りんごの気持ち.blog

信州の四季の景色を散りばめながら書いていきます

アルパカ衣料

2005-11-30 00:16:58 | 四季の移ろい
天気予報では、この秋(冬?)一番の寒気が上空に来るとのこと。
日中、それをいち早く肌で察知したらしい同僚が複数、「寒い」を連発。

勤務先は、世間のご多聞に漏れず、
ウォームビズというか、ISOのためと言うか、室内温度20度設定の環境下にある。
私服勤務OKを良いことに、皆、一定の節度を保ちつつ好きな格好をしているのだが、
実は私、ちっとも寒くなかった。
理由はたぶん、必殺セーター2枚重ねの技。
下は薄手のタートル。上に着ていたのはアルパカ糸を使ったざっくりカーディガン。

普通、首周りをガードすると、これだけでもかなり暖かいのだが、
アルパカ毛糸の衣料はほんと、暖かい。
家庭用洗剤で洗っても洗っても、糸に適度に残ると思われる油分のせいなのか、
太い糸の間に空気をたっぷり含むのか、仕組みはわからない。
でも、今までの経験上、この衣料の保温力には信頼を置いている。
多少編み目模様が荒くても、そう例えば、
「ねぇ、穴、空いてるよ?」と言われるほど、荒くても大丈夫。
糸が太いので、ちょっともたついた感じにはなるけど、外見よりも軽い着心地。

今愛用してるのは、目が詰まった編みで、おまけにハイネック。
真冬でも、ちょっと近所に出掛けるという時、上にこれを着れば寒さ知らず。

ただし、この糸、素肌に着るとちょっとチクチクする人もあるかも。
中に何か着てからその上に着るのがオススメ。
首周りなど肌がデリケートな部分にあたるときは、スカーフの1枚も巻いてやれば大丈夫。
チクチク防止と保温とオシャレの一石三鳥。

あ・・

2005-11-29 01:46:00 | こころ模様
お金のことを、こういう公の場(日記、とは言え)に書くのもどうかと思うが、
えい、書いてしまおう。
今日の私の切実なのだし。

先月は、猫にかかった治療費のおかげですっかりビンボーになってしまった。
通帳残高を見て、愕然。

が、しかし、
今月は、いろいろと必要なものがあったり、おつきあいもあったりして、
計算したら先月の倍ほどの出費になってしまった。
さぁ、どーする? 
あの預金は満期になっていたから、仕方ない、崩そうか・・などと、
考えなくてはならないほど、なんとも情けない状況。

来月は、楽しみにしてるイベント以外は気を引き締めなくちゃ。
あ、でも、すぐにお正月・・。 

ブランチ(1127)

2005-11-28 00:39:23 | 何食べる?
26日はボランティア活動のため、普通起き。普通の朝食。

27日
エビとトマトのリゾット/りんご/デザートチョコレート/コーヒー

※海老・たまねぎ・トマト缶のトマトとジュース・枝豆
 彩りに使った枝豆は、夏の終わりに通販で買って冷凍しておいた”だだ茶豆”
 だだ茶豆って、味が濃くて美味しい。
 同僚に山形県出身者がいて、実家から送られてくると茹でて持ってきてくれる。
 それは本当に絶品。来年は彼女の実家から買おうかしらん。

※りんごはいよいよ旬の「ふじ」。今年のは去年より出来が良いのでは?
 ジューシーで蜜もよく乗っている。

※デザートチョコレートは家人が買ってきた市販品をシェアして。

伊丹十三さんのエッセイ

2005-11-27 02:54:55 | 
買い物ついでに本屋さんへ。
新潮文庫の棚で、伊丹十三さんの「女たちよ!」「再び女たちよ!」を発見。

文春文庫で持っていたのを手放してから久しい。
あぁ、やっぱり手放さなければ良かった、と後年調べてみたが、
品切れ状態とか、絶版状態だったと思う。
新潮から何巻か、伊丹さんの本が出たのは、今年の夏頃からのようだ。

新潮文庫版は、装丁、本文中のイラストとも、伊丹さんの手によるもの。
文春は装丁者が違う方だったし、イラストもなかった。

伊丹さんのことは、映画「お葬式」で知った。
その後の映画もすべて観た。
映画館で買ったパンフレットも、伊丹さんらしいこだわりぶりが窺える充実ぶりで、
特に楽しみだったのは、心理学者・岸田秀さんの、
精神分析学に基づく、映画のテーマに関した分析・解説だった。
それから出演陣の、中身のしっかりある、コメント。
掲載されているカット写真の数、撮影裏話の濃さ、など隅々にまで
エンタテイメントぎっしりの、
1冊の立派なメイキング本と言って良いような体裁だった。

