危険を顧みず、すべてを投げ打って告発したのか?

それは映画のラストに語られます。

いつの間にかスノーデンを演じていたジョセフ・ゴードン=レヴィットに変わってご本人登場。

感動しました。

 

今では、恋人のリンゼイとロシアで平和に暮らしているそうです。

でも、なぜロシアなの?と思います。

 

アメリカの、しかも人権派と言われるオバマ政権下で起こったこの事件。

アメリカの大統領選にロシアのサイバー攻撃があったと言われているし。

目に見えないサイバー戦争、怖い気がしますが、どうすれば自分を守れるのかわからなくて、全くすっきりしません。

 

映画は本物のスパイ映画のようにスリリング。

特に、内部思慮を持ち出すところはハラハラドキドキです。

 

リベラルな恋人リンゼイとの関係も爽やかで素敵でした。

 

作品としても成功していると思いますが、オリバー・ストーン監督の心中は複雑なようです。

この映画の資金がアメリカで集まらず、イギリスとドイツから資金調達してドイツで撮影されたそうです。

言論や表現に対して自由と思われるアメリカでさえ、自分の恥は隠したがるということでしょうか?

 

この事件の後、システムは制限されたというけど、システム自体は存在しているし、映画の中でも言っていたけど、日本が同盟国でなくなったらすぐに電力を止めるなどのパニックを起こすことができるらしい。

それって無言の圧力だし、怖いことだなあと思いました。

 

リス・エヴァンスやニコラス・ケイジも出演しています。

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ヤング・アダルト・ニューヨーク

2017-02-18 16:50:45 | 映画ーDVD

ーヤング・アダルト・ニューヨークーWHILE WE'RE YOUNG

2014年 アメリカ 97分

 

監督・脚本=ノア・バームバック キャスト=ベン・スティラー (ジョシュ) ナオミ・ワッツ (コーネリア) アダム・ドライヴァー (ジェイミー) アマンダ・サイフリッド (ダービー)

 

【解説】

ブルックリンを舞台にしたラブコメディー。自分たちがまだ若いと思っている40代、成功をつかもうと奮闘中の20代と、世代の違うカップル2組の出会いを映す。監督は『フランシス・ハ』などのノア・バームバック。『LIFE!/ライフ』などのベン・スティラー、『インポッシブル』などのナオミ・ワッツ、テレビドラマ「GIRLS/ガールズ」シリーズなどのアダム・ドライヴァー、『親愛なるきみへ』などのアマンダ・サイフリッドらが共演。俳優陣が織り成すストーリーに注目。

 

【あらすじ】

ドキュメンタリー映画の監督であるジョシュ(ベン・スティラー)と、コーネリア(ナオミ・ワッツ)は40代の夫婦。まだまだ自分たちは若いと考えているが、ジョシュにはここ8年完成させた新作がなく、人生や夫婦の関係から輝きが消えてしまったと感じていた。そんな中、ジェイミー(アダム・ドライヴァー)とダービー(アマンダ・サイフリッド)という20代のカップルと出会う。レコードやタイプライターといったレトロなグッズや文化を愛する彼らの姿に、ジョシュたちは刺激され……。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

ジョシュ(ベン・スティラー)と、コーネリア(ナオミ・ワッツ)は44歳と42歳の夫婦。

ジョシュはドキュメンタリー作家だが、8年前からかかえている作品も、資金難で行き詰まっている。

普段は大学で講師をしている。

 

コーネリアは映画のプロデューサー。

彼女の父親は有名なドキュメンタリー作家だが、ジョシュとは不協和音だ。

 

最近、親友夫婦が子宝に恵まれた。

コーネリアには辛い流産の経験があり、いよいよ妊娠への期待はできないと覚悟をし始めている。

 

ある日、ジョッシュは大学の聴講に来ていたジェイミー(アダム・ドライヴァー)とダービー(アマンダ・サイフリッド)に声をかけられ、一緒に食事をしたり、お互いの家を行き来したり、夫婦ぐるみで親しくなっていく。

マンネリ化していたジョシュ夫婦の生活にも少しは活気が出てくるような感じがした。

 

ジェイミーはジョッシュに自分のドキュメンタリー映画を手伝って欲しいという。

ジョシュも助け、コーネリアの父も紹介するが、そもそもそれがジェイミーの狙いだったことがわかり…。

 

ジョシュとコーネリアの世代、ジェネレイションXと呼ばれているそうです。

遅れてきた世代ともいうのかな?

