最近感じること(ブログ版)

粕井貫次の書き下ろし個人エッセイ

ぶらつく

2010年09月20日 | 川柳
 きのうは「いこま番傘」の月例会がありました。席題は「ぶらつく」
で、成子さんと哲矢さんの共選でしたが、お二人ともにとって頂きまし
た。
  ぶらついてヘイヘイヘイの句碑ここか
 宿題では「ばらばら」       卓  選
  目くばせをして散会を心まち
 「ぼやく」            完次 選
  引きちぎるぼやきながらの外れ券
 「成長」             有行 選
  成長のホルモンのせいおひつ空
   ----------------------------------------------------
 「いこま番傘」の10月号に次の投句をしました。
  川柳と自分史からめ出来上る
  句集出す老人ボケのないうちに
  鞭打った私家版ながら六冊目
  塞翁が馬かも知れぬいい余生
  すばらしいご縁数々この僕に
  幽明境異に立派なお人ほど
  コメントが十人十色有難し
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アルバムの整理

2010年09月15日 | 川柳

 川柳「番傘」11月号へ次の投句をしました。
  アルバムの整理湧き出る思い出が
  こんなにも円ら八十余年前
  特攻を志願した頃ない憂い
  飛行服揃う生と死目前に
  幽冥境へだてこの顔あの顔も
  新婚でまだぎごちないツーショット

 

 

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「つながり」で全句抜け

2010年09月12日 | 川柳
 今日は郡山川柳会がありました。20人と欠席投句が3、各題とも
軸吟ともで23句が入選です。
 宿題「庭」(連記)        岡部幹和 選
  野良猫がまたたむろするうちの庭
 宿題「油」            渡辺富子 選
  仕事するふりしネットで売る油
 宿題「つながり」         松田俊彦 選
  傍聴席につながりのない顔で
  目をそらすつながり今はひとの妻
  つながりを親しく言われ奉加帳
 と、3句とも抜いてもらえました。今日は句会のあと総会があり
席題はあり、ありませんでした。
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いい八十路

2010年09月11日 | 川柳
 今日の午前はいつものように「小宇宙会」の太極拳、そして午後は
「あすなろ川柳会」でした。
席題「指」        辻 徳子 選
  道聞けばあご指先であしらわれ
宿題「秘話」       吉野成子 選
  数々の秘話靖国の梢には
宿題「さらに」      毛利元子 選
  半額でさらにホイント二倍です
宿題「近詠」       浦上雅世 選
  よる歳に甘えて寝よかまだ八時
  兄弟が揃って八十路うまい酒
 とまずまずの成績でした。 
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少しせわしい「趣味人」

2010年09月10日 | 感じること
 今日は立命館大学大阪オフイスで生活文化講座の第3回、講師は
木津川 計先生で、「趣味人はなぜ国語辞典に収められないのか」でし
た。趣味に関する熟語は970もあるそうですが、趣味人という索引
では0で、手元の電子辞書でもそうでした。
 その理由に①日本の近代化の段階で「わび・さび」の美意識の粉砕。
②戦後の一般的な世相から清貧の士の敬遠③文明の前進と多忙化④勤
労の美徳⑤日本人の趣味感での優雅性の欠如がありそうです。
 木津川先生のお話をきいていると、亡父の信一(雅号は豊誠)がま
さに趣味人であった気がします。絵が好き、芝居の鑑賞が好き、謡曲
と能、土人形や爪楊枝・こけしの収集、旅行が好きで、石版画の業は
生活が出来ればいいくらいだったと思います。月末の請求書を作る時、
必要な生活費(弟子も2~3人、ほかに女中さんがいた)をまず想定
し、納入した版画と得意先の許容金額を予想して決るようなおうよそ
ぶりでした。
 明治22年生まれでしたが、84歳で亡くなるまで国内はもちろん
海外もあちこち旅行をし、戦時中の苦難期をのぞけば正に趣味人でし
た。
 私はその血を受け継いだのでしょうか、かつて表向きには商売に励
んだ50年でしたが、商売の勉強にかこつけ、別の角度から見ると趣
味人(少し忙しすぎですが)のように思われてなりません。海外を含
め全国各地の旅行、セミナー・研究会と称する多分野の見聞、大学や
大学院での勉強、海外語学留学などです。
 木津川先生によりますと、「新趣味人の資質」には①自然を愛する
人②清福を好む人③ユックリズムを実践する人④人生を楽しみながら
生きていく人、ということだそうそうです。
 趣味人の定義はいろいろあるでしょうが、木津川先生の説では
①「自然を愛する人」で、私のつけた自分の戒名は「自然院飛行商貫
居士」(じねんいんひぎょうしょうかんこじ」です。
②「清福を愛する人」で、私有の財産はありませんが、年金と息子と
の同居でまずは生活は安泰。
③は「ユックリズムを実践する人」ですが、この方は少しせっかち、
でもとくにノルマなどはなくマイペースの日々。
④「人生を楽しみながら生きていく人」は正にその通りです。
 有難いことです。いいお話でした。
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