かるさんのgooブログ <北国たより>

身近な話題を画像といっしょに・・・

「プロフェッショナル」という危うさ  

2013-05-29 21:46:36 | 日記・エッセイ・コラム

 

日本原子力研究開発機構のホームページのトップには、こう書かれています。<o:p></o:p>

 ―――すぐれた技術  確かな安全  世界に示す新生「もんじゅ」――Img_0892

茨城県東海村にある、この機構の「加速器実験施設」で、23日<放射性物質漏洩事故>が起こりました。この実験の詳細はよく判りませんので省きます。

この漏洩事故に対して、原子力規制委員会が「放射性物質を扱っている専門家のモラル欠如としか言いようがない!!」と断じています。Img_0923
<o:p></o:p>

 この実験室では、実験装置から警報が出ていたにもかかわらず、研究員は実験を続行し、施設内の放射線量が上昇したため、排気フアンを動かして放射性物質を施設外に漏洩させたのです。

そのフアンには濾器や露紙など、なんの対策も取られていなかったとのことです。(まるで、どこにでもある体育館の熱気逃がしフアンと同じ)<o:p></o:p>

 この事故より少し前に「もんじゅ」の設備点検洩れが見つかり、問題になったばかりなのです・・・・・・Img_0907
<o:p></o:p>

 なぜかこの国のプロフェッショナルと称される人々は、素人では考えられないような危うさを持っています。<o:p></o:p>

 慣れか、慢心か、過信か?・・・・・<o:p></o:p>

 一旦ことが生じた場合にもたらす被害の甚大さに、思いが及ばない「想像力の欠如」が強く感じられるのです。<o:p></o:p>

 福島の原発事故にたいする東京電力の対応の稚劣さ、被害を過小視しようとする態度は今回の原子力研究開発機構と同じです。Img_0888

とくに放射性物質という魔物を扱う原発関連やその他で、ことさら『プロフェッショナルとしての危うさ』を痛切に危惧するこの頃なのです。

**Img_0918

 

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春が満開になりました

2013-05-20 21:02:26 | 日記・エッセイ・コラム

 いつもの年より、ほぼ2週間も遅れてサクラの開花宣言がされた北の国です。

Img_0219

それでも天候が悪く、待ち焦がれた「お花見」にはどっとくりだせませんでした。

 

ようやく17日~19日とまずまずの好天に恵まれ、サクラの名所やあちこちの公園へと人々が足を運びました。Img_0234
<o:p></o:p>

花の命は短くて「えぞヤマザクラやソメイヨシノ」は散り始め、これからはボッテリとした「ヤエザクラ」や「ウメの花」が人々の目を楽しませてくれます。<o:p></o:p>

 いっぺんに咲き競った花々が、あっという間に散り急ぎ、北の国のにぎやかな春が終わってしまうのです。Img_0276
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なぜか多すぎるのです

2013-05-06 21:24:32 | 日記

 

なにごとも「数が多い」のはうれしい感じがします。

たとえばお金、友達、家族、自由時間、幸せなどなどですが・・・

 

もちろん多くって困るものもあるのです。

5月5日のGW.最中、JR北海道の特急が、函館本線美唄駅あたりで車両火災を起こし、乗客や後続の列車運休などで多くの人に迷惑をかけることになりました。(幸い車内に煙が入った程度で人的被害はありませんでしたが)

 

このところJR北海道の車両事故が立て続けに発生し、JR幹部の『お詫び頭下げ』が恒常化しています。

 全国、JR6社の、2011年までの5年間で起きたトラブルの割合を比較してみると、JR北海道は平均の2倍もの事故件数になるようです。

 あの忌まわしい、石勝線の列車炎上事故があった2011年度は、

133件だった事故件数が、 2012年度は2月までに165件と、過去10年間で最悪の数字になっています。

 

なぜJR北海道だけ、こんなに事故件数が多いのか? はなはだ疑問に思い不安になるのですが、どうやら技術的な問題もさることながら、職員一同の「緊張感の欠如」が在りはしないかと、個人的には思っているのです。

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国民栄誉賞のありよう

2013-05-06 17:13:18 | 日記・エッセイ・コラム

 GW.も今日でお終いです。

北の国はまれにみる連続的な悪天候で、初夏を愛でようとする人々をがっかりさせてしまいました。Img_0016_3

 5日は「こどもの日」となる祝日でしたが、報道は子供たちのニュースはそっちのけで「東京ドームのセレモニー」に集中していました。<o:p></o:p>

 元ジャイアンツの監督と選手だった、長嶋と松井両氏の「国民栄誉賞授与式」のことです。<o:p></o:p>

 国民栄誉賞に選ばれる基準は何なのか、よく判りません。<o:p></o:p>

 1977年の第一回「王貞治氏」の受賞から始まって、今回の「長嶋・松井両氏」で22回目になります。Img_0024
<o:p></o:p>

 1974年の第四回「植村直己氏」を除いて、全員が芸能・スポーツ関係者です。(冒険家植村氏もスポーツの分類に入るのかもしれません)<o:p></o:p>

 <o:p> </o:p>受賞者のみなさんが、国民に勇気や楽しみや励みを与えてくれたことは、誰しもが認めるところです。<o:p></o:p>

 以下のことは、受賞選考基準が判らないまま書くことに、いささか忸怩たるものがあるのですが・・・・・

同じ5日のニュースに、元日弁連会長の「中坊公平氏」が亡くなられたとありました。<o:p></o:p>

 氏の弁護士廃業からかれこれ8年、人々の記憶から忘れ去られようとしていますが、氏が残した業績を忘れる訳にはいきません。Img_0044

  森永ヒ素ミルク中毒事件<o:p></o:p>

   千日デパート火災事件<o:p></o:p>

   豊田商事(金、ペーパー詐欺)事件<o:p></o:p>

   豊島(テシマ)産業廃棄物処理問題

などなど、1970年代から90年代の大きな事件やあと処理の弁護団や管財人を引き受け、常に手弁当で弱者の立場に立った活動をされてきました。Img_0055_3

後年「整理回収機構」という国家の機関に招聘され、結果的に200310月に弁護士を「廃業」せざるを得なくなりました。<o:p></o:p>

 晩年は実家の旅館業などを手伝いながら、地域に貢献していたようですが、世間一般からは忘れられた存在になりました。<o:p></o:p>

 国民の多くが、中坊氏から直接恩恵を受けたわけでもありませんが、当時国家的難題だった事件にたずさわり、常に弱者の立場に立って『裁かれるのは誰か』、『改めるべきは誰か』の信念を貫いた中坊公平氏の業績は、多くの国民の心に残っているのです。Img_0030

同列で比べる訳にはいきませんが、東京ドームでの「国民栄誉賞パフォーマンス」などより、もっと大きな賛辞と栄誉を『故中坊公平氏』に差し上げても良かったのでは・・・・と思ったりしているところです。<o:p></o:p>

 (四国・豊島に住む人々の哀悼と悲しみに同調します)

Img_0087

 

コメント (2)
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