ベトナム戦争の1975年までくらいに生まれ、ベビーブーマーの価値観が社会の中心に居座り続けていて、なかなか時代の主導権を握れない。

それで冷めている世代とかしらけ世代とか言われています。

 

それでも、サブカルチャーの世界や、テクノロジーの分野では独自のものを確立してきた世代。

 

ジェイミーとダービーの世代は、サブカルチャーの世界でも主流にはなれず、結局レトロなものやアナログなものへと回帰したシンプルな生活を目指す世代。

 

コーネリアの父の世代も含めて、3つのジェネレーションギャップを描いていて、面白かったです。

 

私は、コーネリアの父の時代で、本当にいい時代を生きさせてもらっという思いがあります。

映画も、音楽も、経済的にも、振り返れば本当に幸せな世代ですよね。

 

ジョシュは大人になりきれていない感じがしました。

どこか甘い。

 

そう考えると、ジェイミーはかなりしたたか。

でも、その生き方も否定はできない気がしました。

自分で動かないと、チャンスは空から降ってはこないと思う。

 

いろんな特権や利権がすでに誰かのものとなっていて、少ないパイの奪い合いになっている現代、若い人にはますます生きにくい世の中だと思います。

 

ジョッシュとコーネリアは、ハイチから養子をもらうことを決断し、ジェイミーは世に出る切符を手に入れました。

 

人生はこれからも山あり谷ありでしょうが、自分の道を進んで欲しいと思いました。

 

ジェイミー役のアダム・ドライバー。

私は「スター・ウォーズ7/フォースの覚醒」のカイロ・レン役で初めて見ましたが、最近の「沈黙」でも重要人物を演じていたので、これから有望な若手ですね。

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ドクター・ストレンジ

2017-02-15 11:22:18 | ハイキング

ードクター・ストレンジーDOCTOR STRANGE

2016年 アメリカ 115分

 

監督=スコット・デリクソン キャスト=ベネディクト・カンバーバッチ (ドクター・ストレンジ) 
キウェテル・イジョフォー (モルド) レイチェル・マクアダムス (クリスティーン・パーマー) ベネディクト・ウォン (ウォン) ベンジャミン・プラット(ジョナサン・パンクボーン) マッツ・ミケルセン(カエシリウス) ティルダ・スウィントン(エンシェント・ワン)

 

【解説】

『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』などのベネディクト・カンバーバッチを主演に迎えたヒーローアクション。事故で両手が思うように動かせなくなった天才外科医の姿を描き出す。『スポットライト 世紀のスクープ』などのレイチェル・マクアダムス、『偽りなき者』などのマッツ・ミケルセン、『フィクサー』などのティルダ・スウィントンらが共演。たとえ敵であろうとも他者を傷つけることのできない外科医の行く末に注目。

 

【あらすじ】

ドクター・ストレンジ(ベネディクト・カンバーバッチ)は、天賦の才能を持つ脳外科医として名をはせていたが、ごう慢さが玉にきずだった。彼は地位も名誉もリッチな生活も手に入れていたが、交通事故によって全てをなくしてしまう。神の手と崇拝された両手の機能を取り戻すため、高額な治療を繰り返すが……。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

ドクター・ストレンジはマーベル・コミックの人気キャラクターで、まだまだ続くアベンジャーズのヒーローのひとりです。

 

天才的な脳神経外科の医師、ドクター・ストレンジ(ベネディクト・カンバーバッチ)は、自分の技能に絶対的な自信を持っていた。

ところが一瞬の交通事故により、両手の神経が破壊され、名声、財産、地位すべてを失ってしまう。

 

絶望の中で、半身不随だったパンクボーン(ベンジャミン・プラット)が魔術によって体の機能を取り戻したと聞き、会いに行く。

パンクボーンはカトマンズにいるエイシェント・ワン(ティルダ・スウィントン)のことを教えてくれた。

 

エイシェント・ワンの道場で修行を始めたストレンジだが、カエシリウス(マッツ・ミケルセン)が宇宙の破壊者と手を組む儀式が書かれた書類を盗んだことがわかる。

 