前出の文春文庫版の本は、たぶん、「お葬式」を見た頃に買ったのだと思う。
1968年に刊行されたこの本は、私が手に取ったときには既に、相当年が経過していた。
が、斬新な、辛口の、ウィットに満ちたエッセイであることに感激して、
話題に出てくる所作や具体的な銘柄にずいぶん憧れたり、実際にトレースしてみたりした。
現在に至っては刊行から40年も経過することになる。
時代の変化に伴い、具体的な事柄の変化は多少あるが、
伊丹さんのエッセイは今読んでも、おもしろい。そして、カッコイイ。

こんなところにも、あるあるネタ

2005-11-25 23:44:18 | 気分転換
PCを使って効率よく仕事をするのが当たり前の時代。
けれど、PCの操作やネットワークについての知識、初期トラブル対応にも個人差がある。
その都度、専門業者のレスキューを受けるのでは、費用面でも時間面でもロス。
知識を持っている同僚は、その度頼られて自分の仕事を中断させられ、その点でもロス。
一人一人のスキルアップが必要。
かくして研修。

あえて外部委託せず、若手に企画させ、
彼らが人に教える、伝えることを通して、彼ら自身の育成を計る目的をも有する。
ネットワークトラブルについての研修では、導入部に若い彼ららしい演出も。

音楽が流され、人形がスクリーンに映される。
”○○です。共有フォルダに作っておいた僕のフォルダが消されていました。
 消したのは誰ですかっ!。”
”○○です。僕のPCだけサーバーに繋がりません。”
”○○です。自分のPCの調子が悪いからと言って、僕を非難するような目で見るのは
 止めてください。”
・・○○です。○○です。○○です・・。

「あるあるネタ」に笑いが起こり、すっと研修プログラムに移行。
内部研修のことではあるけれど、いや、良かった。お見事でした。

マイ・フェイバリット・クリスマス・・・

2005-11-25 00:54:11 | 音楽
佐野元春さんの「クリスマス・タイム・イン・ブルー」は、
この季節になると必ず聴きたくなる1曲。
歌詞がいい。もちろん、メロディーも良いけど。
この歌詞を手元に置いて読むためにシングルCDを買いました!
と、書いても良いくらい、大好きな大切な”音楽”。
佐野さんのアルバムは何枚も持っていたけれど、手放してしまった。
それでも、この曲は何年経っても、どうしても、また聴きたくて。
・・・世界中の人たち、今、どんな場所にいて、今、どんな状況にあっても、
どうか、この日だけは、聖なる一日でありますように・・・。

吉本ばななさんの「HOLY」。
ずっとずっと前、カドカワ・グリーティング・ブックから出た、
薄い小さなブックレットのような本。
・・・徹夜して仕上げた仕事。今日はクリスマス。
車で納品したら、恋人との待ち合わせ場所へ急ごう。
通りに面して、男の人が、タクシーが捕まらずあせった表情をしてる。よろしかったら・・・。
いつか未来のクリスマスに思い出せるといい、と主人公は思う。
祝福の光に満ちた光景。

やっぱり歌舞伎

2005-11-24 01:26:24 | 映画・演劇・ドラマ・美術
国立劇場の12月公演、通し狂言『天衣紛上野初花』のチケットが届いた。

12月の東京行き2日めの予定は、なかなか立てられずにいた。
観たい現代劇のチケットは2つとも空振り。
フィドルミュージック「The Show Fiddler (^0^) !」も、一旦は考えたけど、
前日も音楽鑑賞なのでやっぱり見送り。
さて、じゃあ、いつもの定番、歌舞伎にするか・・。
しかし・・。歌舞伎座の12月のような人気公演チケット取りは、勤め人にとっては無理!
だって、発売開始が平日10時からなのだから。
一般のチケットサービスは、公演日指定があって、観たいときのを取れるわけじゃないし。

こんな時頼りにするのが、国立劇場。
大劇場では毎月歌舞伎公演を行っているし、小劇場では文楽や長唄・舞踊などの伝統芸能。
お隣の国立演芸場では、落語・漫才・曲芸などをやっている。
12月の歌舞伎舞台は、松本幸四郎、中村時蔵、市川染五郎が主要な登場人物を演じる。

幸四郎・染五郎親子の共演は、創作芝居を新橋演舞場で一度観ている。
今回の、見せ場が多く人気の高い有名な演目も、
通してではないし、違う配役だが、舞台やらテレビやらで大方を観ており、
見どころや筋書きはわかっている。
そういう意味では新鮮味を覚えないので、選択肢としては最後に取っておいたのだ。
まぁしかし、一年の遊びの最後を歌舞伎見物で締める。これはやっぱり好きだ。
ちょっと豪勢な気がする。

それじゃぁ今一度ぉ、手元に置いた歌舞伎本で、おさらいして、参りましょうかぁ。
・・って、こんな感じで雰囲気出るかな?

