cafe友の大半には今のところあまり関心の無い話しですが・・・
相も変わらず「年金問題」は解決の方向すら見つけだせず、かえって次々とボロが出てくるありさまです。
にもかかわらず「後期高齢者医療制度」の保険料が年金から天引きされることになりました。
昨日15日その第一回天引きが実施され、高齢者家族を不安と怒りに落とし入れました。
「国民皆保険の崩壊を防ぐ」ことを目的とした今回の新制度の是非、功罪を言うのは次の機会とします。
きょう言いたいのは、この制度が実施されるこの時期に「なんで慌てふためき騒ぐのか?」ということです。
この制度が法制化されたのは「2年前の小泉内閣時代」です。確か国会の小委員会で「与党の強行採決」であっさりと可決されたはずです。
その時から、この新制度は「08年4月から実施される」と決まってしまったのです。
高齢者にとって、これほど重大な法律があっさりと決まり、その後、施行時期の今日まで、識者(と言われる人々)やマスコミも含めてほとんどの人達が、深く追求もせず報道もされませんでした。
この間、国民の側からも懸念の大きな声を聞くことができなかったように感じます。
一つには75歳以上のお年寄りの問題であることで、幅広い層に浸透し切れなかったのかもしれません。
ですが、一番大きな問題は、多くの老人が「年寄りには難しいことは判らない・・・」といった風のお決まりの「投げ出し」で、自らの問題を直視してこなかったことに他なりません。
そのくせ、いざ現実に直面すると「慌てふためき、世間や行政、周りの所為」にして泣きを入れたりします。
自分達にとって重大な、困った法律を「誰が作って、誰が強行採決」までして決めたのか・・・そこのところをあまり考えようとはしません。
で、選挙になれば、市町村議から始まって都道府県議、国会議員にいたるまで、奥深いところまで見極めようとせず「情実、関わり」を第一義として「なんとは無し」に投票する傾向が強いように思われるのです。
その、常日頃の心根を省みることも無く、出てくる現象に慌てふためき、泣き言を言ってしまいます。
老人の総てがそうであるとは申しませんが、せめて「身動きの取れない多くの老人弱者」の為にも、一人々が普段からの心構えを用意しなければなりません。
でなければ、このたびの「後期高齢者医療制度」への泣き言も、若年層から「なにをいまさら・・・」と一笑に付されてしまうに違いありません。
この問題を、そんな風に思ったりするのですが・・・
いかがなものでしょうか?