コミックの映画化とは思えない豪華キャストなので、スクリーンの中に引き込まれていきます。

迫力の映像と、スケール、面白かったですよ。

カンバーバッチの魅力も炸裂でした。

映画館にドクター・ストレンジの等身大のフィギュアがありましたが、かっこいいです。

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マダム・メドラー おせっかいは幸せの始まり

2017-02-15 11:12:52 | 映画ーDVD

ーマダム・メドラー おせっかいは幸せの始まりーTHE MEDDLER

2015年  アメリカ 103分

監督・脚本=ローリン・スカファリア キャスト=スーザン・サランドン (マーニー) ローズ・バーン (ロリ) J・K・シモンズ (ジッパー) セシリー・ストロング (ジリアン)

 

【解説】

キャリアウーマンの女性がおせっかいな母親と同居をはじめたことから巻き起こる騒動を描いたハートフルコメディ。ニュージャージーで暮らすマーニーは夫に先立たれたことをきっかけに、脚本家として成功を収めた娘ロリが住むロサンゼルスに引っ越して来る。ところがロリは、自分の生活にやたらと干渉してくる母にうんざりしてしまう。そんな折、元警察官の初老男性ジッパーと知り合ったマーニーは、次第に彼に惹かれはじめる。母娘役を「デッドマン・ウォーキング」のスーザン・サランドンと「X-MEN」シリーズのローズ・バーン、ジッパー役を「セッション」のJ・K・シモンズがそれぞれ演じた。監督・脚本は「エンド・オブ・ザ・ワールド」のローリーン・スカファリア。(映画.com)

 

【感想】

おせっかいおばさんなんて、もう絶滅危惧種ではないかなあ?

でも、マーニー(スーザン・サランドン)はいい意味のおせっかいおばさん。

お金のない女性カップルに結婚式の資金をプレゼントして素敵な式を挙げさせてあげます。

おまけに子守もして、楽しそう。

 

マーニーは最愛の夫が亡くなって、残してくれた財産もあり、一人娘は仕事で成功している。

何も不足はないけど、何か物足りない。

それでついついおせっかいを焼いてしまいます。

 

そんなマーニーを演じているのはスーザン・サランドン。

年齢の中にも可愛らしさが溢れているところが魅力です。

人間、年を取っても可愛らしさってとても必要だなあと思いました。

 

一方、娘のロリ(ローズ・バーン )。

仕事は順調だけど、最近恋人と別れ、それを引きずっている。

友達は結婚、出産とたくさんなイベントをして、招待してくれるけど、自分は何となく惨めな思い。

マーニーはそんな娘を放っておけない。

いろいろ世話を焼くが、娘には疎まれてしまう。

他人の方が素直に受け入れてくれるから、他人におせっかいをしてしまうのね。

 

そんな母と娘を明るく描いて秀作だと思いました。

 

マーニーに好意を寄せる元警官のジッパー(J・K・シモンズ)も渋くて素敵でした。

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沈黙 -サイレンス-

2017-02-14 09:21:16 | ハイキング

ー沈黙 -サイレンス-ーSILENCE

2016年 アメリカ,イタリア,メキシコ 162分

 

監督=マーティン・スコセッシ 原作=遠藤周作 キャスト=アンドリュー・ガーフィールド (ロドリゴ) アダム・ドライヴァー (ガルペ) 浅野忠信 (通辞) キアラン・ハインズ 窪塚洋介(キチジロー) 塚本晋也(モキチ) イッセー尾形(井上筑後守) リーアム・ニーソン(フェレイラ)

 

【解説】

遠藤周作の小説「沈黙」を、『ウルフ・オブ・ウォールストリート』などの巨匠マーティン・スコセッシが映画化した歴史ドラマ。17世紀、キリシタン弾圧の嵐が吹き荒れる江戸時代初期の日本を舞台に、来日した宣教師の衝撃の体験を描き出す。『アメイジング・スパイダーマン』シリーズなどのアンドリュー・ガーフィールドをはじめ窪塚洋介や浅野忠信ら日米のキャストが共演。信仰を禁じられ、苦悩する人々の姿に胸が痛む。

 

【あらすじ】

江戸幕府によるキリシタン弾圧が激しさを増していた17世紀。長崎で宣教師のフェレイラ(リーアム・ニーソン)が捕まって棄教したとの知らせを受けた彼の弟子ロドリゴ(アンドリュー・ガーフィールド)とガルペ(アダム・ドライヴァー)は、キチジロー(窪塚洋介)の協力で日本に潜入する。その後彼らは、隠れキリシタンと呼ばれる人々と出会い……。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

