大塚まさじの追っかけである私たち夫婦は、大塚さんから何度も「月のまつり」のお話を伺って、ぜひ機会があれば参加してみたいと思っていました。
今年は9回目で、当初の予定で10年で終わるということなので、今年こそ、と思い立ち、夫婦そろって参加しました。
大塚さんのお話から、「場所は、山全体がお寺というところで、そこの敷地のいろんな場所で月のまつりを開催して来たけれど、集まってくる人たちがとても温かく、また、主宰している人が完全手作りでやっている」という理解でしたので、どんな田舎かな、と想像していました。
住所を見ると、博多から行くというのに佐賀県基山町宮浦!!
さらに田舎という先入観が深まりましたが、着いてみると在来線で30分、博多のベッドタウンという感じの町でした。
そこからタクシーで10分ほどの、因通寺のたけのこ広場でおまつりは行われていました。
夫の仕事を半日終えてからの出発となったので、着いたのは4時半くらい、1部は終わっていて、5時から2部が始まるという休憩時間でした。
このおまつりは、因通寺内にある児童施設「洗心寮」の調さんとドラゴンバザールの東さんが、文字通りの手作りで作られているおまつりです。
9年前から始まっていますが、きっかけは徳島で続いている「月のまつり」に調さんが触発されて、自分でもこんなまつりがやりたいと思い、大塚さんに相談したそうです。
大塚さんは、「焦ってもあかん、機が熟したらやろう」と、一時保留になりました。
調さん(右)と徳島の「月のまつり」主催者の伊勢達郎さん
その数年後、調さんから「準備が整いました」と連絡があり、西岡恭蔵さんと大塚さんを巻き込む形で始まったと言うことです。
ドラゴンバザールの東さんは、いろんな地域で「月のまつり」を企画して来た人で、その二人が結びつき、文字通りの手作りで作られているおまつりです。
東さん
恭蔵さんは亡くなりましたが、大塚さん初めミュージシャンもスタッフも、手弁当で熱い思いを持って続けていることが伝わって来るようなイベントでした。
お彼岸も過ぎたと言うのに、日中はとても暑い日でしたが、2部が始まる頃には涼しい風が吹いて、歌声も心地よく通り抜けるようでした。
半月でしたが月もきれいに顔を出していました。
驚くべきことに「月のまつり」というのに、月が出たのは初めてとのこと。
スタッフの皆さんもとても喜んでテンションが上がっていました。
屋台では、飲み物はもちろん、手作りのカレー、おでん、焼き鳥やお好み焼きなどが豊富に売られ、とても美味しかったです。
バーベキューセットを持ち込んでバーベキューをしているグループもあって、ほんとうに自由に楽しんでいるという感じでした。
夜空には月が…
小さい子供から、お年寄りまでが、それぞれの楽しみ方でコンサートを満喫していました。
たき火も燃え上がり…
夫が狂喜乱舞したのは「フライングエレファント」の登場。
知る人ぞ知るビートルズのコピーバンドで、「筑豊の宝」呼ぶファンもいるそうです。
1973年ごろから活動しているサラリーマンや自営業者ら四人のグループ。
メンバーは安部米央さん、木村康治さん、手島武文さん、林徳夫さん。
1992年には、ニューヨーク市のカーネギーホールでの公演を成功させ、音楽関係者から高い評価を受けています。
その後も地元九州を中心に活躍しておられて、この前日はホールのコンサートを成功されたとのこと。
こんな小さなステージでも手を抜かず、楽しい演奏を聴かせてくださり、アンコールにも応えてくださっていました。
そんな大盛り上がりのステージの後でしたが、「大塚まさじ」は別格で、熱い声援に迎えられ、歌い終わってもアンコールの後も、ファンの名残惜しい声が飛んでいました。
サポートは長田TAKO和承。
何度も大塚さんのライブには行きましたが、お客さんが踊っているのを見るのは初めてで、「これはすごい!」と、変な感動で胸がいっぱいになりました。
この一体感は何なのでしょう!?
この日のトリは「モーガンズバー」。
一昨年は秋本節と井山あきのりだけで参加したそうですが、今回はフルメンバー岡島善文も加えての、楽しいライブとなりました。
フィナーレは、出演者全員の「プカプカ」と「月のまつり」。
調さんや東さんもステージに上がって、コーラスに参加されていました。
あとの打ち上げで小耳に挟んだのですが、フライングエレファンツの人たちは、大塚さんとは初共演で、「プカプカ」も「月のまつり」も全くの初演奏だったそうです。
それなのになぜ、ぴたりとはまったかというと、モーガンズバーの岡島ぶんさんが、アイコンタクトで指示を送っていたそうです。
ベテランのミュージシャンて、すごいなあと思いました。
また、ぶんさんは「KYOZO&BUN」の結成秘話や、今後のモーガンズバーの活動に関する夢なんかを、楽しくお話ししてくださいました。
気さくなお人柄に大感激しました。
この日は、洗心寮のゲストルームに泊めていただいきました。
朝ご飯のときに、10月3日に徳島で行われる「月のまつり」を主催している伊勢達郎さんとお話しさせていただいて、そちらもまた違った感じで楽しそうでした。
来年はぜひ、徳島にも行かせていただきたいと強く思いました。
伊勢さんは、徳島でフリースクールを主宰されています。
徳島フリースクールのホームページ
心温まるイベントを開いてくださったスタッフの皆様、本当にご苦労様、お疲れ様でございました。
また、来年の最終回も参加しそうです。
そのときは、よろしくお願いします。