消える日本語

2005-11-22 00:57:59 | 
「文藝春秋」の12月号を買った。
標記の記事が目的。
まだ、全部は読んでいないけど、
私のアンテナには、「ごちそうさま」影山秀男・「おてんと様」出久根達郎・
「ソコソコ、その他」田辺聖子・「粋と野暮」中村勘三郎・
「きまりが悪い」坂崎重盛・「ほの暗い」樋口裕一・「日本の色」平松礼二
あたりの各論がひっかかりそうかな、と。
他にも、鈴木健二・倉嶋厚・青木玉・久世光彦・佐藤愛子・永六輔・嵐山光三郎・内海桂子ほか、
そうそうたる執筆陣。
さすが、各氏が挙げた言葉にまつわる過去・現在・未来にわたる考証は、
期待を裏切らないおもしろさ。

庭の冬支度

2005-11-21 00:36:51 | 四季の移ろい
風のない穏やかな一日。
今月から来月は少しずつ庭も冬支度。
枯れ草の整理、枯れ枝の剪定、芝生の刈り込みや整理、落ち葉集め。

落ち葉は、木の根本周辺を中心に少し残しておく。
すっかりきれいにしてしまうと、寒風に晒されて痛々しい感じがするから。

赤に黄色に茶色・・。
カサカサに乾いた葉っぱたち。
垣根の垣根の曲がり角 たき火だ たき火だ 落ち葉焚き なんて
今どきの子どもたちは歌ったりするんだろうか。
消防法とかいろいろな制約が増えて、落ち葉焚きもできないご時世になったけれど。

ブランチ(1119)

2005-11-21 00:06:45 | 何食べる?
シリアル(シュガーコーンフレーク・ノンシュガーコーンフレーク・グラノーラ・牛乳)
/ベーコンエッグ/ハッシュドポテト/OJ/コーヒー

ハッシュドポテトは細い千切りにしなくちゃいけないのに、ちょっと太く切ったので、
ひっくり返すときにバラバラになってしまった。
あ~、失敗。
でも、表面上は慌てず騒がず、とろけるタイプのチーズを振って、接着剤代わりに。
彩りと香りづけにローズマリーとパセリを散らして。

19日はひどい頭痛と嘔吐感のため、ブランチ作りは放棄して休養。
薬を飲んでもしばらく収まらずに苦しんだが、
いつの間にか眠って、目覚めとともにすっきり復活。ホッ。

余白

2005-11-20 23:37:16 | 
昨日書いた絵本、「はじめてのやまのぼり」は、
普通の書店の絵本コーナーで偶然見つけた。

ある場所で読んだ、
佑学社「へんしん へんしん」(ヘルメ・ハイネ 作・絵 矢川澄子 訳)を気に入って、
それを手に入れるために足を運んだ書店でのこと。
「へんしん へんしん」は、男の子が、いろんなものに想像力を働かせて変身するお話。

隣には、至光社「なつのあさ」(文・画 谷内こうた)の本があった。
夏の早朝、男の子が自転車を走らせて、丘に急ぐ。そして・・。

「はじめてのやまのぼり」もそうなのだが、
どれも短い言葉で書かれ、
余白をたくさんとった絵が、優しい色彩で描かれている。

言葉の余白、画面の余白、色彩の余白、フォルムの余白・・。
余白って、きっと、子どもにも大人にも、大切。

眼差し

2005-11-20 01:32:06 | 
久々にシャツのボタン付けをしながら、
ふと、この裁縫セットって、小学校のときの家庭科で斡旋されたものなんだな、と思った。
そうしたら、先日の黒田清子さんの結婚に際して、
婚礼家具も買わない娘に母が持たせてやったものは、裁縫箱と救急箱だった、
という新聞記事を思い出した。
慎ましやかで、微笑ましいエピソードに、思わず頬が弛んだ。