カソリック信者のマーティン・スコセッシ監督が描く、遠藤周作の「沈黙」。

小説は高校生の頃読んだ記憶がありますが、暗いという印象です。

今回も、残酷シーンが多いらしいので、緊張して見に行きました。

 

日本人にとって、とても難解な宗教がテーマ。

切支丹についての歴史も、教科書レベルで知っている程度。

篠田正浩監督の同名の作品は見ていません。

さて、さて。

 

時代は、キリスト教が禁教になった頃、島原の乱が沈静化した後、江戸幕府はいわゆる鎖国の時代に入った。

 宣教師のフェレイラ

そんな時代の端境期、ヨーロッパのイエズス会に「日本に布教に行った宣教師のフェレイラ(リーアム・ニーソン)が捕まって棄教した」と伝える手紙が届いた。

フェレイラの弟子の弟子ロドリゴ(アンドリュー・ガーフィールド)とガルペ(アダム・ドライヴァー)は、フェレイラの棄教が信じられない。

師匠の本意を知るため、弾圧されて死ぬ覚悟でマニラから日本に渡ろうとしていた。

そこで日本人のキチジロー(窪塚洋介)に会う。

キチジローはキリシタンだったが、踏み絵を踏み、転んだ人間だった。

  キチジロー

キチジローの手引きで長崎の片田舎の村に潜入する。

そこには隠れキリシタンと呼ばれる人たちがいた。

 

しかし、宣教師には懸賞金がかけられ、密告を奨励されていた。

 

村人たちは見せしめに連行され、踏み絵を強要される。

キチジローは踏んで逃げてしまう。

モキチや村長は踏み絵を踏めず、ひどい拷問の末処刑されて遺体は焼かれた。

 

ロドリゴとガルペは村に迷惑がかかると二手に分かれて行動することを決める。

ロドリゴは逃げるが、キチジローの密告により捕まり、井上筑後守(イッセー尾形)と通辞(浅野忠信)の前に引き立てられる。

 

その間に、ガルペは信者を助けるために自分も命を落とす。

 

どんなに信者の悲劇を見せても棄教しないロドリゴに、井上は寺で暮らしているフェレイラを会わせる。

なぜフェレイラが転んだのか、その謎がフェレイラ自身の口から語られた。

 

井上が考案したという拷問は本当に残酷で、ここで書くのは控えておきます。

その拷問があって、フェレイラもロドリゴもキリスト教を捨て、日本人として生きていくことを選びます。

 

妻を娶り、禁制品の査定をして、一市民として江戸で生涯を終えたそうです。

しかし、その手にはモキチから託された手作りの十字架がありました。

  ロドリゴとモキチ

難しいです。

この映画の中でも、言葉の問題もあり、日本人にキリスト教の真髄がわかるのかというシーンもありました。

ゼウスを、大日と訳した時代があったようで、仏教と混同している部分もあるんじゃないかと。

島原の乱も百姓一揆のような性格もあり、幕府の圧政への反抗という要素もあったかと思われました。

 

また、キリスト教を禁教にし、鎖国をしたことが、ヨーロッパ列強からの植民地化を免れたということもあるんじゃないかなあと思いました。

 

また、幕府が課したのは踏み絵という行為だけのようなので、信仰を心にしまえばそれでいいという、これも日本的な行為だなあとも思いました。

カソリックなので物を拝むことは許されていたけど、プロテスタントなら偶像は拝んではいけないのですから、踏み絵ではわからないでしょうね。

 

日本人の宗教観は、たぶん世界でも不思議なものだと思います。

生まれた時は神社にお参りして、結婚式はキリスト教会で、死んだら仏教式。

でも、最近私は「日本人ほど信仰心の厚い民族はないんじゃないか」と思い始めています。

どんな宗教にも形を変えれる宗教。

これも、日本人が生き残る知恵なんじゃないかと思っています。

 

一本の映画で、いろんなことを考えました。

作者の遠藤周作さんも、監督のマーティン・スコセッシも、映画のテーマとは全然違うことを考えている私に、呆れているかもしれません。

 

ハリウッドのそうそうたる役者たちに混じって、日本の役者さんも素晴らしかったです。

特にイッセー尾形さん、アカデミー賞のノミネートには外れましたが、存在感があり、宣教師とのやりとりも見応えがありました。

強力な個性ですが、ただの悪役ではなかったところが良かったです。

 

