ある爺さんの スナップ写真とボヤキ3

趣味もなく酒も飲めず・・・・・つまらない爺さん生活を、何気ないスナップ写真と、フッと感じたボヤキをアップしています

「氷川丸非公開場所見学ツアー

2017-03-15 | うんちく・小ネタ
■今日の午後、「氷川丸船内の非公開場所見学ツアー」なる催しに行ってきました。
午前の部と午後の部があり、私は午後の部10名のうちのひとりでした。「普段は見られない乗組員の部屋や、船首部分などの非公開場所をご案内します」のキャッチフレーズでの募集。いかなる場所を見せていただけるのか・・・・・と、寒波襲来で、冷たい風が吹き荒れる山下公園に行ったのでした。それにしても寒かった! 冷たい強い風が吹き続け、止(や)むことがないんですから。

【Cデッキ(船底から見て4階部)後方にある機関部員室。前方Bデッキ(前部上甲板下)には甲板員室がある。いずれも8人部屋だが、帆船日本丸の部屋から想像していた以上に、広い部屋であった。】

【機関部員用にも甲板員用にも専用のトイレと風呂がついていた。タイル作りで、当時としては奢(おご)った作りである。客室は全て様式トイレであるが、こちらの大便用は和式であった。】

【大きい風呂は海水風呂で、4人が入れそうな広さ。左手前の小さな風呂は、浸(つ)かると言うより、上がり湯をかけてベタつきを取るためのものである。】
■氷川丸の表向きの見学コースは、何度も行っています。
実に華やかなで、メチャクチャ豪華で、お高い客船です。シアトルまでの旅客賃は、当時の東京で、土地付きの一軒家が買える金額の半分・・・・・とか。まぁ、船には等級もあるし、東京もピンからキリまであるし、家がどんなものかは判りませんが、とにかく安くなかった事だけは確かなようです。そんな事で、一般公開されている見学コースは、豪華さが伺(うかが)える内容です。

【後部最下層。スクリューシャフトがあった場所。スクリュー、シャフトの大部分、舵の大部分は取り除かれている。写真は左舷側のシャフトトンネルで、奥の光った穴先にスクリューがあった場所になる。】

【後部甲板上に隔離病室があり、その天井上に、舵輪など操船できる設備がある。艦橋の設備が調子悪い時に、実際に使っていたという話しであった。】
■今回の非公開場所見学ツアーの感想ですが、一言で片づけてしまうと「廃墟ツアー」でしょうか。
もちろん、ボロボロのところばっかしではなかったのですが。本日の写真は、特に、滅多に目の触れないような写真にしようとしましたが、あまり絵的に良さそうでなかような気がして、枚数を撮っていません。今思えば、残念なことをしてしまいました。

【甲板員室近くに、ボースン(甲板員長)室があった。結構、りっぱな部屋である。】

【ウエルデッキから見た艦橋前部の写真。実に無機質な感じして、古いビルのゆな感じである。最上階(ウエルデッキから見て5階)に操船室・無線室などがある。その下(4階)は船長室、3階に甲板部士官居室、2階が一等社交室、ウエルデッキと同じフロアに三等喫煙室・三等社交室となる。】
■実は、帆船日本丸と同じ年齢でもあります。
1930年(昭和5年)竣工。氷川丸が4月25日だそうなので、帆船日本丸の方がわずかに早く、お姉さんになるんですネ。何かの縁でしょうか、氷川丸は横浜船渠(現・三菱重工)で作られています。現在、帆船日本丸が係留されているドッグも、三菱重工のドッグのうちのひとつです。昨年、国の重要文化財となった氷川丸、そして、このたび、この3月10日に、重要文化財として答申された帆船日本丸。いろいろな縁(えにし)を感じているのは私だけでしょうか?
良し悪しは別として、帆船日本丸では「廃墟ツアー」のようにならない事を祈っています。

失敗作(スノードーム)

2017-03-15 | うんちく・小ネタ
■数日前、そして昨夜の、TVの天気予報では、今朝、雪が降るかもしれないと伝えていました。
そんな事もあって、昨夜、デジ一眼と交換レンズ・交換用バッティーを準備していました。午前3時半頃、強い風の音で目が覚め、窓の外を眺めたら、雪はおろか雨も降っていません。そして今朝、夢うつつの中、小走り走るヒール音を聞き、降っていない事を覚(さと)ったんです。
■以前から、降り続く雪の中の、帆船日本丸の写真を撮りたいと思っています。
本日午後からの外出があり、今日は有給休暇を取っていたんです。天気予報を聞き、絶好のチャンスと喜んでいたんですが・・・・・ものの見事にハズレました。こんなチャンスって滅多に、いえ、絶対にないんですけどネ。