絵本が好きで何冊か集めた中に、「はじめてのやまのぼり」(至光社)がある。
表紙には、山なみを眺める兄妹の後ろ姿の絵とタイトルが書かれてあり、
右下に、美智子・文 武田和子・絵 とある。
そう、お話を書いたのは皇后陛下。
「カモシカがずっとみていてくれる。」
小さな女の子はその思いを支えに、兄と二人きりで、楽しく無事に山登りを終える。
静かな、優しい、でも、凛とした強さをも感じさせる絵本。好きな本の1冊だ。

結婚披露宴で、ほんとうに嬉しそうに、清子さんを見ていた皇后陛下。
あの絵本の女の子のモデルはたぶん清子さんだろうと思う。
こんなことを書くと、怒られるかもしれないが、
読み返したさきほどの本の中で、
「この山のどこかにいるカモシカ」が、女の子を優しく見守っていてくれる。というくだりに、
今、にわかにではあるが、娘の行く末に幸多かれと願う、母、皇后陛下の眼差しが重なった。

秋の夕日に照る山 もみじ

2005-11-20 00:38:31 | 四季の移ろい
日中はまずまずの暖かさだったのに、夕方外に出たら、その寒いこと。
風はないのに、空気が冷たい。
よほど上空を寒気が覆っているのだろう。
庭の木々もかなり葉を落としてきた。明日は少し庭を整理しよう。

先日ローカルテレビが開局○○周年記念の特別番組を放映していた。
中で、下水内(しもみのち)郡豊田村(現・中野市)出身の高野辰之が作詞した
文部省唱歌の紹介があった。
「ふるさと」「もみじ」「おぼろ月夜」「春の小川」
皆、信州が舞台だとのこと。
「早春賦」が安曇野を舞台にして作られた(これは作詞・作曲とも県外の方)ことは知っていたが、
そんなにたくさん、信州が歌の舞台になっていたとは、ちょっとびっくり。

「秋の夕日に照る山 もみじ」も、
ゴブラン織りのようなとりどりの紅葉の時期を越し、
今は茶色のグラデーションが残照のように、山や野を彩っている。
栄養分を蓄えて、植物も冬眠をする準備。

樹氷

2005-11-18 00:23:17 | 四季の移ろい
通勤途上、割と近くの山の頂が白くなっているのを発見。
一瞬、雪かと思って慌てたが、樹氷だと思い直した。
樹氷は、寒風に乗って流れる霧が、枯れ草や木々に凍り付く現象のこと、とのこと。
今朝は車のフロントも薄く凍っていたので、削り落とした。

新聞には、15日朝の美ヶ原高原の樹氷の画像が紹介されていた。
煙るような黒と白の世界。
東山魁夷画伯の絵のようだね、と、一緒に新聞をのぞき込んだ同僚が感嘆の声を上げた。

「歌わせたい男たち」

2005-11-18 00:10:01 | 映画・演劇・ドラマ・美術
戸田恵子さん、近藤芳正さんと、テレビでも活躍していらっしゃる俳優さん出演の
永井愛さん作・演出の芝居を観てきた。
舞台は東京の高校の保健室。卒業式が始まるまでの2時間弱の先生たちのやりとり。
登場人物は前述の2人を含む5人で、それぞれ堪能な役者さんだった。
安心して、笑ったり、うなったりしながら観ることができた。
主な筋書きは「国歌・君が代」を歌わない、歌ってくれの騒動。
上演後の短時間、ホールで急遽開かれた対談で、永井さんはこの芝居を、
単に「日の丸・君が代」問題だけの芝居というようにはとらえて欲しくないと語った。
戦後の憲法で初めて保障された「内心の自由」を、私たちはどう必要としているか、
あるいは、いないのかをめぐる話しだと。
それは、学校だけの問題でなく、誰にも関係のある話ではないかと。

それにしても、実際に東京都下では、多数の処分者が出たらしいこの事件。
現在最高裁で審判中とのことだったが、
地方裁等で、「内心」とはあくまで「内心」であって、
演奏、歌唱など、外に出た時点で「内心」とは別のもの、いわば「外心」であり、
処分は「外心」に対して行われたもの(この場合は「職務命令」への違反とかなんか、ちょっと難しい・・)なので、
「内心の自由」を侵すものではない、との判決が出たとのこと。
え~?そうなの?
なんか、「建前」と「本音」をうまく使い分けなさいよって、裁判所が言ってるみたい。
永井さんみたいに作家さんとか、演奏家とか、画家とか、表現する人にとっては、
そういうのって、どうなんだろう。

「長いものには巻かれろ」と言うことわざがあるくらい、日本には「建前文化」が根付いている。
外国にはないんだろうか。