日本人が見ても納得できる作品だと思いました。

ぜひ、ご覧ください。

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THE GREY 凍える太陽

2017-02-14 09:09:38 | 映画ーDVD

ーTHE GREY 凍える太陽ーTHE GREY

2012年 アメリカ 117分

 

監督=ジョー・カーナハン 制作=リドリー・スコット・トニー・スコット キャスト=リーアム・ニーソン (オットウェイ) フランク・グリロ (ディアス) ダーモット・マローニー (タルゲット) ダラス・ロバーツ (ヘンリック)

 

【解説】

『グラディエーター』のリドリー・スコットと『アンストッパブル』のトニー・スコットの兄弟が製作を務めたサバイバル・アクション。アラスカのツンドラ地帯で起きた飛行機事故の生存者たちが、過酷な大自然の中で決死のサバイバルを繰り広げていく姿を、壮大なスケールで活写する。『96時間』『アンノウン』で、ワイルドでタフな魅力を開花させたリーアム・ニーソンが、本作でも自然の猛威やオオカミの群れに挑む屈強な主人公を快演。メガホンを取るのは、『特攻野郎Aチーム THE MOVIE』などのジョー・カーナハン。

 

【あらすじ】

石油掘削現場で勤務する男たちを乗せ、アラスカのツンドラ地帯を飛んでいた飛行機が、大嵐に巻き込まれて墜落。オットウェイ(リーアム・ニーソン)ら、7人の男が生き残るものの、そこは周囲がすべて雪に覆われる極寒の地。一行は取りあえず南へと向かうが、野生のオオカミたちのテリトリーに足を踏み入れていたことから、彼らの執拗(しつよう)な攻撃にさらされることに。マイナス20度という寒さや、圧倒的な食料の不足にも苦しむ中、雪山を突き進んでいく彼らだったが……。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

近所のカフェのマスターからお借りして見ました。

彼が「これってB級映画かな?」というので、気軽に見はじめましたが、とんでもない作品でした。

 

石油掘削現場で働くオットウェイ(リーアム・ニーソン)。

孤独で寡黙な男。

仕事は、労働者を襲う狼を撃退するハンター。

奥さんとは最近別れたようです。

凍てつく夜、彼はライフルを持って出かけ、ライフルを加えて死のうとするが、思いとどまる。

 

会社の労働者達と飛行機に乗って移動する。

しかし飛行機は事故に遭い、雪の山の中に不時着する。

何人かが生き残ったが、彼らを狙う狼の群れが。

 

ここから、これでもかというような苦難の道のり。

果たして安全なところに行きつけるのか。

 

いえいえ、最後まで生き残った彼が落ち込んだのが狼の巣。

無数の狼に囲まれてしまう。

レヴェナントみたいなサバイバル作品のようでもあるけど、結局は助からない。

自殺を考えたような絶望している男だけれど、命の危機には生きたいと思う。

 

彼は、神の試練かと思う。

これをクリアすれば神の救いがあるのかとも思う。

でも、ないんだ!!

神はいないのか!?

 

ここまでの絶望映画って、初めて見たような気がします。

すごかった。

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ザ・コンサルタント

2017-02-08 11:27:06 | 映画ー劇場鑑賞

ーザ・コンサルタントーTHE ACCOUNTANT

2016年 アメリカ 128分

 

監督=ギャヴィン・オコナー キャスト=ベン・アフレック (クリスチャン・ウルフ) アナ・ケンドリック (デイナ・カミングス) J・K・シモンズ (レイモンド・キング) ジョン・バーンサル (ブラクストン) 

 

【解説】

『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』でバットマンを演じたベン・アフレックが、複数の顔を持つアンチヒーローを体当たりで演じるアクション。夜な夜な巨悪に鉄槌を下す片田舎の会計士が、裏社会で壮絶なバトルを繰り広げる様子を映す。『ピッチ・パーフェクト』シリーズなどのアナ・ケンドリックや、『セッション』などのオスカー俳優J・K・シモンズらが共演。複雑なストーリー展開に手に汗握る。

 

【あらすじ】

小さな町で会計士として働くクリスチャン(ベン・アフレック)のもとに、ある日大手企業からの財務調査のオファーが寄せられる。調査を進めるうちに彼は重大な不正を発見するが依頼は突然取り下げられ、それ以来クリスチャンは身の危険を感じるようになる。実は、彼は闇の社会の会計士として各国の危険人物の裏帳簿を握るすご腕の暗殺者だった。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