【ドームに水を入れる直前の状態。この頃はまだ、ワクワクした気持ちを持っていました。】
■以前に、手作り「スノードーム」キットを買ってありました。
透明なドームの中に、飾りモノを並べ、水を満たして完成・・・・・てなキットです。テーブル前に、日長、座っている事の多い年老いた母と一緒に作り、楽しんでもらおうと買った手作りキットです。今回のは、その失敗談です。
■キットは、必要最小限のものしか入っていませんでした。
スノーマン2体、モミの木2本、浮遊する雪粒少々、そして底部と半ドーム型の透明容器のフタです。他に必要な接着剤2種、入れる水用として精製水は自分で準備してください・・・・との説明。私はアイテムが寂しいので、ガラス細工のオットセイとレインボーラメを追加購入しました。
■作り方は簡単・・・・・・という話しでした。
底部に、飾りモノを瞬間接着剤などで固定。透明ドームを逆さにして浮遊する雪を入れ、その状態で底部を接着するというもの。接着剤が乾いたら、穴から水を入れれば完成・・・・・実に簡単そうでしょ。
■それが・・・・・失敗作になったんです。
いくつか原因があるんですけど、
(1)底とドームの接着が簡単でなかった。
(2)中のラメが水を入れる穴から、こぼれ出てしまった。
(3)ラメを拾い集めた時、埃や小さなゴミが混ざってしまった。
(4)水に粘度を加えるグリセリンや洗濯糊を、ケチって買わなかった。
(5)ドームの中の空気が、完全に抜けない構造であった。
(6)ガラスのオットセイが、簡単に剥がれてしまった。
こうやって列挙すると、不具合ってたくさんありますネ
■一番は、ドームの接着がスムーズにいかなかった事でしょう。
溝があって、ぴったしとはまる構造でないんです。
重ね合わせて、隙間なく接着剤をぬる構造なんです。不安定な逆さ状態で、防水性接着剤で隙間なくシールする・・・・・ カーブのキツイ部分で隙間ができてしまいました。完全に塞ぐに3回も接着剤を追加しました。仕上がりが、実に無粋・不恰好です。

【接着剤の3度塗りで、やっと隙間をふさいだ。つけ過ぎた接着剤が垂れて、実に不恰好です。】
■次は、ラメをこぼしてしまった事でしょう。
拾い集めた時、気づかないような小さな埃・ゴミが、静電気によってついてしまっていました。このゴミが水中を浮遊し、水の入ったドームが拡大レンズの役目をしてしまい、とても目立ちます。
■「簡単」ってな話しを信じないで、事前にもっと調べておけば良かったと思っています。
後でネットで調べて判った事なんですが、結構、皆さん、失敗しているんです。
■説明ではなかった事が判りました。
水の中を、ゆらゆら浮遊しゆっくりと落ちるには、グリセリンや化学洗濯糊を3割くらい混ぜ、水の粘度や比重を高める必要があるそうです。ラメなど、壁面にへばり付かないようにするに、食器用洗剤などをわずかに入れるそうです。私はケチな人間なんでしょうネ。小さなドームです。残ってしまうほどのボトルに入った精製水・グリセリンまたは洗濯糊も買いませんでした。煮沸した水道水を冷まし、食器用洗剤1滴を垂らしただけです。その結果は、雪やラメはすぐに沈んでしまい、浮遊するのはゴミだけ・・・・実につまらない代物(しろもの)です。

【中に水を入れた状態。雪やラメはすぐに沈んでしまうが、細かな埃やゴミが水中を漂っていて、実に汚らしい。ガラス細工のオットセイは、剥がれてしまい、手前右にあり、底ブタや接着剤に隠れている。ドーム内の風景も寂しい。】
■さてこの失敗作。
作り直(なお)そうかどうしようか、迷っています。ここまでで支払った金額は安くないし、その割には、出来上がりの感激も喜びもないし・・・・・ ドームを壊して、新しいアイテムを追加購入し、作り直しのドームや雪・ラメ、そしてグリセリンなど買う気も起きません・・・・・ おそらく、ゴミとして捨てるようになりそうな気がします。
■小さな帆船日本丸を作って、スノードームに入れるのも面白いだろうなって、考えています。
将来的に、時間を持て余す時期が来たらの話しでしょうが・・・・・・ネ