片岡千恵蔵の多羅尾伴内シリーズ「七つの顔を持つ男」じゃないけど(古くてごめんなさい、私もよくは知りませんよ)、クリスチャン(ベン・アフレック)も裏の顔を持つ男です。

でも、タイトルのようにコンサルタントじゃないのよ。

THE ACCOUNTANTー会計士です。

 

普段は田舎町の小さな会計事務所を一人で切り盛りしているクリスチャンが、大手の会社の会計監査に呼ばれるところからこの物語は始まります。

しかしまたなぜ、FBIトップのレイモンド・キング(J・K・シモンズ)がクリスチャンに興味を持つのか。

作品の中にグイグイと引き込まれていきます。


 

物語の中で、すごく丁寧にクリスチャンの生い立ちを教えてくれるの。

重い自閉症だった子供時代。

母が去り、転勤の多い父親との生活。

独特の厳しい指導。

でも、いつもそばに弟がいてくれたのよね。

そして、刑務所で老会計士と出会い、今の生活へと繋がっていきました。

 

一夜にして、大企業の会計を読み解き、どこに問題があるか指摘する、ここが彼の本領発揮。

最大の見所です。

でもここから彼と、第一発見者のデイナ(アナ・ケンドリック)の命が何者かによって狙われることとなります。

 

弟はどうなったのかとか、音声でクリスチャンを導く女性は誰かとか、最後まで謎を残し、それが綺麗に解ける快感もありました。

絵画やジグソーパズルなどの小道具の使い方も良かった。

 

アクション映画にして、人情映画、しかもあんなところで兄弟の名乗り。

言うことなし!!

大満足。

 

これもベン・アフレックの新境地かなあ。

才能ありますね。

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世界一キライなあなたに

2017-02-08 11:21:53 | 映画ー劇場鑑賞

ー世界一キライなあなたにーME BEFORE YOU

2016年 アメリカ 110分

 

監督=テア・シャーロック 原作=ジョジョ・モイーズ キャスト=エミリア・クラーク (ルイーザ・クラーク(ルー)) サム・クラフリン (ウィル・トレイナー) ジャネット・マクティア (カミーラ・トレイナー) チャールズ・ダンス (スティーブン・トレイナー)

 

【解説】

世界中で読まれているジョジョ・モイーズの恋愛小説「ミー・ビフォア・ユー きみと選んだ明日」を映画化。バイク事故で車いすの生活となり生きる気力をなくした青年実業家と、彼の介護に雇われた女性の切ない恋の行方を描く。主人公の女性をテレビシリーズ「ゲーム・オブ・スローンズ」などのエミリア・クラーク、実業家を『ハンガー・ゲーム』シリーズなどのサム・クラフリンが演じる。そのほか『アルバート氏の人生』などのジャネット・マクティア、『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』などのチャールズ・ダンスらが脇を固める。

 

【あらすじ】

イギリスの田舎町で、ルーことルイーザ・クラーク(エミリア・クラーク)は失職を機に、交通事故で車いすの状態になってしまった青年実業家ウィル・トレイナー(サム・クラフリン)の介護と話し相手をする期間限定の職に就く。活力を失っていた当初は冷たい態度を取るウィルだったが、彼女の明るさに徐々に心を開き、二人は惹(ひ)かれ合う。そんなある日、ルーはウィルの秘密を知ってしまい……。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

ロマンティツクコメデイと思いきや!!

なかなか辛いテーマが隠された作品でした。

 

容姿端麗、頭脳明晰、家柄も申し分なし、最高のイケメン、ウィル・トレイナー(サム・クラフリン)は、一瞬の交通事故により、肢体麻痺となってしまう。

 

一方、失業中のルーことルイーザ・クラーク(エミリア・クラーク)、ウィルの話し相手としてウィルの母から雇われる。

でも、二人はなかなかコミュニケーションが取れない。

ルーはいわゆる天然だし、ウィルは人生に絶望しきっていたから。

 

それでも、ルーの明るさがウィルの心を開いたかのように見えたのだが、ウィルはすでに思い決心を下していた。

 

☆ネタバレ

それは、その時期が来たらスイスで安楽死をするということ。

スイスには安楽死を認めている病院があるのですね。

それはお金持ちだからできることで、卑怯な気もしますが。

 

人が自分の生き死にについて、どのくらい選べる権利があるのか?

生まれることが選べないんだから、死ぬことも選べないというのが私の考えですが、その立場にないので、他人が意見を述べることは難しいですよね。

 

映画だから提示できる問題提起でもありますね。

 

ルーのファッション、特に靴に注目です。

すごくかわいい。

ルーによく似合っていました。

 

この邦題はイマイチですね。

この邦題がイメージさせるほど、平凡な作品ではありません。

恋愛映画としても、良かったですよ。

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この世界の片隅に

2017-02-06 17:09:49 | 映画ー劇場鑑賞

ーこの世界の片隅にー

2016年 日本 126分

 

脚本・監督=片渕須直 原作=こうの史代 キャスト=のん (北條(浦野)すず) 細谷佳正 (北條周作) 稲葉菜月 (黒村晴美) 尾身美詞 (黒村径子)

 

【解説】

「長い道」「夕凪の街 桜の国」などで知られる、こうの史代のコミックをアニメ化したドラマ。戦時中の広島県呉市を舞台に、ある一家に嫁いだ少女が戦禍の激しくなる中で懸命に生きていこうとする姿を追い掛ける。監督にテレビアニメ「BLACK LAGOON」シリーズや『マイマイ新子と千年の魔法』などの片渕須直、アニメーション制作にテレビアニメ「坂道のアポロン」や「てーきゅう」シリーズなどのMAPPAが担当。市井の生活を壊していく戦争の恐ろしさを痛感する。

 

【あらすじ】

1944年広島。18歳のすずは、顔も見たことのない若者と結婚し、生まれ育った江波から20キロメートル離れた呉へとやって来る。それまで得意な絵を描いてばかりだった彼女は、一転して一家を支える主婦に。創意工夫を凝らしながら食糧難を乗り越え、毎日の食卓を作り出す。やがて戦争は激しくなり、日本海軍の要となっている呉はアメリカ軍によるすさまじい空襲にさらされ、数多くの軍艦が燃え上がり、町並みも破壊されていく。そんな状況でも懸命に生きていくすずだったが、ついに1945年8月を迎える。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

次男夫婦が「すごく良かったですよ」と勧めてくれました。

私は「アニメでしょう?『君の名は』みたいなの?」と懐疑的。

「『君の名は』と、全然違いますよ」

ということで、劇場鑑賞しました。

 

いい映画です。

最高と言ってもいいかも。

いい映画を勧めてくれてありがとう!!

 

1944年に18歳というから1926年生まれですね。

1926年は昭和元年。

父と同い年だなあ。

そう思うと、いろんな人の顔が浮かんできます。

おじさん、おばさん、お姑さん、母。

 

そういう世代が生きた時代。

青春が戦争だった世代。

 

しかも舞台は広島から呉へと移ります。

主人公のすずが広島の実家から呉にお嫁に行くからです。

 

「私はボォーツとしているから、気がついたらお嫁に来ていた」と天真爛漫なすず。

勝気な義理の姉からは嫌がらせや意地悪も受けるけど、将来の性格の良さで素直に受け止めて、数々の失敗にもめげず、たくましく暮らしていきます。

 

そんな健気なすずには全く構わず、戦争は激化し、人々の生活にも暗雲をもたらします。

どんなに物資が不足しようとも、毎日の暮らしは続く。

着物をモンペにし、お芋や少ないお米で工夫を凝らして食事を作ります。

すずたちの日常の暮らしを丁寧に描いていきます。

まるで戦時中How toものみたいです。

 

スケッチしていただけで、スパイ容疑をかけられて叱られたり、空襲警報のたびにかまどの日を消して防空壕に避難したり。

ほんと、大変な生活です。

 

でもそれだけでは許されず、本当の悲劇がやってきます。

姪の晴美が九州へ疎開するというので、すずと晴美とでお舅さんが入院している病院をお見舞いした帰り道、大規模な空襲に遭遇します。

その時は最寄りの防空壕に入れてもらい難を逃れたのですが、そこから義姉の待つ駅へ向かう途中、不発弾のそばを通りがかったところ、その爆弾が爆発、二人は吹き飛ばされてしまいました。晴美は、晴美とつないでいたすずの右手もろとも帰らぬ人となりました。

 

「あんたのせいだ」と泣きわめく義姉。

あんなに大好きだった絵が描けなくなった右手。

これが戦争。

 

さらに悲劇が追い打ちをかけます。

広島に原子爆弾。

すずの両親も亡くなってしまいました。

 

やがて、玉音放送にて終戦。

夫・周作も帰ってきて、広島へ妹をお見舞いした帰り、原爆で母を亡くした女の子がすずを慕ってついてきました。

 

義姉も謝ってくれて、新しい家族の生活が始まりそうです。

これほど辛い悲劇を乗り越えて、新しい人生を歩みだす。

強いですよね。

庶民は強い。

 

でも、悲劇は忘れてはいけないし、悲劇は繰り返してはいけない。

それを肝に銘じて、昭和は新たに歩みだしたはずです。

 

その思いを引き継ぎ、伝え、語る。

この作品は、忘れていたことを思い出させてくれて、見た後にもじわじわと感動が溢れ、いろんなシーンを思い出すたびに涙する、本当にいい作品です。

 

「あまちゃん」の主役を演じていた能年さんがのんと改名してすずの声を熱演。

素晴らしかったです。

ますます活躍して欲しいです。

 

また、ストーリー全体を通じて、すずの夫・周作の純愛が根底を流れ、女性にはさらに心地よいお話になっていました。

 

超おすすめ。

日本人なら、みんな見てほしいです。

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母よ、

2017-02-06 17:05:21 | 映画ーDVD

ー母よ、ーMIA MADRE/MY MOTHER

2015年 イタリア、フランス 107分

 

脚本・監督=ナンニ・モレッティ キャスト=マルゲリータ・ブイ (マルゲリータ) ジョン・タートゥーロ (バリー・ハギンズ) ジュリア・ラッツァリーニ (アーダ) ナンニ・モレッティ (ジョヴァンニ)

 

【解説】

『息子の部屋』などのイタリアの名匠ナンニ・モレッティが、自身の体験を基に親の死を経験する主人公を通して家族や人生について深く掘り下げた人間ドラマ。深刻な病状に陥った老齢の母の世話をしながら、映画監督としての仕事や娘についての悩みを抱えて生きる女性の姿をつづる。主演は『はじまりは5つ星ホテルから』などのマルゲリータ・ブイ。ほかにジョン・タートゥーロやモレッティ監督自身が出演。さりげないユーモアと温かい愛情を交えて描かれた家族の物語と、マルゲリータの好演に心を打たれる。

 

【あらすじ】

マルゲリータ(マルゲリータ・ブイ)は恋人と別れた上に、娘のリヴィアが反抗期真っただ中。兄のジョヴァンニ(ナンニ・モレッティ)と一緒に、入院中の母親アーダ(ジュリア・ラッツァリーニ)の世話もしていた。さらには、自身が監督する映画に出演するアメリカ人俳優バリー(ジョン・タートゥーロ)とうまくいかず、ストレスを抱えるようになってしまう。そんなある日、マルゲリータは母親の余命宣告を受け……。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

「息子の部屋」でカンヌ映画祭、パルムドール賞を受賞したナンニ・モレッティ監督作品。

監督自身が体験した母親の死をテーマに、主役を女性映画監督に置き換えた作品。

主人公の兄役で監督自身も出演していますが、この兄は監督の理想でもあるそうです。

 

社会派映画を数多く撮ってきたマルゲリータ(マルゲリータ・ブイ)は、私生活でたくさん問題を抱えていた。

恋人との別れ、愛娘の反抗期で関係がうまくいかない。

そこに最愛の母が重篤な心臓病で闘病となる。

 

仕事の合間を縫って兄ジョヴァンニ(ナンニ・モレッティ)と看病の日々。

新しい映画に、アメリカの俳優を招いたが、彼との関係も最悪だった。

 

何もかもうまくいかないという時期ってありますよね。

そこに母の病気とか、本当参ってしまいます。

 

彼女の場合、さらに兄が母に対して完璧で、自分にはできないことが自己嫌悪につながっていきます。

母の人生を思っても、自分には真似ができないことばかり。

辛いなあ。

 

マルゲリータ自身には辛いことばかりですが、観客はアメリカ人俳優バリー(ジョン・タートゥーロ)とのやりとりにニンマリしてしまうでしょう。

イタリア語ができない、セリフが覚えられない、なのにキューブリック監督との関係を自慢する。マルゲリータがイライラするところも面白い。

 

誰にでも訪れるであろう母との別れですが、母は強しですね。

いつでも娘を思っています。

 

母、娘、孫娘の女三代の心の風景をうまく描いていると思いました。

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